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いきいき長寿県民賞受賞者について

印刷用ページを表示する 掲載日:2017年9月1日更新

第20回いきいき長寿県民賞受賞者の横顔

 県では、中高年や高齢者の社会参加をはじめとした“健康・生きがいづくり”を推進することを目的に、年齢を感じさせない生き方をしている高齢者や、積極的に社会参加活動を行っている高齢者の団体を表彰しています。

 今年度は、応募・推薦総数26件の中から、個人8名と団体2団体が受賞されました。

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【個人】

石井 盛忠 (いしい もりただ)さん  80歳  南相馬市

「しめ縄とそば作りに30年」

石井さん

 定年後の生活を考え始めた50代前半、子供の頃は自分たちで正月のしめ縄などの御飾りを作っていたことを思い出したのが、しめ縄づくりを始めたきっかけです。公民館などで開催の講座に参加したり、各地に旅行した折その土地の神社を訪れて、しめ縄を見るという自己流の研究を進められてきました。そうしているうちに、今度は自分が地域の公民館に講師として呼ばれるようになりました。講師として伝えるうち、会社員時代では知り得なかった「人に伝える楽しさ」を体感することになりました。今でも年末には講師として忙しい日々です。

 また、平成元年頃に蕎麦がブームとなり、幼少時蕎麦を常食していたことを思い出し、自分で作ってみようと思い立ったのが蕎麦作りのきっかけです。産地である喜多方市まで出かけて、蕎麦体験学習会に参加するなど自己研鑽を重ね、こちらも現在では地域の生涯学習センターの講座に講師として呼ばれることもあります。毎年年末には「年越しそば」を200人分作り、地域の人に配るのが恒例行事です。

 また、仲間同士で結成したボランティアグループで災害支援活動や地域の環境整備活動を行うなど活動の範囲は幅広く、それらの根底には「自分でできることは自分でやりたい、やるからには地域と共に、地域の仲間と一緒に続けていきたい」という気持ちです。今後も地域の人へ自身の術(すべ)を惜しみなく・分かり易く伝えていきたい、そして地域社会と共に楽しい自分でありたいと話されていました。

 


遠藤 周壽 (えんどう しゅうじ)さん 78歳 いわき市

「地元の自然を守りぬく」

遠藤さん

 「地元の自然を愛し、守っていくのが私の人生です」と力強く話されます。山と海に囲まれた自然豊かな土地に生まれ育ち、地元の猟友会に所属し仲間と共に狩猟を楽しんでいました。55歳の時に県の鳥獣保護員を引き受けるも、保護員として務める傍ら猟をすることに矛盾を感じ、銃資格を返納されました。季節のおりに野鳥が鳴く声を聴き、歳を経てますます自然を愛でる心が大きくなったとのことです。

 その一方、71歳の時に国・県立公園に配置される自然保護指導員となり、磐城海岸県立自然公園の保全にも尽力されます。海釣り者への注意喚起や浜辺のゴミ拾いなど活動は地道で、地元の海を安心・安全に守っていきたいという気持ちで頑張られています。

 また、自宅近くのJR常磐線「末続駅」を守るのが使命とも話されます。昭和22年に地元の要望で開設が認められた駅で、地区民によって作られました。地元の玄関=顔である駅が廃れることは地元に生きる者としては寂しく恥ずかしいという思いから、退職後から現在まで駅舎の清掃やプランターの花壇栽培などを地元の婦人会と協力しながら毎日続けられています。

 さらに、駅周辺の道路へのアジサイの植栽による美化活動が認められ、建設省から「アジサイ群生地」の名所として上下線に看板も設置されました。

 震災の影響で地域には若い人が少なく、高齢者が多くなっているものの、今後も地元の自然を愛し・守っていくことに尽力していきたいとのことです。


菅野 敬市 (かんの けいいち)さん 92歳 伊達市

「剣道とゲートボールに60年」

菅野さん

 尋常高等小学校時代に習った「剣道」において、30歳の頃に地区の若者たちと一緒に「富成剣友会」を立ち上げます。剣友会の会長として指導を続ける一方、日中は仕事でめいっぱい身体を動かしながらも、週2回の自身の練習を欠かしたことはありませんでした。37歳には剣道五段、53歳では剣道教士の称号を授かります。その間「保原町剣友会」の設立にも貢献し、協会より功労賞を授与されるなど、地域のスポーツ振興に尽力されてきました。また、50代後半に右肺ノ葉摘出手術を受け、両腕が上がらなくなったため剣道が出来なくなったものの、顧問として指導を続けられました。

