これは主として音声で閲覧する方のために作成しました。 そのため、使用文字の一部が変更されていますので、ご了承ください。 92ページ 資料編 93ページ 資料編  第1章 UDデータブック 94ページ  第2章 ユニバーサルデザイン事例集 127ページ  第3章 参考資料 160ページ  第4章 用語解説 221ページ 注釈 UDとはユニバーサルデザインのことです。 94ページ 第1章 UDデータ 本章に記載されているデータは、1つの参考データです。本編の考え方を具現化するためには、このデータをそのまま採用するのではなく、関係法令等を遵守の上、与条件や地域特性を踏まえ、利用者等の意見を基に、その施設に最も必要なデータを導き出すことが重要です。本データは、そうした創意工夫により検討する際の手掛りとして活用してください。 本章の構成 1 移動空間  1 道路 95ページ、2 排水施設 96ページ、3 植樹たい 97ページ、  4 防護柵 98ページ、5 屋外照明 98ページ、6 駐車場・駐輪場 99ページ 7 アプローチ・敷地内 公園内通路 100ページ、8 玄関・出入口 101ページ  9 廊下 102ページ、10 階段 103ページ、  11 エレベーター エスカレーター 104ページ、12 スロープ 106ページ 13 手すり 107ページ 2 利用空間  1 トイレ 洗面所 108ページ、2 みんなのトイレ 109ページ  3 更衣室 シャワー室 110ページ、4 浴室 111ページ  5 宿泊施設の客室等 112ページ、6 観覧席 客席 113ページ  7 受付カウンター 水飲み場 公衆電話 114ページ  8 授乳室等 はデータを掲載していません。  9 券売機 自動販売機 家具 115ページ  10 操作ボタン スイッチ等 116ページ  11 プール はデータを掲載していません。12 公園 117ページ  13 屋外休憩施設 119ページ、14 バス停留所 120ページ 3 案内 誘導  1 視覚情報サイン 121ページ  2 触覚情報サイン 123ページ  3 聴覚・嗅覚情報サイン はデータを掲載していません。  4 非常時の情報設備 126ページ データを掲載していないテーマは、今後データを収集し、掲載、充実させていきます。 95ページ 1 移動空間 1 道路 歩道など 有効幅員  歩行者交通量が多い道路  歩道の幅員3.5メートル以上  自転車歩行者道の幅員4.0メートル以上  その他の道路  歩道の幅員2.0メートル以上  自転車歩行者道の幅員3.0メートル以上 横断勾配(歩道など)  2.0パーセント以下 (透水性舗装の場合は0.5パーセント以下) 歩道のすりつけ 縦断すり付け勾配  縦断勾配は5.0パーセント以下(やむを得ない場合でも縦断勾配は8.0パーセント以下)  横断歩道接続部では、1.5メートル程度の水平区間を設ける 歩道及び自転車歩行車道の形状  フラット型(縁石高15センチメートル)  セミフラット型(歩道高5センチメートル、縁石高15センチメートル)  マウントアップ型(歩道高5センチメートル、縁石高5センチメートル) 96ページ 車両乗入れ部の構造 (セミフラット、マウントアップ型の場合) 歩車道境界部の段差  高さは1センチメートル 車両のりいれ部  勾配10パーセント以下 (やむを得ない場合でも15パーセント以下)  平たん部幅員は2.0メートル以上 (少なくとも1.0メートル以上) 冬期交通確保幅 冬期そくたい  幅員は0.25メートル以上 冬期路肩  幅員は0.5メートル以上 冬期歩道の有効幅員  幅員は2.0メートル以上 1 移動空間 2 排水施設 側溝、集水桝ぶた 形状、寸法  ジス規格に準じる 材料  十分な強度を有し、歩行性、耐久性、耐摩耗性に優れたものとする グレーチング蓋  滑りにくい仕上げ  車いすのキャスターやヒール、杖等が落ち込まない目の細かいもの 幅1センチメートル以下  桝ぶたは清掃等を考慮し、一枚当たりの重さ50キログラム程度とする 97ページ 1 移動空間 3 植樹たい 冬期交通確保幅 植樹たい幅員  歩道部、分離帯等  幅は1.5メートル以上  分離帯等にて花壇等を設置する場合は、この幅員以下でも可 材料  樹木は道路空間規模、地域特性、気候、気象条件、かん雪害、歩行者への影響等を留意したもの  芝は日本芝を原則とするが、寒冷地では西洋芝とする  草花は樹木に準じるが、観賞期間等を考慮したもの 植栽間隔  標準値(樹高5.0から10.0メートル)、幅は7.0から8.0メートル  小型樹種(じゅかん幅 3.0メートル程度)、幅は5.0から6.0メートル  特大木(枝張り20メートル以上)、幅は10.0メートル以上 