点字広報ふくしま第273号
全国からの応援が復興の力に!
震災と原発事故からの復興に向けた業務に対応するため、即戦力として全国から福島県に多くの職員が派遣されています。今回は、応援職員として本県で勤務している職員の皆さんをご紹介します。
【インタビュー1】 東京都から応援! いわき建設事務所 井上 寛人さん
「被災地の力になりたい」
少しでも被災地の力になりたいという思いで福島県に来ました。いわき市小浜地区の区画整理事業に合わせた道路改良工事と橋の架け替え工事を担当しています。これまでも神奈川県や群馬県などのさまざまな県から来た応援職員が担当していた工事です。津波被害の大きかった地区ですが、日々現場に行くたびに復興が少しずつ進んできていると感じています。休日には、友人と県内を巡り、食や自然を楽しんでいます。
【インタビュー2】 山梨県から応援! 相双農林事務所 村辻 千絵美さん
「人とのつながりを大切に」
津波で被害を受けた海岸防災林の復旧工事を担当しています。 山梨県では治山ダムを担当していたので、はじめは慣れないこともありましたが、施工方法を職員同士で検討したり、自ら工法を提案したりして、皆で議論しながら、全国でも類をみない大規模事業を進めています。
森林林業部で14名の応援職員と知り合いました。地元に戻ってからも、ここで培ったネットワークや経験を生かして仕事をしたいと思います。
【インタビュー3】 警視庁から応援! 災害対策課特別警ら隊 藁品雅人さん
「県民の温かさ、優しさを実感」
震災のあった年の8月から10月まで福島県に派遣されて大熊町や浪江町のパトロールをしていました。今回もパトロールに行ってみると、5年前に見た風景と変わっていない場所もあり複雑な気持ちでした。
今は、被災地の各家庭を1軒ずつ訪問したり仮設住宅に行ってお話を伺っていますが、「大変だね」「また来なよ」と温かい声を掛けてもらい、県民の皆さんの優しさを実感しています。これまでのウルトラ警察隊が築いてきた信頼のおかげですね。
【インタビュー4】 民間企業から応援! 復興・総合計画課 山本英佑さん
「福島の良さを体感してほしい」
兵庫県出身で阪神淡路大震災時に被災し、同じく辛い経験にあった東北には特別な想い入れがあります。住民の皆さんが前向きにがんばる姿を見て「復興の力になりたい」という思いがありました。
首都圏の9つの自治体や企業に向けて復興状況の発信や県産品の販路拡大、教育旅行の誘致など新たな連携を模索しています。風評と風化の2つの逆風を克服するのは難しいことですが、国内外を問わず多くの方々に実際に来て、見て、食べて、福島の良さを肌で感じてほしいですね。
情報ボックス
事件・事故は110番!
110番は事件・事故専用の緊急通報ダイヤルです。次のことに注意して、正しく利用しましょう。
○県内どこからかけても県警察本部につながります。
○携帯電話で通報するときは、安全な場所に立ち止まってから通報しましょう。
○一般的な相談・問い合わせは、専用電話「#9110」または(電話)024(525)3311におかけください。
問い合わせ先 県警察本部総合運用指令課 (024(522)2151
赤ちゃんほっとステーションのお知らせ
赤ちゃんがいるご家庭の皆さん、外出先での授乳やおむつ替えに「赤ちゃんほっとステーション」をご利用ください。ステッカーが目印になっていて、登録施設は「福島県子育てポータルサイトすくすくひろば」で確認できます。なお、登録施設を随時募集しています。詳しくは下記までお問い合わせください。
問い合わせ先 県庁子育て支援課 024(521)7174
医療費通知を確認しましょう!
市町村などから皆さんに届く医療費通知は、医療機関への受診状況や医療費の総額などをお知らせするものです。医療費通知を確認し、健康管理に努めることで医療費の増加が抑えられ、保険料の上昇抑制も期待できます。
健康について理解を深めるきっかけに医療費通知をご活用ください!