 60歳に入り地域の高齢者の交流の場である「富成(とみなり)寿(ことぶき)会(かい)」に入会し、そこでゲートボール競技を知り入部、町のゲートボール協会会長を5期10年つとめるなどしてこれまでに日本ゲートボール連合より審判員功労賞・健康功労賞など各々の賞を受賞されます。現在でも部長として年間5~6回の大会に出場し、時には山形県まで遠征することもあります。ゲートボールはチームメートと共に協力し合う競技でより楽しみが多くなり、健康維持にもなり高齢者でも無理なくできるスポーツであり、今後も会員と共に続けていきたいとのことです。

 現在は、毎日2時間の野菜作りは欠かさず、家から畑まで勾配のある坂道の往復が足腰の鍛錬となり、歩く姿も非常に機敏です。1年365日中330日位は適量のお酒をたしなむことも、健康の秘訣とにこやかに話されていました。

 

瀬川 鐵男 (せがわ てつお)さん 84歳 猪苗代町

「現役のアルペンスキーヤー」

瀬川さん

 磐梯町の生まれで子どものころからスキーに触れて育つ環境にありながらも、勤めた会社にスキー部が発足し入部を命じられたのが競技スキーを始めるきっかけでした。

 それから、長くスキーを続けたことで、高齢になってから出場する大会において以前の国体経験者に勝つことも多くなりました。50歳で出場した第8回全日本オールドパワー山形蔵王大会(後の全日本マスターズ選手権)では15位に入り、それ以降は15位以内の成績を収め、2度ほど3位入賞も果たしています。

 また、54歳の時には福島県マスターズスキー協会の設立に尽力されます。それは、自身が高齢に差し掛かった上で高齢者世代にももっとスキーを楽しんでもらいたい、その上でスキーを通して全国にも仲間を増やしていきたいという気持ちからでした。

 その一方で、スキー以外にも春は山菜・きのこ取り、山登り、ロードバイク、絵手紙、手打ちそばなど、猪苗代町の四季を楽しみながら何にでも興味を持ち楽しんでいる一面もあり、それらを通した地元の仲間とのやり取りも楽しみの一つであるとのことです。

 まずは自分が好きなことを楽しむこと、その為には生活を整えて過ごすことが基本であるとのことです。今後は85歳代の大会で金メダルを取ることが夢であり、「過去は変えられないが、未来は変えられる、高齢であっても夢をもって過ごすことが大切である」と、熱く話されていました。


高田 宣子 (たかだ のぶこ)さん 90歳 南相馬市

「農業として学んだ精神で65年」

高田さん

 教師一家の長女として生まれ、師範学校を卒業し教師として歩み始めた後同じ教師であった夫と結婚されました。その後、嫁ぎ先が農家であったため、3年教師を勤めた後、農業と子育てに専念する道を選択されました。

 農業を始めると同時に地区の女性青年団長を頼まれ、地域の神社・公園などの清掃や地域の伝統行事における女性裏方部隊として懸命に尽くされました。その努力する姿や統率力を買われ、市の連絡協議会長としても尽力されました。

 また、青年団に入ったのと時を同じくして、地域の保護司と共に女性の入所者を支援する「更生保護婦人会」に入り、福島の刑務所に入る女性の支援のみならず、東北・関東の刑務所などの訪問活動などにも尽力されました。

 「農業は自分一人で出来る仕事ではなく、地域のみんなに助けてもらってできることを知った。だからこそ、その気持ちをもって他の人に返していきたい」という思いが常にあるとおっしゃられます。教職から農業への大きな転機を人生の苦労と捉えずに、人生の財産としてその後を明るく、一生懸命尽力し現在まで過ごされてきました。

