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地球探検 ニカラグア共和国 高畑奈美隊員 6

印刷用ページを表示する 掲載日:2013年12月1日更新

 地球探検

ニカラグアレポート

【6 日本人について】

チニータ

  日本人は、ニカラグアでは「チニータ」(中国人)と呼ばれます。ここでは、日本人も韓国人も中国人もみな一緒です。私たちがカナダ人、アメリカ人、ヨーロッパ人を一緒に「外人」と呼ぶのと一緒ですね。それが友好の形なのかもしれませんが、でも、やっぱり、街中で知らないニカラグア人からしょっちゅう呼ばれたら、気分は良くないですね。だから、日本人も、知らない外国の方に対して、「がいじん」と呼ぶのは、すごく失礼だと感じました。

ハイテクの国、日本

  多くの人は、日本がどこにあるのか分かっていません。中国の一部(の地方)だと答えた人もいます。でも、日本の名前はよく知っている人が多く、「ハイテクノロジーだ」と答えます。車のトヨタ、ホンダ、スズキなどは、中古を街中でよく見かけます。また、パソコンや液晶テレビも日本製品をよく見かけます。しかし、携帯電話はサムソン電子(韓国製)もよく見かける気がします。

日本文化

  また、日本語や日本の文化に興味をもつ人もいます。首都のマナグア市の大学では、日本語のクラスがあるようで、私の住むニカラグア北部のマタガルパ市からも土曜日の講座のために2時間かけて、マナグア市にバスで通っている人もいます。また、私に日本語で話しかけて来る人も少数ではありますが、たまにいます。「折り紙」や「着物」のことを知っている人もいます。これは、JICAが長年、協力隊をニカラグアに派遣してきた成果の賜物だと思われます。このまま、日本とニカラグアの友好関係が続いてくれれば、関係者として、こんなにうれしいことはありません。

同僚と

同僚と

JICAボランティア派遣500人突破

  過日、ニカラグアの日本人ボランティアが500人を達成したという記念式典がありました。マナグア市でその式典が行われました。日本とニカラグアの友好の姿がそこには見られ、感動的でした。そこに出席できたことを大変うれしく思います。テレビ放映もされ、職場の人とそのことについて話し合う機会もありました。もっと私自身、日本のことを語っていこうと思います。

最後に

   最後まで、お読み下さり、ありがとうございました。正直、派遣先の小学校での活動は、言葉の壁等あり、思い通りにはならないのが現状です。一喜一憂する毎日です。また、「こうしたらいいのに。」と、私から見て、効率が悪く見えるやり方に、歯がゆい思いもたくさんしています。しかし、ニカラグアの人々がずっとしてきたやり方を、最近やって来たばかりの私が簡単に変えることはできません。ですから、「出来る範囲で」というのが私のモットーになりました。今年1月に赴任して、今10月。本当に長い長い10ヶ月でした。

  また、半年後に、レポートを送ります。その時は、どんなことを思い、感じているのか、自分自身、本当に楽しみです。福島のみなさまも、これから、本格的な冬に向かいます。風邪などひきませぬよう、地球の反対側から、祈っております。ご自愛下さい。

日本の協力に感謝するプレート                                                                               一年生のクラス

日本の協力に感謝するプレート                                                                                          一年生のクラス

(2010年10月)

高畑 奈美 平成21年度3次隊 ニカラグア 小学校教諭