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地球探検 パラグアイ共和国 廣瀬靖夫隊員 1

印刷用ページを表示する 掲載日:2013年12月1日更新

 地球探検

パラグアイ通信(1)

  パラグアイ(首都アスンシオン)に到着したのが9月30日でしたから、もう約1月になります。レンガ造りの街並みがならびヨーロッパ風ではあるが、道路も建物も古く日本の30年~40年前の状況かなというのが第一印象でした。

  人々は非常に親日的で、穏やかな性格のようです。以前中国に行ったとき、自転車とリヤカーが接触しただけで大声をあげて路上で怒鳴りあっていたのを覚えていますが、ここではそんな風景は一度も見ないし、車のクラクションの音もほとんど聞きません。 首都アスンシオンと言っても40~50万人の人口(周囲の都市を合わせた大アスンシオンでも100万人ぐらい)ですが、さすがに首都だけあってどこへいっても車道と歩道が分かれていて、しかも基本的には大きな樹木が植えられている。そういう意味で歩行者にとってやさしい街です。日本だと県庁・市役所の近くはきれいに歩道と樹木があるのですが、横に入ると車道と歩道が一緒ですね。日本も街づくりを学ぶべきでしょう(写真1参照)。

  また感心するのは、歩道の敷石なんかがところどころ壊れたままになっているのですが、各家の前の歩道と道路をその家の人が朝掃いているのです(写真2参照)。したがって基本的にゴミが散らかっていないという点ではきれいな街です(発展途上国ではこんなことは初めてでした)。

  ゴミのついでに、ゴミ集めについてお話しましょう。どのような基準で設置されているのか分かりませんが、スチール製の買い物バスケットの大きなものが歩道のあちこちに立てられています(写真1参照)。そのかごの中にゴミの入れられた袋を入れるのです。どうしてこんな形になったかとしばらく考えていたのですが、この街でいままで一度もカラスを見たことがありません。そのかわり、首輪のしていない野犬がうようよいます(野犬に噛まれないように気をつける事と言われています)。日本はカラス対策、こちらは野犬対策が必要なのです。

 

ゴミ置き場  写真1

車道と歩道の分離と ゴミ置き場

道路を掃除する人々  写真2

朝、道路を掃除する人

 

廣瀬 靖夫 (シニアボランティア 環境工学)