 現在は趣味のプールへは毎日通い、頭の体操として簡単な計算ドリルを毎朝、10年以上続ける日々です。何においても継続が大切であり、まずは100歳まで楽しく生きていきたいというのが目下の目標であるとにこやかに話されていました。


藤田 喜覺(ふじた よしさと)さん 97歳 棚倉町 (※注意:藤→草冠が分かれる)

「剣道で学んだ座礼が健康法」

藤田さん

 棚倉町に生まれ育ち、県立東白川農蚕学校で剣道を選択したのが剣道を始めるきっかけとなります。戦時中は4年間中国・山西省への出征、戦後剣道を本格的に始めます。地区の大会で優勝する程の腕前でしたが、子供達にも教えたいという思いから段を取得します。昭和45年から始まった棚倉町「青空剣道教室」では、毎年夏休みに幼稚園~中学生までを対象に毎朝6時からの稽古が行われ、講師として第1回から40回まで、また、50歳から90歳まで一度も休むことなく毎年子供達に指導してきました。低い年齢の子供達の指導を担当し、一から剣道を教える大変さはあるものの、基本動作をしっかりと伝えることに心を砕きながら指導を続けられました。

 またその一方で、50代の時に地域の高野小学校に「高野スポーツ少年団」の設立に尽力するなどの功績により、県青少年育成県民会議会長表彰と知事表彰を受賞しました。

 70歳で初めて、ゲートボールも始められます。「ゲートボールは頭の体操の競技であり、考えれば考えるほど難しい。チーム内でのコミュニケーションが大切であり、やればやるほど面白い競技」と話されます。今年は地区にゲートボールをする高齢者がいないと少し残念そうに話されていました。

「剣道における礼法である『座礼』、日常生活の中では『正座』が自分の健康法です」と、2時間位の正座ではまったく苦にならないと笑顔で話されていました。夢と希望は失わずに何事にも好奇心を旺盛に、120歳まで頑張って過ごしていきたいとのことでした。


渡部 妙子(わたなべ たえこ)さん 87歳 会津若松市

「能楽に魅せられて40年」

  渡部さん 

 45歳の時、中央の能楽師が若松に出張稽古を行い、プロのみならず素人でも指導を受けられる機会を得たのが能を始めるきっかけとなりました。会津はもともと能を愛する風土があり、昔は街中で能の声楽の練習である「謡(うたい)」が辻々から聞こえる環境がありました。

 50歳の時に初めて東京の舞台に立ち、現在でも年間7~8回は舞台に立っています。能の魅力は、日本にいながらにして その演目ごとに日本・世界を舞う楽しさとのことです。その一方で、足腰を使い重量がある能衣装を着けて舞台を動きまわるのは、全身運動をしているようであり、それに加え能の発声は腹式呼吸を基本とし、顎を引きのどぼとけを下げる形で息と共に声を出すため、それらのすべてがいい運動でありつつ大変な動きであるとのことでした。

 その一方で、60歳の時に市の「男女共同参画推進会議」に参加されました。それまで「男女共同」の意味さえも分からなかったが、学びを深めるにつれて、誰もが一人の人間として尊重される素晴らしさについて知ることとなりました。会津という地域全体でそれらにもっと目覚めてほしいという思いもあり、現在も会津若松市の「男女協働参画の会」や「男女共生の会」などに所属されています。

今は舞台に立つために週1回は高齢者の為の体操教室に通い、また地域の様々な講座や会議にも積極的に参加する日々です。今後は足腰が許す限り、能をずっと続けていきたい、続けることこそが自身の人生であるとのことでした。


渡辺 及子(わたなべ よぶこ)さん 85歳 二本松市

「短歌づくりと社会に関わる生活を」

渡辺さん

 子育てに忙しかった日々の中、長男の小学校の広報誌に自身の短歌が掲載されたことが短歌づくりの世界に浸るきっかけとなりました。子育てに没頭する時期、主婦として家族を支えた時期、余暇を楽しむ時期など、人生の様々な場面を短歌で表現され、概ね40年ほど毎月15首ずつ短歌を詠み、休むことなく東京の発行所に作品を投稿し続けています。

