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福島第一原発の廃炉に向けた取組について

印刷用ページを表示する 掲載日:2016年3月7日更新

キビタン
A

 「廃炉」とは、原子炉を解体・撤去することだよ。

 そのためには、まず「使用済燃料プール」と呼ばれる場所に保管されている核燃料を取り出し、その後、原子炉内に溶け落ちた燃料(燃料デブリ)を取り出す作業が必要になるんだ。

 廃炉までの期間とその間の取組内容は「3期」に分かれており、廃炉が完了するまでには、30~40年もかかるとされているんだ。

 この「廃炉」までのスケジュールを簡単にまとめたものが下の図だよ。

福島第一原発 廃炉までの工程イメージ
キビタン
A

 「汚染水」というのは、放射性物質が混じった水のことだよ。

 福島第一原発の地下には、海側に向かって流れる「地下水」があって、それが、事故を起こした原子炉建屋(1~4号機)に、毎日約150-200トンも流入しているんだ。原子炉建屋内の地下には、高い濃度の汚染源があって、そこに、この「地下水」が流れ込むことで、どんどん汚染水が増えている状況なんだ。

 この「汚染水」が海に流れ出したりしないよう、下図のように「3つの原則」に基づいて、様々な対策に取り組んでいるところだよ。

汚染水対策の三原則

  1. 汚染源を取り除く    → 多核種除去設備 等
  2. 汚染源に水を近づけない → 地下水バイパス、凍土遮水壁 等
  3. 汚染水を漏らさない   → 海側遮水壁、水ガラスによる地盤改良 等

緊急対策に加え、抜本対策を重層的に実施

主な汚染水対策

緊急対策

  1. トレンチ(坑道)内の汚染水除去
  2. 取り除く

    電源ケーブルや配管が通る坑道。内部にたまった高濃度汚染水が再び漏れることがないようコンクリートで埋める作業が行われた。

  3. 護岸の地盤改良
  4. 漏らさない

    護岸部分の地盤に薬液(水ガラス)を注入して固めて「土の壁」を造成。汚染水の海への流出を防ぐ。

  5. 地下水バイパス
  6. 近づけない

    放射性物質によって汚染される前の地下水をくみ上げるために堀った井戸。くみ上げた水を海に流すことに対し、2014年4月、漁業関係者などの理解を得られ、2014年5月21日から放水を開始。

抜本対策

  1. サブドレンの稼働
  2. 近づけない

    事故前から1〜4号機の建屋周辺にある井戸に加え新たに掘った井戸。
    くみ上げた水を浄化し海に流すことに対し2015年8月漁業関係者などの理解が得られ2015年9月14日から放水を開始。

  3. 海側遮水壁の設置
  4. 漏らさない

    護岸から約2mの港湾内に直径1.1〜1.2m、長さ30mの杭を打ち込み、つなぎ目をゴムなどで埋めて全長約780mの壁を作る。
    護岸との間を埋め立てて汚染水の海への流出を防ぐ。

  5. 凍土遮水壁の設置
  6. 近づけない

    1〜4号機建屋の周辺の土壌を凍らせて作る壁。建屋への地下水の流入を防ぐ。

その他

  1. シルトフェンスの設置
  2. 漏らさない

    取水口付近から海に放射線物質が広がるのを防ぐため設置された水中カーテン。

  3. 多核種除去設備(ALPS)の安定稼働及び増設
  4. 取り除く

    汚染水からトリチウムを除く62種類の放射性物質を除去。
    トラブルで処理の停止が続いたが、2014年末から安定稼働している。

  5. 汚染水タンクの漏えい対策及び増設
  6. 漏らさない

    汚染水を貯蔵するタンクについて、これまでのボルト締め型から溶接型に交換するとともに、タンクを増設。

キビタン
A

 福島県では、汚染水対策や燃料の取り出しなど、廃炉に向けた取り組みが安全かつ着実に行われるよう、監視体制を強化しているよ。

専門的な知識を有する原子力の専門家や現地駐在員の配置

  • 原子力対策監 廃炉に向けた安全対策について、政策的な提言を行う
  • 原子力専門員 廃炉に向けた取り組みについて専門的な立場から確認を行う
  • 現地駐在員 より現場に近い場所での監視を実施するため、楢葉町に現地駐在員を配置

原発周辺海域のモニタリングの実施

汚染水漏えいなどのトラブルが多発したことから、原発周辺海域における海水中の放射能測定(海域モニタリング)頻度を増やすなど、対策を強化しています。

安全監視協議会


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