注 五感を刺激する樹木、草花については、公園編参照のこと 道路緑化の機能 景観向上機能 その中には装飾機能、遮へい機能、景観統合機能、景観調和機能 生活環境保全機能 その中には交通騒音低減機能、大気浄化機能 緑陰形成機能 交通安全機能 その中には遮光機能、視線誘導機能、交通分離機能、指標機能、衝撃緩和機能 自然環境保全機能 防災機能 98ページ 1  移動空間 4 防護柵 設置区間種別 防護柵設置基準に適合した形で設置 その他 転落防止を目的とした歩行者自転車柵は、よじ登り防止のため縦桟構造とするのが望ましい  幼児すり抜け防止のため、桟間隔及び路面との間隔は15センチメートル以下とするのが望ましい。 1 移動空間 5 屋外照明 歩道の照明  均斉度は0.2以上  均斉度は(当該歩道路面上の水平面照度の最小値を平均値で除した値) 立体横断施設等の照明 横断歩道橋  照度は20ルクス 地下横断歩道 照度は出入口100ルクス以上(入口から出口が見通せないものに限る) 階段および通路は50ルクス以上 その他施設の照明  ジス ゼット9110照度基準を参考に、適切な明るさとする 灯具の選定  照明器具の輝度が高いと歩行者は不快グレアを生じると同時に、場合によっては、し機能の一時的低下を招くため、照明器具の輝度は1へーホーメートルあたり6000カンデラを超えてはならない 99ページ 1 移動空間 6 駐車場 駐輪場 駐車場  一般駐車スペースの幅員   250センチメートル以上  一般駐車スペースの奥行き   500センチメートル以上  歩行者専用通路の幅員   150センチメートル以上  歩行者専用出入口の幅員   90センチメートル以上  しゃろの幅員   すれ違いのしゃろの場合 550センチメートル以上   一方通行のしゃろの場合 350センチメートル以上  建築物である駐車場の照度   車路床面 10ルックス以上   駐車床面 2ルックス以上 車いす使用者用駐車スペース  幅員   350センチメートル以上   乗降スペース 150センチメートル以上  車いす積み下ろしスペース   150センチメートル以上  車いす使用者用駐車スペースの数量   駐車スペース総数の2%以上 駐輪場  奥行き   片側配列の場合 190センチメートル以上   千鳥配列の場合 320センチメートル以上  幅員   片側配列の場合 60センチメートルかける駐輪台数   千鳥配列の場合 30センチメートルかける駐輪台数  屋根の高さ   190センチメートル以上 100ページ 1 移動空間 7 アプローチ 敷地内 公園内通路 通路  縦断勾配   20分の1以下   勾配が100分の3以上の場合、延長30メートルごとに、150センチメートル以上の水平部を設ける  横断勾配   100分の1以下  幅員   180センチメートル以上、できれば230センチメートル以上が望ましい。  車いす転回スペース   通路の幅員が180センチメートル以上確保できない場合は、少なくとも120センチメートル以上とし、50メートル以内ごとに縦、横それぞれ140センチメートル以上の空間を確保する。 ベンチの設置 通路からの後退距離   60センチメートル以上  車いすスペース   幅 100センチメートル以上   奥行き 120センチメートル以上 101ページ 1 移動空間 8 玄関 出入口 玄関・主要な出入口  幅員   120センチメートル以上 その他の出入口  幅員   90センチメートル以上 ドアハンドルの高さ   ドアハンドルの中心が85センチメートルから90センチメートル 102ページ 1 移動空間 9 廊下  通路   幅員   140センチメートル以上 できれば180センチメートル以上が望ましい。   なお、学校 小学校、中学校、高等学校等 の生徒用の廊下で、両側に居室がある  場合は230センチメートル以上 103ページ 1 移動空間 10 階段  形状   蹴上げ 16センチメートル以下   踏みづら 30センチメートル以上   幅員  120センチメートル以上   できれば、150センチメートル以上が望ましい。 手すり  終端 30センチメートルから45センチメートル程度水平に延長する   できれば、2段手すりとし 80センチメートルから85センチメートルと65センチメートル程度 104ページ 1  移動空間 11 エレベーター エスカレーター  乗降ロビーの広さ   180センチメートル角以上  かごの大きさ   できれば 13人乗り以上   少なくとも 11人乗り以上  出入口の有効幅   90センチメートル以上  建物床とエレベーター床の隙間   2センチメートル以下  操作盤及び操作ボタンの高さ   100センチメートル程度 105ページ 1 移動空間 11 エレベーター エスカレーター  エスカレーター 移動手すり  乗りくちと降り口の水平部分に120センチメートル以上 勾配  30度以下が望ましい 水平部のステップ数  3枚以上 固定手すり  乗降場のステップの前後に100センチメートル以上 106ページ 1 移動空間 12 スロープ 形状  幅員 屋内では120センチメートル以上   できれば180センチメートル以上が望ましい。  