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地球探検 コスタリカ共和国 加藤直樹隊員 8-2

印刷用ページを表示する 掲載日:2015年11月5日更新

地球探検

レポート8-2

後任到着!

 皆さんもご存知の2020年東京オリンピック開催に向けて、日本の政府も世界的にスポーツをもっと盛り上げていこうという流れになってきています。そのため、スポーツを強化したい途上国と、スポーツの指導者を派遣してもっと盛り上げていきたい日本との考えが一致し、自分のようなスポーツのボランティアも2020年に向けて増加傾向にあります。
 そこで自分の活動にも後任を要請していましたが、この9月にようやく彼がコスタリカに到着しました。後任隊員は、以前自分が翻訳した野球指導書の作成元である読売巨人軍ジャイアンツアカデミーでの指導経験もあり、まさに自分の後任としてはぴったりの人物です。日本で培った野球の知識、技術を多いにコスタリカの子どもたちに伝えてもらってコスタリカ野球の発展のために頑張ってもらいたいと思います。
 そして、2020年の東京オリンピックにコスタリカ野球代表チームが参加!というニュースが聞けたら最高ですよね!

後任の金子隊員と早速指導開始!
後任の金子隊員と早速指導開始!
金子隊員とコスタリカ人指導者のエルネスト
金子隊員とコスタリカ人指導者のエルネスト
女の子だって裸足なんて気にしない!
女の子だって裸足なんて気にしない!

貧しいことは不幸?

 自分が青年海外協力隊になりたいと思ったきっかけの一つは、発展途上国の人たちのために何かしたいという思いでした。協力隊になりたいと夢見てからおよそ10年後に実現し、そして今活動が終わろうとしていますが、正直に言うと、現地の人々のために何かをして役立つことができたという思いよりも、現地の人から学ばせてもらったことの方が何倍も大きい、そういう思いが強くあります。協力隊になる前の自分は発展途上国=貧しい、不幸、そのようなイメージが少なからずありました。しかし、実際にこちらにコスタリカに来て感じた印象は全く違っていました。

 コスタリカは、都市付近は着実に発展をしつつありますが、田舎の方に行けばいまだに裸足で外を駆け回る子供や、車の代わりに移動に馬を使うような地域もたくさんあります。まさに、自分がイメージしていた貧しいという状況が依然として存在しています。
 しかし、そこに自分のイメージしていた「不幸」というものはありませんでした。裸足でも笑顔で走り回る子供たちや、お金がなくても畑で収穫した家族を養うには十分な量の食材で料理をして、毎日家族団らんで楽しく食事ができる人々など、決して、物がない(貧しい)=不幸ではないということを協力隊の活動を通して教えてもらいました。
 逆を言えば、必ずしも、物がある(発展している)=幸せ、ではないということも言えると思います。大事なのは、現状あるものに感謝をすることなのかなと思います。ないものねだりじゃなくあるもの探し。考え方を変えるだけでたとえ貧しくても、幸せになれるのかもしれませんね。

 さて、コスタリカからのレポートはこれが最後になります。
 自分にとって本当にいろんな新しい経験、新しい困難、新しい考え方、そして新しいたくさんの友達ができたすばらしい二年間でした。必ずまた戻ってきたいですね。このような経験をさせてくれた家族や、たくさんの協力いただいた方に改めて感謝したいと思います。

 それではまたどこかでお会いしましょう!
 ノスベーモスアスタルエゴ!

笑顔があれば幸せ!
笑顔があれば幸せ!
大人だって幸せ!
大人だって幸せ!
この笑顔があればいつでも幸せ!
この笑顔があればいつでも幸せ!

コスタリカ共和国平成25年度1次隊 職種:野球 加藤直樹 サントドミンゴ野球協会