問い合わせ先 県庁国民健康保険課 (024(521)7203
湖美来(みずみらい)クラブ会員を募集しています
猪苗代湖と裏磐梯湖沼群の水環境保全活動の推進を図るため、湖美来クラブ会員を募集しています。湖沼の美しさを次世代へ引き継いでいくために、皆さまの入会をお待ちしています。
■年会費 個人2千円、法人1万円
■会員特典 広報誌や清掃イベントなどの情報提供、流域施設(一部)での割引、特産品抽選プレゼント
■入会方法 手数料不要となる専用の振込用紙をお送りします。下記ホームページの請求フォームをご利用いただくか、下記までお問い合わせください。
応募・問い合わせ先 県庁水・大気環境課 (024(521)7258
点字図書館だより
「福島県点字図書館のつどい」について
「第52回福島県点字図書館のつどい」を8月に開催します。ぜひご参加ください。詳細は、5月号(274号)でお知らせします。
■開催日 8月5日(土)
■会 場 コラッセふくしま(福島市三河南町)
受賞おめでとうございます
当館の図書製作に尽力され、平成28年に表彰を受けられた奉仕員の皆さんを紹介します。(五十音順・敬称略)
●平成28年度各種功労者知事表彰(平成28年5月11日)
鷺 シヅエ(点訳)、鈴木 惠子(点訳)
●第64回全国盲人福祉施設大会(平成28年6月24日)
○ボランティア表彰
筒井 惠子(点訳)、横山 美智子(音訳)
●第46回「朗読録音奉仕者感謝の集い」 (平成28年9月16日)
○校正奉仕者地区表彰
五十嵐 博子(音訳・デイジー編集)
●第19回「ふくしまボランティアフェスティバル」(平成28年9月24日)
○知事表彰
五十嵐 博子(音訳・デイジー編集)、大谷 光子(点訳)
髙祥 ヤス子(点訳)、長林 かよ子(音訳)
長谷川 和子(点訳)、早川 明美(音訳・デイジー編集)
○知事感謝状
亀岡 京子(音訳)、水戸 美知代(音訳)
渡邊 征子(点訳)
○社会福祉協議会長表彰
石塚 ケイ子(点訳)、佐藤 喜久子(点訳)
髙浪 靖子(点訳)、星 くに子(点訳)
横沢 浩(デイジー編集)
○社会福祉協議会長感謝
鈴木 英夫(点訳)、野中 智子(音訳)
誉田 文子(音訳)
●福島県点字図書館長感謝状(平成28年10月16日)
河野 加代子(音訳)、野田 憲子(点訳)
林 幸恵(点訳)
「みんなの広場」に原稿をお寄せください
点字広報ふくしまのコーナー「みんなの広場」では、皆さんからの寄稿をお待ちしています。
氏名を明記の上、手紙・メールなどで当館までお寄せください。
作品は未発表のものに限ります。原稿はお返しできませんのでご了承ください。応募多数の場合は選考となる場合があります。
○字数 1ページ分 墨字600字(縦20×横30)程度、点字用紙1枚半(片面)程度
○内容 体験記、自作の詩・短歌など
○題名がある場合は記載してください。
◆県点字図書館 024(531)4950
みんなの広場
「リオパラリンピック 応援ありがとうございました」 視覚障がい者柔道 半谷 静香(エイベックス所属)
リオパラリンピックから4か月が過ぎた今、私が思う事は「もっとできた。そして、もっとできる」という事です。試合を終えた直後、私は悔しさでいっぱいでした。自分の力を出し切る事ができなかったからです。ヨーロッパ選手権優勝という相手の経歴に怖気づき、負け腰で挑んだ3位決定戦。試合中盤で突如自信がみなぎり、私のペ-スに持ち込んだ頃には時が遅すぎました。無情にも試合終了を知らせるブザーがなり、負けを宣告されました。「もう少し早く攻めの姿勢を見せていれば」と涙を流しました。しかし、同時に自信もわいてきました。「弱いと思い込んできただけで、上位の選手とそれほどに差はないのかもしれない。これなら東京パラリンピックまでに間に合う」、そう考えが浮かんできました。今思えば、リオの舞台に立てた事も奇跡でした。ロシアのドーピング問題を受けて繰り上げ出場が決まったのは、試合の2週間前、偶然にも8月初旬に胃腸炎にかかり体重は軽い減量が必要な程度でした。多くの偶然が重なり、一度は諦めた舞台に立てた事は神様がくれたチャンスと言っても過言ではないと思います。