幅員 屋外では135センチメートル以上   できれば200センチメートル以上が望ましい。  勾配   12分の1以下   屋外の場合は15分の1以下   できれば20分の1以下が望ましい。  踊り場   高さ75センチメートル以内ごとに長さ150センチメートル以上の踊り場を設置する 手すり  たんぶ   30から45センチメートル程度水平に延長する   できれば 2段手すりとする    80センチメートルから85センチメートルと65センチメートル程度 107ページ 1 移動空間 13 手すり 仕様  壁との隙間   4から5センチメートル程度  形状(大きさ)   しっかり握る手すり 直径3から4センチメートル   立ち座り用手すり 直径2.8から3.5センチメートル   ひじや手のひらで使う手すり 6センチメートルから7センチメートル 設置方法   設置高さ    75センチメートルから85センチメートル程度   できれば    2段手すりの設置が望ましい。    85センチメートル程度と65センチメートル程度    下段手すりはけいの2分の1外側 横断歩道橋  冬期に圧雪、または凍結の恐れがある階段およびしゃろで幅員が3メートル以上ある場合には、その中間にも手すりを設けるのが望ましい。  しんたい障害者の利用の多い地域においては、必要に応じて階段等以外の部分にも手すりを設置することが望ましい。 108ページ 2 利用空間 1 トイレ、洗面所  男子小便器   小便器には手すりを設ける  和式便器   和式便器に手すりを設ける 109ページ 2 利用空間 2 みんなのトイレ  仕様   ブースの大きさ    直径150センチ以上   出入口扉    幅員80センチ以上    できれば幅員90センチ以上が望ましい。   鏡    床上高さ80センチ程度 110ページ 2 利用空間 3 更衣室、シャワー室   更衣室   車イスのフットレストが入る空間を設けた更衣棚    下端は30センチ程度    上端は150センチ程度   脱衣ベンチ    高さは40センチ程度    幅は180センチ程度    奥行きは45センチ程度  シャワー室   車イス対応シャワーブース    直径は150センチ以上  111ページ 2 利用空間 4 浴室  浴室   浴槽及び洗い場は、高齢者、障害者等が円滑に利用できるよう、手すり等が適切に配置された構造とする。 112ページ 2 利用空間 5 宿泊施設の客室等  宿泊施設の客室等   出入口幅員は80センチ以上   できれば90センチ以上が望ましい。  ベッドサイド及びベッド   ベット高さは40から45センチ程度   ヘッドボードの高さは30センチ程度   ベット下部のフットレストが入る空きは10から15センチ程度  ベットサイドのスペース   直径は150センチ以上  113ページ 2 利用空間 6 観覧席、客席  車いす対応の観覧席、客席   幅員幅は90センチ以上   できれば100センチ以上が望ましい。   奥行きは150センチ以上   114ページ 2 利用空間 7 受付カウンター、水飲み場、公衆電話 受付カウンター(座いタイプ)  幅   80センチメートル以上  奥行き   60から90センチメートル  上端の高さ   70から80センチメートル  下部空間の高さ   65センチメートル以上  下部空間の奥行き   45センチメートル以上 水飲み場  水飲み口の高さ   最大91.5センチメートル  下部空間の高さ   最小68.5センチメートル  下部空間の奥行き   43から48.5センチメートル  水飲み前のスペース   150かける150センチメートル 公衆電話  電話台の高さ   70から80センチメートル  下部空間の高さ   65センチメートル以上  下部空間の奥行き   45センチメートル以上  出入口を設ける場合の出入口幅の内法   80センチメートル以上 115ページ 2 利用空間 9 券売機・自動販売機、家具 券売機  操作ボタンの高さ 110から130センチメートル以上  取出口の高さ 45から55センチメートル  下部空間の高さ 30センチメートル以上  下部空間の奥行き 