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2015年06月留学生スタディツアー参加者レポート08

大学名:  会津大学名前: 高 峰 (コウ ホウ)

 スタディツアーの開催を知ったときは、本当にうれしかったです。福島に来てまだ2ヶ月しか経っていないから、この地の風土と人情についてもっと知りたかったです。ゆえに、私は今回のスタディツアーに申し込みました。

 土曜日の午前中私たちは福島県農業総合センターを訪れました。ここでは、農産品中の放射性物質のモニタリング検査に使われる機械などを見学しました。担当者は、私たちに検査の流れを説明し、とても分かりやすく、助かりました。放射能の基準値を上回る食品はほとんど現れないとはいえ、ここのスタッフたちは毎日放射性物質と隣り合わせの環境で働いており、実に尊敬に値します。午後、私たちは大和川酒造を訪れ、数百年に及ぶ酒造の歴史や、酒造りに使われていた器具などを見学しました。これまで、出身地の中国でも酒造見学を体験したことがないのに、まさか日本に来て実現したとは予想だにしませんでした。今回のスタディツアーを企画したスタッフの方々に感謝しています。その後、私たちは株式会社会津電力の担当者から、太陽光発電に関する取組の説明を受けました。太陽光発電は環境に優しいが、天候に左右される欠点もあります。同社は東日本大震災後、福島の復興を後押しするために立ち上げたゆえに、会社の収益もそれほど多くはありません。それでも、たくさんの有志たちによって、会社は支えられています。「いま生きている人のためだけでなく、次の世代のために」という言葉に、心を打たずにはいられませんでした。

 初日の夜は、現地の農家に宿泊することになりました。福島の人は素朴で親切な人ばかりでした。私たちは歓談しながら、一緒に料理を作りました。翌朝は、夕べ田んぼでもぎ取った野菜を市場に持ち込み、実際に販売しました。このような体験はこれまで味わったことがありませんでした。おかげさまで、今まで以上に福島県民に関する認識を深めることができました。

 農家と別れた後、私たちは鶴ヶ城を見学しました。ここでは、会津の歴史や有名人について勉強することができました。天守閣の頂上から遠方を眺めると、会津盆地の全景を一望できるほど、雄大な自然に魅了されました。

 ツアーの最後、私たちは木綿を原料としたアパレル会社を訪問しました。ここの従業員は震災後の福島に自分なりの貢献をしたいという方ばかりでした。手作りの商品の数々は、復興への情熱を込められていると思います。福島県民への敬意はまた幾分増しました。

 二日間のツアーはあっという間に終わりましたが、福島県民の強さと福島の美しさは私の心に刻まれました。私たちは福島で留学しているからこそ、福島のみなさんを応援し、福島の復興に力になりたいと思います!

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