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プール水をきれいに保つ方法

印刷用ページを表示する 掲載日:2013年12月1日更新

Q13:プール水をよりきれいに保つためにはどんな方法がありますか。

 最も一般的なプール浄化の仕組みはQ3で述べたようなものですが、遊泳者が多くて循環ろ過装置のみでは十分な浄化が図れない場合や、よりきれいな水質を望むプールでは、さらに高度な浄水装置を設備する例があります。

 現在、いくつかのプールで使用されているものでは、オゾンによる浄化装置と紫外線照射による浄化装置があり、活性炭処理や膜ろ過を併用する場合もあります。 

 オゾンによる浄化作用は、強力な酸化作用と微生物に対する殺菌、不活化作用によるものです。
 これにより、汚染有機物質の酸化分解による水の透明度促進や病原菌の殺菌、ウィルスの不活化に有効です。

 具体的には

    (1)バクテリアの殺菌、ウィルスの不活化
    (2)過マンガン酸カリウム消費量の低減化(入泳者由来の汚染物質の分解除去)
    (3)脱色、脱臭
    (4)鉄、マンガン等の金属イオンの酸化による不溶化
    (5)凝集性の改善(ろ過効率を上げ、透明度に寄与する)

などが上げられます。

 紫外線照射は、オゾンと同様にその殺菌効果を利用したものですが、クロラミンの分解性が高く、刺激臭や催涙性の除去に効果があります。
 また、紫外線の光化学反応を利用しての水中有機物の分解も期待でき、オゾンと同様、透明度の向上を図ることができます。 

 オゾン処理も紫外線照射も単独ではなく循環ろ過装置と併用して用いるものです。
 また、いずれにも殺菌力はありますが、消毒効果の残留性は期待できませんので、塩素剤の注入は必要です。
 それでも、塩素剤の消費量の低減や、透明性の増加による利用者の快適性の向上も図れます。