20センチメートル以上 家具(収納棚)  さいじょう棚の高さ 120センチメートル程度   最大137センチメートル  最下棚の高さ 30センチメートル程度   最小23センチメートル 家具(クローゼット)  洋服掛けの高さ 120センチメートル程度   最大137センチメートル  洋服掛けまでの奥行き 最大53.5センチメートル 流し台  調理台の高さ 68から75センチメートル  調理台まわりのスイッチ等の高さ 85センチメートル以下  下部空間の高さ 60センチメートル程度  シンクの深さ 15センチメートル程度  水栓   長い形状のもの   上部棚の高さ   座ったままで届く範囲175センチメートル程度 116ページ 2 利用空間 10 操作ボタン スイッチ等  スイッチ類の高さ   100センチメートル程度  コンセント類の高さ   60センチメートル程度 117ページ 2 利用空間 12 公園 五感を刺激する樹木、草花 視覚を刺激する樹木、草花 選定基準  花やみの色彩が鮮やかなもの(特に黄色)  黄葉が鮮やかなもの  花や実が大きく形を識別しやすいもの  花、実、芽の形状が特徴的なもの  風にそよいで動くもの  チョウなどの昆虫を誘引するもの 触覚を刺激する樹木、草花 選定基準  葉や幹など、手触りに特徴があるもの  葉が目立って大きいもの  変わった形の花や芽、実をつけるもの  枝や葉が柔らかく、下垂するもの  頻繁にさわっても壊れないもの 嗅覚を刺激する樹木、草花 選定基準  花、み、葉、枝に香りがあるもの  匂いを連想させるもの  不快な匂いでないもの 聴覚を刺激する樹木、草花 選定基準  葉が風にそよいで音を出すもの  鳥が花やみをこのむもの(鳥のさえずり)  鳴く昆虫を誘引するもの 味覚を刺激する樹木、草花 選定基準  人間が食用とするもの  その場で手を加えずに食べられるもの  料理の素材となるもの  食べ物をイメージさせるもの  食品の原料となるもの 使い方に注意を要する樹木、草花 葉、花、根などが有毒なもの、キョウチクトウ、シキミ、リコリスの一部 葉先が鋭いもの、セイヨウヒイラギ、ヒイラギ、ヒイラギナンテン、ヒイラギモクセイ、 ヒイラギモチ 枝、実などにトゲがあるもの、アカンサス、クリ、サンショウ、セイヨウサンザシ、バラ、ピラカンサ、ミカン類の一部 その他、ヤマユリ(花粉が服に付くと落ちにくい) 118ページ エントランススポット(視覚、聴覚)  ガーデン入口として全体案内や入口としての親しみを演出する  植栽計画  葉が特徴的な草花(デージー、シロタエギクなど)  草花類 アルメリア、オオキンケイギク、シャスターデイジー、シロタエギク、      宿根バーベナ、ヒペリカム、ルピナス、スターチス、セイヨウノコギリソウ等 生活の小径(味覚、嗅覚)  嗅覚や味覚を主に生活と関わりが感じられる植栽をする。(四阿、ベンチ、スパイラル花壇)  植栽計画  ハーブ類(アップルミント、オレガノ、スペアミント、セージ、ペパーミント、レモンバーム、パイナップルミント、カモミール等)  低木(クチナシ、ジンチョウゲ、ブッドレア等)  ちゅうぼく(キンモクセイ、ロウバイ、ライラック、ウメ、ミカン等 花と水の小径  花と水によるメインストリートであり、カスケードによる水音を楽しむことができる。   (カスケード、噴水、水のアーチ)  植栽計画  浮草、抽水植物(ウキクサ、ヒルムシロ、ヒツジグサ、ハス、スイレン等)  草花類(アルメリア、オオキンケイギク、シャスターデイジー、シロタエギク、宿根バーベナ、ヒベリカム、セイヨウノコギリソウ、パンジー、マーガレット等 シンボル(オブジエ)スポット(視覚)  オブジエやシンボル樹木を中心とした小広場  植栽計画  ツタ類、クレマチス、アイビー等  シンボルツリー、ハクモクレン等  草花類、ペチュニア、ベゴニア等 エンドスポット(視覚、聴覚)  ガーデン終点としてのポイントづくりを視覚にアピールする花により演出する。  案内サイン、花壇  植栽計画  一年草や球根類等(パンジー、キンギョソウ、ユリウス、ケイトウ、チューリップ、デージー、ニチニチソウ、サンタピタリア、アサギリソウ等) 緑のこみち(聴覚、触覚)  小鳥のさえずりや風のざわめき,葉の感触など、緑を身近に感じる植栽を行う。  公園の緑との連携を図る。