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平成16年度「うつくしま県民の翼」ユニバーサルデザイン研修コース参加団員自主活動 福島駅東口・西口・駅広場への提言について

印刷用ページを表示する 掲載日:2013年12月1日更新
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ふくしまのユニバーサルデザイン

平成16年度「うつくしま県民の翼」ユニバーサルデザイン研修コース参加団員自主活動

福島駅東口・西口・駅広場への提言

概要

平成15年度及び16年度に、福島市で整備を行ったJR福島駅広場とその周辺について、ユニバーサルデザインの視点に立った検証を実施しました。福島市周辺に住む団員の皆さんが、「アメリカ合衆国研修でユニバーサルデザインの実情について学んだ成果を生かしたい」と自主的に企画、市交通政策課の協力で、平成17年6月1日に実施されました。当日は、市担当者の案内により、東口駅前広場周辺から東西地下通路と現在工事中のエレベーター、西口駅広場を検証しました。検証のあとは、団員の司会により、市との意見交換会を行い、参加した皆さんそれぞれが、施設についての疑問や提案、そしてよかった点などを述べていました。当日の結果については、後日報告書として、市に提出されることとなっています。

参加団員レポート/副団長:冨樫美保(とがし・みほ)さん

昨秋のユニバーサルデザイン研修コースの研修地、ポートランド・シカゴは、全米の中でも早くに、公共交通を軸としたまちづくりと公共交通システムのユニバーサルデザイン化を進めており、移動しやすいまちづくりの実現を学んできた。今回、その観点から、福島駅広場、東口・西口、東西自由連絡通路を市都市計画課交通政策課から説明を受けながら検証した。特に地域内のアクセシビリティの確保、地域内外でのモビリティの向上について行った。 

工事現場の前で説明を受ける団員

駅から「こむこむ」までの 歩道工事

駅周辺案内地図を囲む

東口駅前の案内板

地下通路の工事現場の前

西口駐車場と地下通路を 結ぶ新築中のエレベーター

東口については、正面出入り口の一部にスロープが設置してあるものの、他は前面に段差があり誰でも移動しやすいという状態ではなく、既設のものへのユニバーサルデザイン化の難しさがうかがえる。また、駅が連結点、あるいは到着点として、地理に不案内な交通情報を持っていない人にとって視覚情報サインは、大きな問題となるが、駅広場については、只今整備中ということであったので、新たなサインの登場に期待するところである。 

情報支援も、スロープやエレベーターや点字ブロックも、設置位置を十分に考えないと、効果が薄かったり、逆に移動を困難にさせるなどの弊害を生みかねない。 前例に囚われず、すべてのニーズを満たす。我々のニーズに対し、現実はどうなっているのか。使われやすいのか、にくいのか。常に整備後の評価や見直しを行い、それを次の事業にフィードバックすることにより、よくなっていくのだと思う。 

最後に検証した東西自由連絡通路では、エレベーターの設置の工事中であったが、使用開始後は、東口と西口の距離を短くし、人々の流れに回遊性をもたせ駅前周辺、市街化中心部の活性化につなげようとする市当局の先を見通したねらいがあり、県都福島をよくするための努力に頭が下がる思いがする。 

机を囲む団員と市の担当者

意見交換会の様子

今までは、つくる側の視点で一定の基準に基づき計画・整備されてきたが、これからは、実際にそれを使う市民の参画・協働が、有効な施策となっていくと思う。さらに、例えば道路となれば国・県・市と、整備主体が異なる場合が多いが、行政機関同士の、また行政機関と当事者の民間交通機関との連携の実現が、今後重要なポイントになると思う。

最後に、検証に貴重な時間を割いてくださった関係者や参加者の皆さんに感謝申し上げたい。駅は、初めてその地を訪れる人にとって、初めてやさしさを感じる場所である。その土地の風や光や空気を感じるように、すっぽりとやさしさに包まれて欲しいと願う。

(平成17年6月15日)

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