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水道水質基準

印刷用ページを表示する 掲載日:2015年6月26日更新

水質基準等の解説

水道法に基づき定められている水質基準等の改正について新着

 「水質基準」及び「水質管理目標設定項目」が以下のように改正され、平成27年4月1日から施行されました。詳しくは厚生労働省健康局水道課からの通知等を参照してください。

水質基準の改正点

  • 「ジクロロ酢酸」に係る水質基準の強化(0.04mg/L以下→0.03mg/L以下)
  • 「トリクロロ酢酸」に係る水質基準の強化(0.2mg/L以下→0.03mg/L以下)

水質管理目標設定項目の改正点

  • 「フタル酸ジ(2-エチルヘキシル)」の目標値の変更
  • 農薬類の対象リスト中の「1,3-ジクロロプロペン」及び「オキシン銅」の目標値の見直し

水質基準及び水質管理目標設定項目

水質基準(51項目)

水道水質の安全を確保するため、生涯にわたって連続的に摂取しても人の健康に影響が生じない量をもとに、安全性を十分考慮して基準値が設定されています。

水質管理目標設定項目(26項目)

将来にわたり水道水の安全を確保するため、水道事業者等において、水質基準に準じて、その検出状況を把握し、水道水質管理上留意しなければならないものです。

 水質基準(平成27年4月1日から適用)

区分項目基準値解説
病原微生物の指標一般細菌100個/mL以下大部分は直接病原菌との関連はありませんが、多数検出される場合は、病原微生物に汚染されている疑いがあります。また、消毒が有効に機能しているかの判断基準にもなります。
大腸菌検出されないこと大腸菌を含む水は、糞便に由来する病原菌に汚染されている疑いがあります。