(地区の森)  植栽計画  食餌木や風にそよいで音を出す高木(ソメイヨシノ、エゴノキ、クサギ、ミズキ、ムクノキ等)  寝転んで体感(高麗芝、西洋芝等)  葉に特徴のある低木(ヒイラギナンテン、ローズマリー、キャラボク、コニファー類等)  ツル性植物(ツタ類、スイカズラ、カロライナジャスミン等) 119ページ 2 利用空間 13 屋外休憩施設 1 設置間隔  1箇所あたり100メートル程度 2 設置条件  ベンチ設置後の歩道の有効幅員   歩行者交通量が多い道路    歩道幅員は3.5メートル以上、自転車歩行者道 幅員は4.0メートル以上   その他の道路    歩道幅員は2.0メートル以上、自転車歩行者道 幅員は3.0メートル以上  上屋の設置条件   歩道の有効幅員 3.0メートル以上 3 構造   ベンチ   固定式とする  上屋   上屋幅員 2.0メートル以下   上屋高さ 2.5メートル以上 120ページ 2 利用空間 14 バス停留所 セミフラット型の歩道における、ストレート型での整備例 縁石の高さ、15センチメートル 乗合自動車停留所を設ける区間は全面を高さ15センチメートルとする 歩道すりつけ区間は縦断こう配5パーセント以下 停留所が連担して、停留所付近の歩道が波打ちしないように考慮する。 バス停留所の形式 1 バスベイ型  歩道に切り込みを入れてバスの停車帯を設ける。 2 ストレート型  歩道の幅員を変えることなくバスの停留所を設ける。 121ページ 3 案内 誘導 1 視覚情報サイン  サインの設置間隔(遠距離を誘導する場合)】   設置間隔の最短距離    概ね6メートル以上   見通しの良い直線部    30から40メートル以内  サインの設置高さ   遠くから見るつり下げ型又は突出型サイン    高さは2.4メートル(低くても2.1メートル)   点字を表示する場合の中心    高さは1.3から1.4メートル(縦型)    高さは1.0メートル(傾斜型)   遠距離で見るもの   壁付型の上端    高さは2.0メートル(高くても2.6メートル)  サインの視認距離   遠くから視認するつり下げ型等の誘導サインや位置サイン    20メートル以上   近くから視認する自立型や壁付き型等の案内サイン    4から5メートル以下 122ページ  ピクトグラム(図記号)との組み合わせ   5メートル以上の視認距離で図記号と和文、英文を組み合わせる場合の大きさ比率    3対1対0.75  文字の書体   遠くから見るサインの和文書体    平体1程度  色彩環境等   文字や図と地の明度差    5度以上 123ページ 3 案内 誘導 2 触覚情報サイン  視覚障害者誘導用ブロックの形状   点状ブロック    段差等の危険箇所 動線の分岐点等の注意を喚起する場所に用います。   線状ブロック    ある方向へと誘導する場所に用います。  点状ブロックの位置   エレベーター乗降ロビー    操作ボタンから30センチメートル程度離して敷設   階段 スロープ    境界から30センチメートル程度離して敷設 124ページ 3 案内、誘導 2 触覚情報サイン 1 形状、寸法  ジス規格に準じる 2 材料  十分な強度を有し、歩行性、耐久性、耐摩耗性に優れたものとする 3 色彩  原則として視認性の高い黄色とし、輝度比は設置箇所における実測値とし、1.5から2.5を確保(晴天時)  できれば輝度比2.0以上が望ましい。 4 設置方法  視覚障がい者誘導用ブロックは,原則として現場加工しないで正方形状のまませっちする  やむを得ず誘導経路上で迂回させる場合、極端な折点やクランクとせず、なめらかに迂回させること 125ページ 3 案内、誘導 2 触覚情報サイン このページでは点字について記載しています。 126ページ 3 案内、誘導 4 非常時の情報設備 非常警報装置の設置位置の一例 設置高さ1.0メートル 手すりからの高さ20センチメートル 127ページから159ページは、事例写真を掲載しています。 160ページ 第3章 参考資料 1 利用者の特徴と計画上の検討事項 2 意見把握の手法 3 ユニバーサルデザインチェックリスト 161ページから162ページは、利用者の特徴と計画上の検討事項を掲載しています。 163ページから165ページは、意見把握の手法を掲載しています。 166ページから220ページは、施設計画のユニバーサルデザインチェックリストを掲載しています。 221ページ 第4章 用語解説 222ページ あ行 うつくしまの道 サポート制度 20ページ  道路の一定区間の清掃や緑化について、特定の住民、団体に引き受けてもらう福島県の制度。 オストメイト 59ページ 直腸がんや膀胱がんなどが原因で臓器に機能障害を負い、手術によって人口肛門や人口膀胱をぞうせつした人。国内には約20から30万人いると言われている。 エフエム補聴装置補聴援助システム 65、86ページ マイク、テープ等の入力音源からの音声信号をエフエム波で送信し、エフエム受信機を内蔵した補聴器などで音を聞くことができる装置。 