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地球探検 バヌアツ共和国 石川友美隊員 2

印刷用ページを表示する 掲載日:2013年12月1日更新

 地球探検

バヌアツより ~第2号~

 福島県のみなさん、こんにちは。 協力隊でバヌアツに小学校教諭として派遣されている、石川友美です。すでに、現地バヌアツに6月下旬に赴任し、7ヶ月が過ぎようとしています。今回はバヌアツの文化バンジージャンプと学校の様子についてお知らせします。

1、バンジージャンプ

  バヌアツの文化、バンジージャンプは世界的に有名でみなさんも映像を見たことがあると思います。

  バヌアツは、約80の島があります。その各島々が統合されてバヌアツになったのが、1980年。本当に最近のことです。そのため、まだまだ島やその村ごとの独自の文化が残っていて、バンジージャンプをする島や村、しない島や村があります。

   まず、する村(1つの島でも村ごとで文化が違うため)は10歳以上の男子のみで 1年ごとに1つずつステップを高くして行います。さらに、その高さが高くなるほど、いい男子、すぐれた男子と認められます。

  日本では、どうしたら成人の大人として認められますか? 成人式を終わってからでしょうか?一人で生活できるようになってからでしょうか? ここの島や村では、バンジージャンプをして、高いところか飛ぶ勇気があるほど、一人前の男性として認められます。

  その男子たちが住む村は、独自の文化のため学校には行かない生活をしているんですよ。 また、高いところから飛べるほど、女性にもてます。自分の地位も上がるんですよ。それによって、村人から信頼されより多くの収入を得るきっかけを得ます。

2、学校の様子

  日本では、夏の一番暑い時期にあたる夏休みが一番長い休みのように、ここバヌアツでも今、この時期が長期の夏休みになります。(南半球にあるので四季が日本と逆で日本が冬の時に南半球の国々は夏になります。)新年の1月を境に学生は新学年に移ります。この学年が終了した時に各クラスや学年ごとに日本のお楽しみ会を開くんですよ。ご飯やお菓子を持ち寄って、クラスでゲームやおしゃべりをして過ごします。

   私の勤務している学校では、6年生だけがみんなで船をチャーターして、近くの島に行ってお楽しみ会を開催しました。男子の生徒は針金や小枝を利用して、小魚を器用に採って担任と女子の生徒がバナナの葉に包んで料理してくれました。

  一年を通して、バヌアツでは日本のように三学期制で各学期の終わりに算数、英語、社会と理科のテストをして成績をつけるんですよ。小テストは担任の先生によってあったり、なかったり。そのため、小学校の基礎内容が定着しないまま次の内容に移ってしまいます。

  日本のように一人一冊の教科書はなくて、学校にある教科書をみんなで共有して使ったり、教科書のコピー、先生だけが教科書を使って授業をしています。

子ども達の写真

集合写真

石川 友美 (20年度1次隊 小学校教諭)