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令和5年8月22日 救助訓練・消防活動応用訓練見学

印刷用ページを表示する 掲載日:2023年8月29日更新
令和5年8月22日 救助訓練・消防活動応用訓練見学

 8月22日~8月24日の3日間、消防学校で実習をさせていただいた福島大学3年の斎藤寧々です。実習の一環で消防訓練の見学をさせていただきました。

 私は生まれて初めて消防訓練を目にしました。今回は、私の視点から訓練の様子と共に、感じたこと・考えたことを紹介していきたいと思います。

施設見学・訓練見学

 

きちんと整頓されている靴

まず初めに施設の見学をさせていただきました。あたりを見まわしていると、きちんと整頓された靴が目に入りました。写真をご覧ください。靴が美しく並べられているのがお分かりいただけると思います。お話を聞くと、靴だけではなく、物の置き場、置き方がきちんと決められているそうです。私は驚きを隠せませんでした。火災が発生した時に、すぐに出動できるように整理整頓されているのだなと感じました。指令が入ってから1分以内に出動できるようにしているそうです。

 

 

消防車と救急車

続いて、車庫です。救急車と消防車があります。いくつか種類があるそうです。滅多に近くで見ることができないので撮影させていただきました。

 

 

三連梯子を使った救助訓練  三連梯子を使った救助訓練

いよいよ訓練見学へ。まず、三連梯子を用いた救助訓練です。建物の2階で火災があり、人が取り残されているということを想定して訓練を行っていました。人間と同じ重さの人形を使って救助訓練をします。長さが約8m程の三連梯子に登って2階に入ります。たった1本のロープに結び目や輪を作り、人形の体に通して下へ降ろします。ロープの結び方は30種類以上あるそうで、またさらに驚いてしまいました。

 

 

渡過  渡過

次は、渡過という訓練で、建物と建物の間にロープをかけ、隊員が命綱をつけて渡ります。高さはなんと7m。

私が見学したのは、モンキー渡過という渡り方で、名前の通り、ロープにぶら下がり、猿のように腕と足を使って渡ります。モンキー渡過はリズムが重要だそうで、リズムを崩すと前に進むことが難しくなってしまうそうです。他にもチロリアン渡過、セーラー渡過という渡り方があるそうです。

 

 

すぐに装着できるよう準備されている装備

こちらは、一見脱いだままの衣服に見えるかもしれませんが、出動する際に装着する装備で、すぐに装着できるような形にされています。この装備は重さ約6~7kgあり、さらに重さ約15kg程ある呼吸器用のボンベを背負うと約20kgの装備を身に付けることになります。そしてさらに、ホースや先ほどの三連梯子(約30kg)を担ぐとなると、約50kg程になってしまいます。装備だけでも相当な負担がかかることが想像できます。

この日は外にある温度計が38度になっていた日だったので、この装備を着用して訓練している姿を見て、心の底からすごいなと思いました。無理はしてほしくありませんが、どんなに厳しい状況でも火事は起こり得ると思うので、どんなに暑くても、寒くても訓練しなくてはならないのだろうなと感じました。

 

 

座学を受けている様子

こちらは、8月23日の座学の授業を受けている様子を見学させていただいた時の写真です。

訓練だけではなく、公務員としてのふるまいや、接遇マナーなども学んでいました。

 

消防士は「安全に確実にかつ迅速に」これが重要だということを教官の方に教えていただきました。「安全に確実に」だけであれば誰にでもできるかもしれませんが、「迅速に」がつくと非常に難しいです。矛盾していると感じるかもしれませんが、1人でも多くの命を救うためにはとても重要なことです。「安全に確実にかつ迅速に」ができるようになるには訓練を重ねるしかないそうです。消防学校の学生の皆さんは日々訓練に励んでいます。私が消防訓練の様子を見学させていただいたのは1日だけですが、学生の皆さんが訓練をしている姿を見て、大変感動しました。卒業まであと1カ月だそうですが、半年間のうちの残り1カ月間、あと少しだと思いますので頑張っていただきたいです。応援しています。

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