か行 ガーデニングボランティア 20ページ 公共空間の草木の手入れに自主的に取り組むこと。 かろ形式 31ページ 通路が橋桁や主構の下方にある橋の形式。 間接照明 35ページ 光源からの光を天井、壁などに反射させ、その間接こうを利用する照明。 キックプレート 57、65、66、70ページ 廊下等で車いすが壁に衝突した際、壁の破損や利用者の怪我を防止するための保護材。 輝度比 48、83ページ 輝度 カンデラパーヘイホウメートルとは、発光体の単位面積あたりの明るさ 発散する光の量 のこと。輝度比は2つの材料の輝度の比。 協働 同じ目的のために、協力して働くこと。これからの地域づくりでは、地域で取り組む事業を、1 住民自らが行う事業、2 住民と行政とが協働で行う事業、3 行政が行う事業に分けて、1、2の事業について、住民自らが行政と協働で、自らの発案を生かしながら、取り組むことが必要となる。 均斉度 35ページ 照明施設における明るさ 照度、輝度 の分布変動を示す尺度。 グランドワーク 73ページ 地域住民、行政、企業の3者が協力して組織をつくり、自らが汗を流して地域の環境を改善していく活動。 蹴上げ 45ページ 階段の一段の高さ、又はその部分。 公園ボランティア 公園内の草木の手入れ、清掃に自主的に取り組むこと。 コーディネート 各部分やそれぞれの動きを、ひとつのイメージに添って組み合わせて、全体を調整すること。 コントラスト 81ページ 絵画やテレビ・写真などの画像の明暗の差や色彩の対比。 コンペ方式 16ページ 2人以上の競技者によって、建築その他の設計を競技させ、設計者を決める方式。 223ページ 用語解説 さ行 サスティナブルコミュニティ 持続可能な都市づくり活動。新たな強い共同体を作り出し、永続的な都市づくりを可能にしようとする考え方。 シースルータイプ 47、50ページ 内部が透けて見える型式。 視覚障害者誘導用ブロック 83ページ 視覚障害者に対する誘導や段差の存在等の警告、注意喚起を行うために路面に敷設されるブロックで、線状ブロック、点状ブロックがある。 本指針中、触覚情報サインの項目以外では誘導用ブロックと表記している。 視覚障害者誘導システム 磁気センサーを内蔵した白杖を誘導用ブロックに近づけると振動が伝わる仕組み。 磁気誘導ループ式補聴援助システム 65、86ページ マイク、テープ等の入力音源からの音声信号を床下の導線 磁気ループ へ流してループ内に信号磁界を発生させ、補聴器 誘導コイル内蔵のもの などで音を聞くもの。 情報ディスプレイ 89ページ ブラウン管や液晶などを用いて、文字や図形などを視覚的に表示する出力装置 触知案内図 49、58、78、81、84、85ページ 配置図の線が浮き上がっており、手で線や形を触って目的地の確認を行うことができる案内図。 シングルレバー式 70ページ 水の出し止め、水量・温度調節が1本のレバーハンドルで行える水栓。 身体障害者ほじょけんほう 63ページ 平成14年10月1日に施行され、公共的施設や公共交通機関等を利用する場合、補助けんの同伴が可能となった。 ストール式 57ページ 床置きタイプの小便器。 ストレート型 76ページ 歩道の幅員を変えることなく、歩道側に停留所を設ける構造。 ストレッチャー 49ページ 負傷者などを運ぶ車輪のついた移動用寝台。 消融雪施設 30ページ 消雪パイプやロードヒーティンブなど、雪を溶かす施設。 正着 76ページ 停留所において、バスと歩道との間隔が50センチメートル未満の状態。 赤外線式補聴援助システム 65、86ページ マイク、テープ等の入力音源からの音声信号を赤外線アンプ、赤外線ラジエターをとおして赤外線で送信し、赤外線レシーバーと補聴器(誘導コイル内蔵のもの)などで音を聞くことができるもの。 224ページ 用語解説 さ行 セミフラット型 29ページ 歩道面を車道面より若干高くし、縁石を歩道面より高くした構造。 占用 30ページ 水道管・ガス管など、一定の工作物を道路敷内等で継続して使用すること。 占用物 29ページ 電柱や水道管など、道路敷内等に継続して使用する一定の工作物又は施設。 線状ブロック 83ページ 視覚障害者の移動方向を指示するために路面に敷設される、表面に平行する線状の突起をつけたブロック。 た行 堆雪 29ページ 除雪された雪。 タッチパネル式 69ページ 表示された文字や絵に指で触れるだけでコンピュータを操作できる方式。 段ばな 45、65ページ 階段の段の先端。 低リップ式 57ページ 子供から大人まで無理なく使用できるよう、前方に張り出した受け部分が、低い位置になっている小便器。 データーベース 18ページ 膨大な情報をコンピュータに記憶させ、必要な時にデータをすばやく取り出せるシステム。 