ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ

2016年10月JETスタディツアー参加者レポート18

名前: リチャード・グリーソン国籍: アメリカ

 スタディツアーは、福島県の現在の状況を知るのにとてもいい機会でした。ツアーで訪れるまでは、私はどれほどのこの県の産業が農業や観光業と結びついているのか思いもよりませんでした。原子力第一発電所から放射能が漏れたことで、深刻なダメージを受けた産業がその二つなのです。このツアーは、私がそのような状況を理解するのにとても重要な役目を果たしました。

 私の故郷、コロラドで、国際的な見方を変えるとある出来事がありました。2012年に大麻が合法化され、コロラドは国際的にマリファナがおおっぴらに吸える街として知られるようになったのです。快楽をもとめるためだけのドラッグ使用を嫌う私のような人間には、これは愉快な出来事とは言えませんでした。法案が可決される前は、コロラドは山々やスキー、リゾート、そして美しい景観で知られていました。“America the Beautiful” と言う歌の詞は、コロラドからインスパイアされてできたものだそうです。今となっては誰も気にも留めないでしょうが。

 これと比べると、福島に対する見方の変化はもっとはるかにひどいものでしょう。ここに住んで、ツアーに参加した後では、福島は文化と歴史が詰まった、多様な魅力のある場所だとわかります。ツアーとしては、私は絶対に県内の文化と美しい側面に焦点を絞ったほうがいいと思います。温泉をベースにした発電所やフルーツ狩り、鍾乳洞探検や、伝統的な旅館での宿泊などは素晴らしい選択です。このツアーで、私は福島にどんな魅力があるか、そしてこれからどんな可能性があるかを知ることができました。
概要のページへ戻る