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私達の故郷をご紹介します・ニュージーランド編02(キウイの謎)

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年3月26日更新

第2回・キウイの謎

「キウイ」という言葉を聞く時に最初に思い浮かぶのは何でしょう? 日本人だと大半の人に真っ先に思い浮かぶのが果物の「キウイ」だと思います。

Kiwi 

しかしニュージーランドでは「キウイ」にはいろいろな意味があります。

先ずは下の写真に写っているNZの国鳥である「キウイ」です。夜行性の飛べない鳥です。NZは昔から「鳥の天国」と呼ばれており、肉食動物などの鳥の天敵がいなかったため、キウイのようにたくさんの鳥が生き残ることができました。実は果物のキウイの名の由来は鳥のキウイに似ていることから来ていると言われています。

Kiwi

他にも「キウイ」はNZ人の愛称として使われています。

「どこから来た?」と聞かれる時に「キウイだよ」と返すニュージーランド人は少なくありません。NZだけではなく、英語圏の国だと普通に使っている人が多いです。

私は子供の時から全然疑問に思ったことがなかったですが、ある日、中国の方に「なんでNZ人は自分のことをキウイって呼ぶんだよ?、私達中国人は自分のことをパンダだとでも呼ぶべきか?」と言われて、返す言葉がありませんでした。

調べてみたらこの使い方の由来は戦時中、NZ兵隊の制服にはキウイのマーク(果物じゃなくて、鳥の)が書いてあり、そこから、米軍などにキウイと呼ばれるようになりました。やがてはNZ兵隊だけではなく、NZ人全員を指す言葉になりました。

日本語には「キウイハズバンド」という言葉がありますが、これはNZではあまり知られていないと思います。簡単にいうと家事や子育ての手伝いをするNZ人の旦那さんのことです。雄のキウイ(鳥)が子育てをすることが由来となったらいしいです。残念ながらNZの男性が皆そうだとは限りません(笑)。

実は果物の「キウイ」はNZでは「キウイフルーツ」と呼ばれています。NZに旅行する機会があったら、この差に気をつけた方がいいかもしれません。「キウイ」が食べたいといってしまったら、NZの国鳥が食べたいと誤解される可能性があります。