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(県外JETスタディツアー)参加者レポート03

名前: チョ・ユミ勤務先: 岩手県環境生活部若者女性協働推進室

 まず最初に、このツアーの参加に当たって関わったすべての皆様に深く感謝を申し上げます。本当に素晴らしい機会を与えていただき、このツアーに参加できて感謝の気持ちでいっぱいです。以前にも、福島でスタディツアーが開催されていたことは知っていましたが、他県からCIRの参加者を募って実施したのは今回が初めてです。これは本当にいい考えだと思います。どこかに旅に出て、それについて記事を書き、友人や家族に伝え、SNSなどで写真をアップする・・・これらはすべて福島の情報を世界に発信するのにいい手立てだと思うからです。

 残念なことに、日本の外に住む私の友人や家族の多くは、メディアの影響により、福島だけでなくその近県を訪れることも生産物を食べることもためらいがちです。私は、放射性物質を除去するためにどのような手段が講じられているかという事や、震災により生活状況がいかに影響を受けたかや、それらを乗り越えるために福島県がどのような歩みをしてきたかという事に興味がありました。岩手県で働いていて、私たちは岩手の人々が震災による直接的なものだけでなく、震災後の影響に苦しめられてきた姿を目の当たりにしてきました。震災の被害を直接受けた多くの方から話を伺い、「復興」という言葉は私にとって非常に耳なじみのあるものになりました。私は、岩手県以外の被災地がどうしていたか・なにをしてきたかについて、詳しく知りたいと思っています。これらについて、満足のいく情報が得られたので私にとって「環境創造センター」は非常に有意義な訪問場所でした。施設は清潔で、施設内にある各ブースもそれぞれ素晴らしいものでした。それはまるで技術博物館のよう・・・(みんな技術博物館は大好きですものね!)ドーム型のシアターで見た映像は、福島を非常に上手にPRできていました。もしツアーに参加していなくて時間があったら、もう少し自由にぶらぶらまわりたかったです。だって、まだみてないところもあったようですから。全般的にこの施設は、福島県が安全な食物を取扱い、健康に害のないように最大限努力していることを訪れた人に非常に効果的に見せていました。安全性はもちろん重要な問題ですが、福島県をすばらしいところだと宣伝するには、観光名所のように、福島県のどんなところが魅力的か・誇りに思うかに焦点を置いた方がいいと思います。このツアーで素晴らしい観光名所めぐりをした後は、私たち参加者は誰も震災について話したりしませんでした。みんな観光に夢中で、私としては福島県を宣伝するにはこういうやり方(魅力をアピールする)の方がいいのではないかと思います。安全性の訴えも観光の魅力もどちらも必要です。しかし、安全性を訴える内容の施設訪問をツアーの最初に持ってきて、後半観光のような楽しみがあった今回のツアーの順番は良かったと思いました。

 このツアーの一環として訪れた観光名所は、どこも本当に素晴らしいものでした。この旅行の前に福島について自分がどんなふうに思っていたかはあまり覚えていないけれど、いかなる予想よりも実際の素晴らしさが上回っていたことは間違いありません。

 折しも紅葉は真っ盛りで、私たちは最高の時期にツアーに臨んでいました。立ち寄った場所では本当に多くの観光客が訪れていて驚きました。私の友人は東北に来たことがない人がほとんどですし、私が話す人はほとんど東北と言えばただ寒いという事しか知らないように思います。しかし、福島は人々がたくさん行きかっていますし、駅ですらあちこち人でごった返しています。また、私は美しい景色に大変感動し、その写真を撮って友人や家族に送ったところ、みんなそれをどこで撮ったのか知りたがり、あまつさえそこに行きたいと言い出す始末でした。正直、私にとって日本で行った小旅行の中で一番美しいものだったと言わざるを得ません。下の二枚は、その中でもとてもよく撮れている写真です。
ツアー風景01 ツアー風景02

  夕食前に入った温泉で、大げさでなしに息をのむほどの景色だったと口々にみんなで言い合いました。相部屋だった方と私で、朝目覚めるや否やしたことと言えば窓に駆け寄り写真を撮ることでした。残念なことに私たちのカメラではうまく撮れなかったのだけれど、実際に見るのと写真とでは比べ物になりません。この景色は、絶対に自分自身の目で見るべきものです。

 赤べこの絵付けも楽しみましたが(もう少し時間があるともっとよかったかな)、絵付けた赤べこを帰路はるばる持ち帰るのはちょっと大変でした。お城も本当に美しく、案内人の女性も面白い方でした(彼女は解説の時時折日本語でなんていうのか忘れて、英語でしか話せないことがあったのよ!)もしもっと時間があったら、お城の中にあった写真をじっくりとみて解説も読みたかったのだけれど、時間がなかったのでお城のてっぺんまでまっすぐ登ってそのまま降りてきてしまいました。

 大内宿も私のお気に入りの場所です。特に、階段を上って高いところから昔ながらの家々とそれが並ぶ通りを行きかう人々を眺めることのできたあの景色が最高でした。通りを歩くと、まるで昔の時代に放り込まれたようでした。そして、この地方の言葉が飛び交うのを、とても心地よく聞いていました。

 蕎麦打ち体験はアイディアとしては面白いけれど、私個人としては職人が作るのを見ていた方が良かったです。蕎麦つくりの前に手を洗おうとしたら、せっけんがなかったし・・・(゜o゜)

 食事に関して言えば、食べるものすべてが美味しかったです!三春ハーブガーデンでの昼食は素晴らしくって、これが県庁の隣にもあったらいいのになって思いました。どれも新鮮で洗練されていて、隣接されていたハーブ園やカフェもまたぶらぶらするのに楽しいものでした。他の料理ももっと食べられるように、おなかにもっと空きがあれば良かったのにと思いました!もう一度行くかと聞かれたら絶対に行きます。

 ホテルでの夕食もまた素晴らしかったです。参加者の中には生魚が食べられない人もいたようですけれど、その人たちは加熱して食べていたようです。あまりにも食べ過ぎて、あともうほんのわずかでも食べていたら、間違いなく体が破裂していたと思います・・・。I felt like there was a tad too much food, since we were absolutely exploding!また、手作りで新鮮なお蕎麦もおいしかったです。唯一あまり好きでなかったのは、朝食に出てきたカチカチの焼鮭です・・・あれは本当に噛み切れませんでした。

 本当にこの二日間の旅行は楽しかったです。要望があるとすれば、バスの中での時間が短かったこと、それにもっとみんなといたかったことです。福島、ありがとう!

 レポートの最後に。福島での滞在中、私が見た中で面白いと思ったものは、「梅どら」と呼ばれる郡山名物です。私は写真を撮って友人に送りました。今見直しても、梅とどら焼きの組み合わせは私にはわけがわかりません・・・。
謎の名物?

 福島でお土産何を買ったらいいかなと聞かれたらこれがいいかもしれません。色んな製品がお店には溢れているから、店側に売れ筋のお土産商品やお土産ランキング上位の商品を選んだほうが無難でしょう。

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