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地球探検 パラグアイ共和国 廣瀬靖夫隊員 7

印刷用ページを表示する 掲載日:2013年12月1日更新

 地球探検

パラグアイ通信(7)

   パラグアイ通信(1)で、この国の人はおとなしくて親日的だと書きましたが、それは私が付き合っている範囲の人および遠くから眺めてみる限りの人々です。国全体でみると、スリ、泥棒、かっぱらいそして強盗等が謳歌する危険な国なのだそうです。私はまだ被害にはあっていないのでその実感がないのですが、JICAの職員・大学の職員等によるとあっちは危険だからいってダメ、間違ったバスに乗って途中で降りて歩いて来ては駄目と口うるさく言います(最近経済情勢の悪化が伝えられ、地方の軍駐屯地が襲われたり、同僚のSVがバスの中で財布を盗まれたり、と物騒な情報が入ってきます)。

   私たちが家を選ぶにも、JICA基準があって厳しくチェックされます。その大きなものは、平屋の家は駄目、アパート(日本のマンション形式)で入口にガードマンがいるところでなければなりません。しかも1階より4~5階が理想だというのです。自分の身の安全のことなので、ご指導に従って写真1のアパートの5階に住むことになりました。日本人が見ると鉄格子に囲まれた物々しいアパートです。しかし、この鉄格子あるいは高いブロック塀の存在はすべてのここアスンシオンの家に当てはまります。もうひとつ、スペイン式の家の作り方として、庭を家に囲まれた中庭とするせいもあって、外から見ると塀と鉄格子が目立つのかもしれません(アメリカで見られるような芝生の前庭があって敷地の境界柵もない開放的な家とは大違いです)。

   まあ、持てるものと持たざる者のせめぎあいの産物ともいえます。ここパラグアイも他の発展途上国と同じく貧富の差が大きく、持てるものは街の中に家を持ち、持たざる者はパラグアイ川の沿岸にスラム街を作って住んでいるようです(私はまだ見たことがありませんが、地図で危険地帯を説明されました)。

   街の中にはあちこちに大きなピストルを持ったお巡りさんがいて街の中の治安は維持されているので、通常はそんなに危険を感じることはありません。しかし子供が信号のところで車の窓ふきをしたり、バスの中に何かを売りに来たり、はだしで街を歩く子がいたり(写真2)で、他の発展途上国と同じです。 みんなが貧しくとも平等に分配をする社会主義的政策がいいか、貧富の差ができても経済発展を重視する市場経済主義がいいか、パラグアイの大統領になったつもりでいろいろ考えるのですが結論が出ません。

 

私たちが住むアパート 写真1

 私たちが住むことになったアパート、この5階にいます

街をはだしで歩く子供 写真2

街をはだしで歩く子供

 

廣瀬 靖夫 (シニアボランティア 環境工学)