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2017年01月留学生スタディツアー参加者レポート03

大学名:  福島大学名前: 劉 文華 (リュウ・ブンカ)

 はじめまして、私は劉文華(リュウ・ブンカ)と申します。中国の河北省出身で、今は交換留学生として福島大学で勉学しています。2017年1月14日と15日に、私は県内各大学等の留学生を対象とするスタディツアーに参加しました。多国籍の友達たちと一緒に旅するのは初めてで、振り返れば感動あり、驚愕あり、反省ありの旅路でした。おかげでたくさんの友人ができて、あまり知られていない情報もたくさん知るようになりました。このレポートを読んだ人々に福島県のことをもっと知ってほしいですし、好きになってもらいたいです。

 14日の午前中は伊達市にあるJAふくしま未来百彩館「んめ~べ」を見学しました。ここでは福島県産食品の安全検査が行われています。福島県内ではこのような自主検査をする場所が数多く分散しており、農家から持ち込んだ野菜や果物、米などの農産物はここでサンプリング検査を受け、安全を確認した商品のみ消費者の元へ出荷することを許されるといいます。正直、原発事故の影響で、福島への交換留学については親族や友達から反対されていて、自分も諦めかけていました。幸いなことに、私は自分の理想を貫くために、福島県に来ちゃいました。百彩館の見学を終えて、私は安心しました。そして、家族に安心してもらえる理由を見つけました。

 報徳庵で昼食をしてから、私たちは南相馬市を視察しました。最初に訪れたのは薬師堂でした。ボランティアガイドによると、参道にそびえ立つ千年杉は心願成就の効力を持っているそうです。みんなは敬虔な気持ちで御神木に触れました。どうか、私たちの願いが叶いますように。その後、私たちは福島第一原発から10~20キロ離れた南相馬市小高区を訪問しました。かつて賑わっていた町は今や数少ない住民しか帰還しておらず、解体待ちの廃屋やまばらの車両を見て、自分の気持ちまで重くなってしまいました。我々人間は海の恩恵を受けていると同時に、海がもたらした苦痛を味わわなければなりません。それでも、ひまわりカフェという喫茶店では、小高区の希望が見えました。毎週の土日、地元の有志たち(商工会女性部のメンバーたち)が自発的にカフェに集まり、訪れてきた旅人をおもてなしすると言います。このカフェは名前通りに、人々に希望を与えています。私は、彼女たちにカフェの運営を継続していけるように応援したいと思いますが、いざ言おうとすると、「頑張ってね、応援します」という稚拙な言葉しか表現できなかったです。ひまわりカフェの運営はとても意味のある事業だと思います。相馬エリア、そして福島県により明るい未来が訪れることを心よりお祈りします。
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 国道6号線に沿って南下すると、太平洋から吹き狂う浜風は通行者たちの骨身に染ませています。避難区域だった被災地の田んぼは荒れ放題で、かつて海辺にあった裕福な町の面影もなく、日射しの下で輝く高台の礎は、倒壊した家屋の瓦の成れの果でした。驚愕な現場シーンは大自然の破壊力を物語っています。すべての原状を回復させるには一体何年が必要なのかわかりませんが、たくさんの作業員たちが復興の現場で頑張っている姿を見ると、すこしほっとしました。幾世代にわたって努力をすれば、福島の復興はきっと成し遂げると思います。 
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 初日のスタディツアーは参加者たちの歓談の中で幕を閉じました。いわき市の温泉宿で一日の疲れを洗い流した私たちは、翌日の水族館と環境創造センターの見学内容に期待を高めていました。

 15日の早朝、太陽の光はいわき市のあらゆるところに降り注ぎました。朝食を終えた私たちが最初に訪れたのはアクアマリンふくしまでした。初めての水族館見学でしたので、私は終始テンションが高いままでした。説明会では、津波の襲来によって水族館が甚大な被害を受けたことを知って、参加者全員が残念な気持ちになりました。今でこそ水族館内の生き物たちが生き生きと暮らしていますが、ここまで回復するには、従業員たちによる莫大な努力を要しました。館内の展望台に立って遠方を眺めていると、私は思わず思います。「自然災害がいつ襲ってきてもおかしくない。完全に逃げ切る保障などどこにもないから、目の前のすべてを大切にしよう。一分一秒を大切にしよう。一縷の光を大切にしよう。大自然に力よるひとつひとつの自然現象を大切にしよう。」
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 昼食後、私たちは最後の訪問先――福島県環境創造センターを見学しました。映像資料やスタッフたちの紹介を通じて、原発事故の一部始終や放射線について勉強しました。さらに、スタッフの指導の下で、日常生活でよく見かける食品の放射線量を測定する実験も行いました。ここでの勉強は、もしかすると、健康を守ることにつながっているかもしれません。
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 スタディツアーの開催に尽力したスタッフたちに感謝の気持ちを述べたいと思います。おかげで普段なかなか知ることができない本当の福島に触れることができました。福島県の現状を確認でき、心配はすっかり少なくなり、福島への期待はますます大きなっていきます。福島が今まで以上に好きになりました。自分は本当に恵まれています。こんな素敵なところで澄んだ空気を吸い、四季折々の景色という大自然の贈り物を楽しむことができます。交換留学を終えますと、いつ福島を再訪するチャンスがあるかはわかりませんが、ここはもう自分のふるさとだと感じるようになりました。故郷が被災すると、地元住民ならば誰もが直ちに離れようと考えていないはずです。それに、誇り高き地元住民なら、きっと万策尽くして故郷の再興に奮起するにちがいありません。

 頑張れ、福島、福の島!

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