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カラーユニバーサルデザインガイド CUDチェックリストです

印刷用ページを表示する 掲載日:2013年12月1日更新

カラーユニバーサルデザイン(CUD)ガイド

CUDチェックリスト

 埼玉県の「色覚バリアフリーガイドブック」を参考に作成したチェックリストです。色を使った情報伝達の際に活用してください。

常に心がけること

  • 男性の20名に1名くらいの割合で、色弱者がいるという意識を持つ。
  • 色による情報伝達は、万人に共通するものではないという意識を持つ。
  • 区別が必要な情報を、色だけで識別させないようにする。
  • 白黒でも内容を識別できるようにする。
  • 色の違いだけでなく、明度や彩度の違いや、書体や太字・傍点・下線・囲み枠・形状の違い、文字や記号の併用など、色に頼らなくても情報が得られるように工夫する。
  • 色情報を載せる線や文字は太くして、色の面積を少しでも広くする。
  • 説明の際に色名だけで対象物を示さない。位置や形を説明したり、ポインターで直接示したりする。
  • 色によるコミュニケーションが予想される場合には、色名を明記する。
  • 色による区別が必要な場合は、色弱者による見え方の確認を行う。

色の使い方

  • 明るい色と暗い色を対比させる。
  • 彩度の低い(パステル調の)色同士を組み合わせない。
  • 彩度の高い色同士か、はっきりした色と彩度の低い(パステル調の)色を対比させる。
  • 背景と文字にははっきりとした明度差をつける。(コントラストをつける)
  • 濃い赤は黒やこげ茶と混同しやすい。黒やこげ茶と混同させないためには、濃い赤ではなく朱色やオレンジを使う。
  • 暗い緑は赤や茶色と混同しやすい。青みの強い緑を使う。
  • 明るい黄色は、白内障では白やクリーム色と混同するので、文字と背景の組み合せのように一緒に使わない。
  • 黒・青・緑などの背景に赤で書かれた文字は非常に読みづらい。背景色が変えられない場合には、文字色を白・黄色・クリーム色などにする。

印刷物やグラフ・図版の場合

  • 申請書などを色分けする場合には、その紙が何色であるか、用紙に色名を明記する。
  • 図の塗り分けの説明は、図の脇に凡例をつけるだけでなく、図中にも説明を直接書き込む。
  • 色が区別できても、どれが何色で塗られているのかが分からない人がいるので、色名によるコミュニケーションが予想される場合は、凡例にはなるべく色名を記入する。
  • 色の塗り分けには、色だけでなくハッチング(網掛け)等を併用する。
  • 線は実線の色だけを変えるのではなく、実線、点線、破線など様々な線種や太さの違いと色とを組み合わせる。
  • シンボルは同じ形で色だけ変えるのでなく、形を変えて色数を減らす。
  • 塗り分けの境は、細い黒線や白抜きの輪郭線や境界線で強調する。

施設の整備やサインなどの場合

  • 案内板の表示は、大きく分かりやすい平易な文字、図等を使う。地色(背景色)と対比効果があり、明暗のコントラストのはっきりした色を使用する。
  • サイン周辺は適切な明るさを確保し、まぶしすぎたり、暗すぎたりしないようにする。
  • 時間帯等によって環境光が変化する場合、どの条件下でも情報が伝わる色づかいを検討する。
  • 階段の段差が分かりやすいよう、段の端は黄色などコントラストが高い色で塗り分ける。
  • 視力の低い人には、黒っぽい床だと人の姿が床と紛れて見えづらい。通行量の多い通路やプラットホームでは、床の色は明るくする。
  • 視覚障がい者誘導用ブロックは、目が見えない人だけでなく視力が低い人も利用している。誘導ブロックが周囲の床面からはっきり識別できるよう、色だけでなく明るさのコントラストもつける。白っぽい床では暗い黄色、黒っぽい床では明るい黄色を用いる。
  • 電光掲示板の赤い文字が見えにくい人がいるので暗く見える赤は使用しない。

教育現場の場合

  • クラスには必ず色弱者の児童・生徒がいるという意識を持つ。
  • 色は見分けられても、色の名前を(自信を持って)言えない児童・生徒がいることを意識する。
  • 色を使う際は、さりげなく児童・生徒に色名を告げる。
  • 作業などを指示する際に対象物を色名だけでは示さず、場所や形も指定する。
  • 実習・実験では、標本などを見せる際にそれが何色か、色名を説明する。また、色だけでなく明るさ、濃淡、形、質感などの違いでも特徴を説明する。
  • 黒板では、赤いチョークはほとんど見えない児童・生徒がいるので、白や黄色を使うようにする。ピンク系の赤チョークは白や青と区別がつかないこともあるので、朱赤のチョークを使う。
  • 緑色の黒板は、赤や青のチョークが非常に見づらい。「緑」でなく「黒」の黒板を用意する。
  • ホワイトボードでは、黒と赤、緑と赤の組み合わせは見分けが難しい場合があるので、併用しない。
  • 赤いレーザーポインターは見づらい児童・生徒がいるので、緑のレーザーポインターを使用する。
  • ボールペンは線が細く、赤と黒が見分けづらい児童・生徒がいるので、赤鉛筆、太めの朱色のサインペンを使う。
  • 児童・生徒に色名を答えさせる質問をしない。
  • 算数セットなどの教材は、同じ形で色だけが異なる計算棒やコインが入っている製品は避ける。色分けがない製品か、色と同時に形や柄も変えてあって、色以外でも対象を指示できるようになっている製品を採用する。
  • 絵の具、クレヨン、色鉛筆などは、それぞれのチューブやペン軸に色名が明記してあるものを採用する。
  • 美術の授業では、色の見え方が違う児童・生徒がいることを意識し、絵の評価を色の違いで行わない。
  • 写生などで、実物と違う色で塗ってしまう児童・生徒が他の児童・生徒にからかわれることがあるが、その際は色の見え方は多様で人それぞれであることを説明する。
  • 体育の授業では、見分けがつかない児童・生徒がいるので赤と緑の体育帽やゼッケンを同時に使わない。

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[目次]

色覚の仕組み

色覚の違いが生み出すバリア

CUDの手法

色覚シミュレーション

CUDの具体例

CUDチェックリスト


※このガイドで紹介している画像は、印刷物を前提に制作しているため、モニターでは正確な色を再現できません。正しくカラー調整を行った出力機でPDFデータをプリントすることをおすすめします。


CUDマーク  このガイドは、色覚の個人差を問わず、できるだけ多くの人に見やすい「カラーユニバーサルデザイン」の習得を目的に作られています。

発行:福島県生活環境部青少年・男女共生課 監修:NPO法人 カラーユニバーサルデザイン機構

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