今回の経験で、多くの人に応援されて試合に挑戦できる事が本当に幸せである事を改めて実感しました。
私は東京パラリンピックの舞台で金メダルを獲得したいと考えています。私の夢を応援してくれて、支えてくれる人に恩返しをしたい。そして、運動が苦手な私が夢を諦めなかった事で「世界一になりたい」という夢を実現させる姿を多くの人に見てもらい、その多くの人たちの活力に繋がることを願います。残された時間は3年半、毎日を大切に過ごし、精進していきます。今後とも応援宜しくお願いします。
協力会だより
平成29年度「奨学生」募集
本会では、故佐藤満雄氏のご遺志により、「佐藤満雄奨学基金」を設置し、視覚障がい者の就学・進学などを奨励支援するために、
毎年奨学生を募集しております。
自薦、他薦は問いませんので、ぜひお申し込みください。
(1)対 象 者 県内の視覚障がい者で就学・進学などを目指している者(県内外で就学中の者も含む)
(2)募集人員 1~2人
(3)奨 学 金 10万円を限度として、支給額を決定します。
(返還の義務はありません)
(4)申込期間 4月4日(火)~10月31日(火)
(5)申込方法 詳しくは事務局までご連絡ください。
あなたの名刺にも点字印刷を!!
本会では、名刺に点字の印刷を行っています。新たにつくられる名刺に点字を印刷してみませんか。名刺への点字は、縦に5行、横に16文字以内であれば、所属名、職名、氏名、電話番号などを印刷できます。印刷枚数が多い場合でも迅速に対応します。詳しくはお問い合わせください。
◆県視覚障がい者協力会 024(533)4085(ファクス兼用)
生活支援センターだより
平成29年度開催予定の講座についてご案内します。詳細は5月号に掲載します。多くの方のご参加をお待ちしています。
【カラオケ教室】
■開催日 第1土曜日 午後1時~午後3時(5月から年7回)
■定 員 12名 ■申込開始日 4月5日(水)から
【大正琴教室】
■開催日
(福島) 第4土曜日 午前10時~正午 (6月から年3回)
(郡山) 第2木曜日 午後1時~午後3時(6月から年3回)
■定員 各教室6名 ■申込開始日 4月5日(水)から
【文学講座】
■開催日 5月27日(土)・11月25日(土) 午後1時~午後3時
■定員 12名 ■申込開始日 5月9日(火)から
5月は、百人一首を味わう最終回です。
29年度は「歌を覚えよう」を目標に、かるた取りを中心に行う予定です。百人一首の暗記に挑戦してみませんか。
【白杖歩行スキルアップセミナー】(秋に2回実施)
【調理教室】(9月と12月に実施予定)
【IT教室】(実施期間は検討中)
【サークル活動】
●卓球サークル:毎週火曜日 午前10時~午後2時(4月~12月)
●唱歌・童謡を歌う会:第1木曜日 午後1時~午後3時(通年)
●コスモス勉強会(対面朗読):毎週金曜日
午後1時~午後2時30分
◆県視覚障がい者生活支援センター 024(535)5275
福祉協会だより
平成29年4月から盲学校の校名が変わります
昨年の12月県議会定例会において、県立特別支援学校の校名変更に関する議案(条例改正案)が可決されました。これにより、永年親しまれてきました「福島県立盲学校」の校名が無くなることになります。
県立盲学校創立、福島県盲人教育創始 百周年機関誌「百年のあゆみ」によれば、「福島県立盲学校」の校名は、昭和50年(1975年)4月の学則改正により誕生しました。それまで郡山市・会津若松市・旧平市にあった盲学校は分校となりました。以来40年余り、多くの卒業生を世に送り出し、本協会にも多くの卒業生が会員として所属し現在も活躍しています。
平成29年(2017年)4月からは「福島県立視覚支援学校」として、本県の視覚障がい者教育の更なる充実に向けて進むことになります。
◆県視覚障がい者福祉協会 024(535)5275