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2017年01月留学生スタディツアー参加者レポート05

大学名:  福島大学名前: Esser Robert (エサ―・ロバート・トビアス)

 震災による津波や原発事故からの復興を学ぶスタディツアーが1月の14日~15日に実施されました。ツアーの始まりは、2か所の異なる集合場所からで、最初は郡山駅に、そして自分と他5名の福島大学の学生が集まった福島駅が2か所目の集合場所でした。それ以外にも、2名の参加者と後から合流しました。10時過ぎに集合場所に到着し、そこから目的地への旅が始まりました。道中時間があったので、参加者同士で日本語で自己紹介をしました。会津大からの4名の男子生徒と、私ともう一人の福島大学の学生は英語を話すグループでした。人数の多い中国語を話すグループや、ベトナム語を話すグループもできました。ツアーの行程は日本語での説明で行われましたので、英語と中国語を話す通訳がついていました。自己紹介の後、私たちは最初の目的地である「んめ~べ」に到着しました。そこは、地場産の野菜などを扱う直売所でした。そこで私たちは最初に福島の食べ物がいかに安心で安全か、日本人は生産物にどのようなことを求めているか、そして福島の生産物がすべてその品質を満たしているということを教わりました。面白いことに、日本の市場が生産物に課している放射性濃度の基準値は、どこの国よりも厳しいものです。例えばドイツと比べると、日本の基準値はドイツの物より10倍も厳しいのです。んめ~べでの説明の後、私たちはそこで買い物する時間がありました。みんなでいろんな物を買いました。私はみかんとカレーを買いました。みんながちょっとした買い物の時間を楽しんだ後、私たちは昼食会場の「報徳庵」に向かいました。外観はとてもレストランという感じはしませんでしたが、中に入るとその印象は一変しました。そこで、美味しいエビフライカレーと魚のフライをいただきました。その後小さな神社を訪れたり南相馬の小高区をガイドしていただきました。ここは  津波と原発事故により避難を強いられ、1年ほど前にその戒厳令が解かれた地域でした。小高区で、私たちは多目的ホールを兼ねているカフェに立ち寄りました。ここは土曜日にしか開かれていないそうです。ここはこの地区再建に向けての取組の一環でした。ここの見学が初日の最後のプログラムだったので、私たちはいわきにある旅館へと移動しました。そこでの食事もすばらしく、私たち参加者はそこでまた互いを知るいい時間となったのでした。

 翌日、私たちは8時半にチェックアウトしなくてはなりませんでした。入浴して朝食をとるには、もう少し早起きしなくてはなりませんでした。もし日本を訪れる人がいたら、絶対に旅館での宿泊をお勧めします。さて、二日目の最初の訪問地は「アクアマリンふくしま」でした。そこで私たちは2011年の震災時、ここは被害が大きく、手前の商業施設は大きく沈下し、水槽の濾過システムも止まってしまい90%もの魚たちは死んでしまったという事を聞きました。しかしそこから奇跡のような展開が起きます。「アクアマリンふくしま」はほぼ元通りに復旧して、4か月後に再オープンしたのです。この話を聞いたあと、私たちは館内を見て回ることができました。私は水族館にこれまで行ったことがなく、こんなにたくさんの海洋生物を見たことがありませんでした。だから、この館内見学は本当に素晴らしい体験でした。その日の昼食はサララというガーデンレストランでの食べ放題ビュッフェでした。信じられないほど美味しくて、特に麺類は故郷の味を思い出すくらいでした。食後は、ツアー最後の行程地である「福島県環境創造センター」に向かいました。そこで私たちは様々な放射線があることや、第一発電所で何が起きたのか、もし「汚染がひどかったら、これ以上原子炉の近くにはいられない」、などの話を聞きました。360°視界の球形シアターで映像を見た後、私たちは食品に普通に含まれている放射性濃度の計測の仕方を教わり、湯の花や塩に含まれている放射性濃度が食品群の中で高いことなどを学びました。私はこのツアーで多くのことを学びました。例えば、福島で住むのは他の地で住むのと同じくらい安全なこと。そして西洋諸国では、実際よりもだいぶ悪い情報が伝えられているという事。私はこのツアーに参加することを、すべての留学生にお勧めしたいです!

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