発育不全や火傷の原因や経過について、親からよく話を聞くことが必要です。親の話や態度に不審な点があり、虐待が疑われる場合は、児童相談所に通 告してください。児童相談所と打ち合わせをしながら、段取りを考えます。経済的な問題については、福祉サービスの利用などを勧め、家族には、とにかくしばらく入院してもらわなければならないこと、こういった場合には法的に児童相談所に通 告しなければならないことを伝えてください。 そして、家族と児童相談所の同席したところで、医師から児童相談所の介入を告知してもらうとその後の援助がスムーズになります。 児童相談所では、親をはじめ関係者から事情を聞き、調査を行いますが、基本的には、親の子育てのつらさや不安などに焦点をあてて、相談にのります。そして、子どもが安全に成長できるように、地域の社会資源を活用し、セーフティネットワークが構築できるようにします。 また、状況によっては、子どもの生命を守るために緊急に一時保護をしたり、施設入所措置を決定したりすることもあります。施設入所措置は、親の同意を得て決定しますが、親がどうしても同意しないときは、家庭裁判所の承認を得て行うこともあります。 |