テンキー 69ページ 0から9までの数字、+や−などの四則演算がひとかたまりになった入力装置。 点状ブロック 83ページ 視覚障害者に対し、段差の存在等の警告や注意喚起を行うために路面に敷設される表面に、点状の突起をつけたブロック。 ドアクローザー 開いたドアをゆっくり自動的に閉める装置のことでドアチェックともいう。本体はドアに装着し、バネ仕掛けの腕を枠に固定してスプリングと油圧の力でゆっくりドアを閉めるため、指をはさむような事故や騒音を防ぐ。 トップライト 上方からの採光。特に屋根にあけられた天窓を通して自然光を採光できる。 な行 ノンステップバス 76ページ 床面を超ていしょう構造として、乗降ステップをなくしたバス。 は行 パウダーコーナー 化粧直しや歯磨きなどができるコーナー。 パウチ 60ページ かつやくきんがなく、便意や尿意を感じたり、我慢することができないオストメイトの人が便や尿を溜めておくため、腹部に装着する袋。 バスベイ型 76ページ 歩道に切込みを入れてバスの停留所を設ける型式。 225ページ 用語解説 は行 パソコン要約筆記 人が話している内容を要約してパソコンに入力すること。一般的には、要約したものをその場でスクリーンなどに映し出して文字として見せることで、講演会などで用いられる。 パブリックコメント 住民生活に密接に関連する行政の重要な施策について、住民などと情報を共有しながら、多様な意見や情報、専門的な知識などを広く求め、行政の政策形成過程に反映し、行政運営の公正の確保と透明性の向上を図るもの。福島県のうつくしま県民意見公募 パブリックコメント の実施に関する要綱は平成14年10月1日から施行されている。 バリアフリー 高齢者や障害者などが社会生活を営む上でのさまざまな障壁 バリア を除去すること。物理的な障壁、制度的な障壁、文化・情報面の障壁、意識上の障壁があるとされている。 ハンプ 29、40ページ 舗装を部分的に盛り上げ、運転者に対して通過時のショックや事前の視野により速度低下を促すもの。 非常警報設備 88ページ ベルや回転灯などにより緊急事態の発生を外部へ知らせる設備。 非常通報設備 88ページ トイレや浴室などで体調が悪くなったときに、管理者へ連絡する装置。 ピクトグラム 60、71、80、85ページ 文字に変わって事物や概念を伝える図形 絵文字 の総称。 ファシリテータ 165ページ 会議やワークショップなどにおいて、中立的な立場で意見の整理を行う役。 フットレス 車いすの足置き部分。 踏みづら 45ページ 階段の足を載せる段の水平面。 プロポーザル方式 16ページ 設計対象に対する発想、解決方法などの提案を図面以外の形で求め、書類と共に検討して設計者を決める方式。 ホットライン 一般的に緊急、非常用の直通電話のこと。 ま行 マウントアップ 29、76ページ 歩道など面と縁石天ばの高さが同一な歩道型式。 みんなのトイレ だれもが利用できるよう、様々な設備などに配慮したトイレ。 明度差 81ページ 明度とは、明るさの度合いで0から10程度までの数値を使い、暗い色ほど数値が小さく、明るい色ほど数値が大きくなる。明度差とはこの数値の差をいう。 226ページ 用語解説 ま行 モックアップ 17ページ 試作以前の検討用模型や最終模型、実寸模型などの総称。 や行 ゆい 12ページ 困った人がいれば、地域の人みんなで助け合う相互扶助の精神。労働力だけでなく精神的にも助け合う共同体の精神のこと。 誘導用ブロック 視覚障がいしゃ誘導用ブロックの略称として本指針で使用。 ら行 レイズドベッド 73ページ 車いす使用者でも容易に草花や水に触れることのできる植裁桝や花壇、池などのこと。 ロナルド・メイス 建築家でユニバーサルデザインの提唱者。ノース・カロライナ州立大学のユニバーサルデザイン・センターを設立するなど、ユニバーサルデザインの普及に努めた。 わ行 ワークショップ 20ページ 直訳すると仕事場、工房などの意味。まちづくりの分野では、参加者がともに討議したり、現場を見たりするなどの共同作業を通して、お互いの考えや立場の違いを学びあいながら提案などをまとめる手法、そのあつまり 場 をいう。 ワンステップバス 76ページ 床面を超ていしょう構造として乗降ステップを1段としたバス。 ワンハンドカット方式 57、59ページ 紙切り板を押さえなくても、片手だけで紙を切ることができるトイレットペーパーホルダーの方式。 略語 英数字 シーエス調査 17ページ 顧客満足度調査のりゃく。住民を行政サービスの顧客と捉えた場合、顧客である住民が行政サービスに対してどの程度満足しているかを調査すること。 アイティー 88ページ 情報技術のりゃく。 