 その一方で子どもが独立した後、機会があれば様々な生涯学習講座に出席し、実りある人生を送っています。特に、近くにJICA二本松(二本松青年海外協力隊訓練所)が設立された後には、訓練員を応援し、国際交流を深める「にほんまつ地球市民の会」に所属し、海外視察にも参加されました。また、ボランティア団体である「二本松市健康推進委員会」の健康推進員として、歯磨きの仕方や健康体操、栄養の学習と実技などの普及活動を行い、自身も歯の祭典8020の表彰を受けられました。また、男女共生センターが開催する講座に積極的に参加されており、講座の一つ一つが新たな発見の連続とのことでした。

 元気(パワー)の源は、家に閉じこもらずに社会と関わって過ごしていきたいとの思いであり、夫からも「人間としての人格・教養を高め、質の高い人生を送るために機会を逃さず過ごす部分は素晴らしい」と言われています。今後も短歌を作り続け、社会と関わる生活を続けながら信条であるよりよい自己実現のため、日々を有効に過ごしていきたいとのことでした。  

【団体】

国見民話の会(くにみみんわのかい) 国見町

「大切な文化を語り部として継承」

国見民話の会

 国見に伝わる民話を後世にも残していきたい・このまま昔話がなくなるのはもったいないという思いから、昭和53年頃より町の古老の方々から昔話を録音し、それらのテープ起こしを会員全員で進め、昭和60年に「国見の民話」平成2年に「続・国見の民話」として町の教育委員会より出版したのが国見の民話に携わる始まりでした。

 平成13年の福島未来博で語り部としての出演をきっかけに、会として語り部の活動も本格的に始まりました。現在のメンバーは12名で、月1回の定例会を練習の日とし、国見地区、県北地区などで民話の披露を行っています。高齢者のサロンでの民話披露も定期的に行い、高齢の方が「子供の頃に聞いた昔話が呼び起される」と大変喜ばれています。また、地区の小学校における指導は今年で7年目となり、11月~2月に総合学習の時間に合わせて民話の伝承語りを教えており、地域と共に長年歩んできています。

 会長の内池和子氏は、「民話は、自分を取り囲み、自分の声が聞こえる範囲で披露するものであり、芸のような形で伝えるものではない。自分たちは語り部それぞれの持ち味で伝える部分はあるものの、民話本来の物語やその心を曲げずに伝えていきたい。」と話されていました。

 会員の高齢化や後継者不足などの不安はあるが、今を生きるものとしてこの大切な文化を継承していく義務があるという熱い思いが感じられました。

中央台鹿島のぞみの会(ちゅうおうだいかしまのぞみのかい) いわき市

「高齢者のあるべき姿を自負しながら」

中央台

 地域の老人クラブとして、平成4年にいわき市ニュータウン内に発足し、多方面から会として地域社会に還元していきたいという思いを基に様々な活動を行っている団体です。

 特に地域の中央台南小学校の登下校時に「子供見守り隊」として、学校がある日は毎日、会員全員で手分けをして見守りを行っています。また、同じ小学校の土曜学習においても、昔遊びや昔の道具の使い方を通した伝統の継承を行い、直接子ども達との交流も深めており、子ども達から贈られた「感謝のおたより」は活動の励みとなっています。

 会の最も盛んな活動に「ターゲット・バードゴルフ」があります。全会員43名中26名が参加し、週2回・半日ほどプレーをした後は必ず、トイレ清掃やゴミ拾いなどの公園の美化活動を行っています。

 また、2か月に1回地区内の道路のゴミ拾いや除草、季節の祭りにおける売店の出店の他、地域からの依頼があれば会員相互に分担を決め、無理のない範囲で住民との交流や地域づくり活動を行っています。

 退職した後も地域に住む住民の一人として、自分たちが出来る範囲で地域の中の役割を積極的に担い、会のメンバーたちと楽しく共に過ごす姿が自分達高齢者のあるべき姿と自負しながら活動を続けています。会員数の減少が現在の課題ではあるものの、少ない会員数でも他団体とのさらなる交流や独居暮らしの方への訪問なども今後行っていきたいとのことでした。


<連絡先>
高齢福祉課
〒960-8670 福島県福島市杉妻町2-16
電話:024-521-7197
Fax :024-521-7985
koureifukushi@pref.fukushima.lg.jp

 

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