虐待かどうかの判断は、専門機関である児童相談所が行いますが、虐待は家庭という密室の中で行われることが多いため、その判断にあたっては、可能な限り様々な手段を使い情報を収集し、確認する必要があります。 まず、児童委員としては、乳幼児に関するいろいろな制度の説明や、育児講座の案内などの理由で家庭訪問し、母親と子どもに接してみるのがよいでしょう。その際、母親に接する時は、抵抗感や警戒心、拒否感情をもたれないよう、世間話などをしながら受容的な態度でのぞむことが大切です。 その上で、何か不審な点があれば、児童相談所や福祉事務所に通 告し、関係機関と連携を図りながら、必要な支援活動を行ってください。 児童委員や主任児童委員には、地域の最も身近な相談しやすい人、信頼されている人として、周りを啓発したり、虐待の早期発見のための感度のいいアンテナとなることが期待されています。 |