ジス ティー9251 83ページ 日本工業規格の視覚障害者誘導用ブロック等の突起の形状・寸法及びその配列のことで、利用者が認知しやすく、車椅子や自転車、歩行者にも影響の少ないパターンが選定され、標準化されている。  日本工業規格については、日本工業標準調査会のホームページで閲覧できる。 ジス ゼット8210 80ページ  日本工業規格の104項目の案内用図記号。ジス規格の原案は、交通エコロジー モビリティ財団が定めた標準案内用図記号の125項目で、財団のホームページから取得できる。 ジス ティー0921 84ページ  日本工業規格の高齢者障害者配慮設計指針、点字の表示原則及び点字表示方法、公共施設設備のことで、手すり、室、トイレ、エレベータ、自動販売機,自動サービス機などの点字の表示が標準化されている。 227ページ 用語解説 略語 英数字 エヌピーオー 民間非営利組織のりゃく。営利を目的とせず、公共的な活動を行う民間の組織・団体の総称。このうちエヌピーオー法 特定非営利活動促進法 による法人格を有する団体は、エヌピーオー法人と言われている。 228ページ 参考 引用文献一覧 資料  公共交通機関旅客施設の移動円滑化整備ガイドライン  発行者 交通エコロジー・モビリティ財団  公共交通機関旅客施設の移動円滑化整備ガイドライン追補版  発行者 交通エコロジー・モビリティ財団  交通拠点のサインシステム計画ガイドブック  発行者 交通エコロジー・モビリティ財団  高齢社会における公共空間の色彩計画調査報告書 発行者 国土交通省  視覚障害者誘導用ブロック設置指針同解説 発行者 日本道路協会  東京都福祉のまちづくり条例施設整備マニュアル 発行者 東京都  ノーマライゼーション理念に基づく施設整備指針案  発行者 国土交通省東北地方整備局岩手工事事務所  ユニバーサルデザイン建築ガイドライン 発行者 熊本県  ユニバーサルデザインを活かした建築設計 発行者 静岡県都市住宅部営繕総しつ  公共住宅建設工事共通仕様書16年度版 発行者 監修 国土交通省住宅局住宅総合整備課  編集 公共住宅事業者とう連絡協議会  立体横断施設技術基準同解説 発行者 日本道路協会  道路緑化技術基準同解説 発行者 日本道路協会  道路土工排水こう指針 発行者 日本道路協会  道路構造令の解説と運用 発行者 日本道路協会  防護柵設置要綱 発行者 日本道路協会  道路照明施設設置基準同解説 発行者 日本道路協会  公園のユニバーサルデザインマニュアル 発行者 都市緑化技術開発機構  歩行者用施設整備ガイドブック 発行者 道路経済研究所  バリアフリーブック 発行者 東陶機器株式会社  人にやさしいまちづくり条例施設整備マニュアル 発行者 福島県  福島県やさしいまちづくり整備指針 発行者 福島県  ふくしまユニバーサルデザイン推進指針 発行者 福島県  土木設計マニュアル 道路編 発行者 福島県土木部 図書  季刊ユニバーサルデザイン 著者 ジイーバイケー 出版社 ジイーバイケー  建築設計資料集成 著者 日本建築学会 出版社 丸善  建築とユニバーサルデザイン 著者 こせ敏 出版社 オーム社  五感を刺激する環境デザイン 著者 田中直人 保志ば国夫 出版社 しょうこく社 道路の移動円滑化整備ガイドライン 著者 国土技術研究センター 出版社 大成出版社  人にやさしい公園づくり バリアーフリーからユニバーサルデザインへ  著者 浅野ふさよ 亀山始 三宅しょうすけ 出版社 鹿島出版会  福祉のまちづくりキーワード事典 ユニバーサル社会の環境デザイン  著者 田中直人 出版社 学芸出版社  緑空間のユニバーサルデザイン 著者 日本造園学会 出版社 学芸出版社  ユニバーサルデザイン バリアフリーへの問いかけ   著者 川内美彦 出版社 学芸出版社  ユニバーサルデザイン解体新書 著者 北岡敏信 出版社 明石書店 ユニバーサルデザインについてもっとよく知りたい方は ふくしまユニバーサルデザインホームページで ユニバーサルデザインについての解説、県の取り組みをご紹介しています。 ホームページアドレスは、エイチティティピー コロン スラッシュスラッシュ ダブリューダブリューダブリュー ドット ピー アール イー エフ ドット エフ ユー ケー ユー エス エイチ アイ エム エー ドット ジェイ ピー スラッシュ ケー イー エヌ エム アイ エヌ スラッシュ ユー アンダーバー ディー スラッシュ 裏表紙 ふくしま公共施設とうユニバーサルデザイン指針 福島県土木部技術管理グループ 郵便番号 960−8670 福島県福島市 すぎつまちょう 2番 16号 電話 024−521−7461 ファックス 024−521−7949 この指針は、「平成19年4月1日版」です。