無機物質 ・ 重金属

カドミウム及びその化合物カドミウムの量に関して、0.003mg/L以下自然界に極微量ですが広く分布しているほか、鉱山や工場等の排水から混入することがあります。イタイイタイ病の原因物質として知られています。
水銀及びその化合物水銀の量に関して、0.0005mg/L以下工場排水等から混入することがあります。有機水銀化合物は水俣病の原因物質として知られています。
セレン及びその化合物セレンの量に関して、0.01mg/L以下生体微量必須元素で、河川水にわずかに含まれます。工場排水等により汚染される場合があります。化合物の毒性が強く皮膚障害、嘔吐、けいれん等を起こします。
及びその化合物鉛の量に関して、0.01mg/L以下工場排水等の混入によって河川等で検出されたり、水道管に鉛管を使用している場合に検出されることがあります。長期摂取により貧血や血色素量の低下を起こします。
ヒ素及びその化合物ヒ素の量に関して、0.01mg/L以下鉱山排水、工場排水等の混入によって河川水等で検出されることがあります。急性毒性として嘔吐、下痢、腹痛、慢性毒性として爪や毛髪の萎縮、肝硬変等を起こします。
六価クロム化合物六価クロムの量に関して、0.05mg/L以下工場排水等の混入によって河川水等で検出されることがあります。急性毒性として腸カタル、慢性毒性として黄疸を伴う肝炎等を起こします。
亜硝酸態窒素0.04mg/L以下自然界に広く存在しており、窒素肥料、生活排水等からの汚染がある場合があります。高濃度に含まれると乳児にメトヘモグロビン血症を起こすことがあります。
亜硝酸態窒素は、極めて低い濃度で健康影響があるため、硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素の項目とは別に、単独で基準値が設定されています。
シアン化物イオン及び塩化シアンシアンの量に関して、0.01mg/L以下工場排水等の混入によって河川水等で検出されることがあります。シアン化合物のシアン化カリウム(青酸カリ)は代表的な毒物です。
硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素10mg/L以下自然界に広く存在しており、窒素肥料、生活排水等からの汚染がある場合があります。高濃度に含まれると乳児にメトヘモグロビン血症を起こすことがあります。
硝酸態窒素と亜硝酸態窒素の合計値として基準値が設定されています。
フッ素及びその化合物フッ素の量に関して、0.8mg/L以下自然界に広く分布し、主に地質に由来しますが、工場排水の混入等によることもあります。適量に含んだ水は虫歯の予防効果があるとされていますが、多量に含まれていると斑状歯の原因になります。
ホウ素及びその化合物ホウ素の量に関して、1.0mg/L以下海水淡水化による水道水や、火山地帯などの地域で問題となる項目です。
一般有機化学物質四塩化炭素0.002mg/L以下化学工業原料、溶剤、金属類の洗浄剤、塗料、ドライクリーニング等に使用され、地下水を汚染している場合があります。発癌性を持つものや肝臓障害等を起こすものがあります。
1,4-ジオキサン0.05mg/L以下
シス-1,2-ジクロロエチレン及びトランス-1,2-ジクロロエチレン0.04mg/L以下
ジクロロメタン0.02mg/L以下
テトラクロロエチレン0.01mg/L以下
トリクロロエチレン0.01mg/L以下
ベンゼン0.01mg/L以下
消毒副生成物塩素酸0.6mg/L以下原水中の一部の有機物質と消毒剤の塩素が反応して生成されます。
クロロ酢酸0.02mg/L以下
クロロホルム0.06mg/L以下
ジクロロ酢酸0.03mg/L以下
ジブロモクロロメタン0.1mg/L以下
臭素酸0.01mg/L以下オゾン処理や消毒剤の次亜塩素酸生成時に不純物の臭素が酸化されて生成します。
総トリハロメタン0.1mg/L以下クロロホルム、ジブロモクロロメタン、ブロモジクロロメタン、ブロモホルムの各濃度の合計を総トリハロメタンといいます。これらの中には発癌性を持つものがあります。
トリクロロ酢酸0.03mg/L以下原水中の一部の有機物質と消毒剤の塩素が反応して生成されます。
ブロモジクロロメタン0.03mg/L以下
ブロモホルム0.09mg/L以下
ホルムアルデヒド0.08mg/L以下
色 ・味亜鉛及びその化合物亜鉛の量に関して、1.0mg/L以下鉱山排水、工場排水等の混入や亜鉛メッキ鋼管からの溶出に由来して検出されることがあり、高濃度に含まれると水が白濁する原因となります。
アルミニウム及びその化合物アルミニウムの量に関して、0.2mg/L以下高濃度に含まれると、水の変色を起こす場合があります。
鉄及びその化合物鉄の量に関して、0.3mg/L以下高濃度に含まれると異臭味(金気臭)や、洗濯物等を赤褐色に着色する原因となります。
銅及びその化合物銅の量に関して、1.0mg/L以下銅山排水、工場排水、農薬等の混入や給水装置等に使用される銅管、真鍮器具等からの溶出に由来して検出されることがあり、高濃度に含まれると水が青く着色する原因となります。
ナトリウム及びその化合物ナトリウムの量に関して、200mg/L以下工場排水や海水またはpH調整等の水処理に由来し、水質基準では味覚を考慮した数値になっています。
マンガン及びその化合物マンガンの量に関して、0.05mg/L以下地殻中に広く分布しており、浄水中に高濃度で含まれると、酸化により黒く着色することがあります。
塩化物イオン200mg/L以下地質、下水、家庭排水、工場排水及びし尿等の混入により検出され、水質汚濁の指標の一つになっています。
カルシウム・マグネシウム等(硬度)300mg/L以下硬度とはカルシウムイオンとマグネシウムイオンの合計量をいい、主として地質によるものです。適当な硬度の水は味をよくしたり、水道管の腐食を防ぐとされています。また、硬度が高いと下痢の原因となったり石鹸の泡立ちを悪くします。
蒸発残留物500mg/L以下水中に溶解又は浮遊している物質の総量をいい、水の一般的性状を示す水質指標のひとつです。
発泡陰イオン界面活性剤0.2mg/L以下生活排水や工場排水等の混入に由来し、高濃度に含まれると水の泡立ちの原因となります。
臭気ジェオスミン0.00001mg/L以下放線菌や藍藻類が作る、カビ臭などの原因物質です。
2-メチルイソボルネオール0.00001mg/L以下
発泡非イオン界面活性剤0.02mg/L以下合成洗剤の主要成分です。
臭気フェノール類フェノールの量に換算して、0.005mg/L以下工場排水等の混入によって河川水等で検出されることがあり、微量であっても水の塩素処理過程でクロロフェノール類が生成し異臭味の原因となります。
有機物(TOC)3mg/L以下有機物等による汚染の度合いをあらわします。土壌に起因するほか、し尿、下水、工場排水等の混入による場合もあります。
基礎的性状pH値5.8以上8.6以下酸・アルカリの液性を示すもので0から14の数値で表されます。pH7は中性を表し、pH7より値が大きくなるほどアルカリ性が強くなり、値が小さくなるほど酸性が強くなります。
異常でないこと水の味は、地質又は海水、工場排水、化学薬品等の混入及び藻類等生物の繁殖に起因します。
臭気異常でないこと水の臭気は、化学物質による汚染、藻類の繁殖、下水の混入及び地質等に起因します。
色度5度以下水の着色の程度を示すもので、基準値以下であれば、ほぼ無色です。
濁度2度以下水の濁りの程度を示すもので、基準値以下であれば、ほぼ透明です。

水質管理目標設定項目(平成27年4月1日から適用)

項目目標値解説
アンチモン及びその化合物アンチモンの量に関して、0.02mg/L以下半導体の材料などに使用されています。
ウラン及びその化合物ウランの量に関して、0.002mg/L以下(暫定)天然の花崗岩などに広く存在します。主に核燃料として使用されます。
ニッケル及びその化合物ニッケルの量に関して、0.02mg/L以下合金やメッキに使用されます。鉱山廃水やニッケルメッキからの溶出により、水道水に混入することがあります。
1,2-ジクロロエタン0.004mg/L以下合成樹脂原料、有機溶剤、殺虫剤等に使用されています。
トルエン0.4mg/L以下染料、香料、火薬、有機顔料等の合成原料として使用されています。
フタル酸ジ(2-エチルヘキシル)0.08mg/L以下プラスチック添加剤(可塑剤)として使用されています。
亜塩素酸0.6mg/L以下水道水を二酸化塩素で消毒した場合に生じる消毒副生成物ですが、日本では水道水に二酸化塩素を使用した例はありません。
二酸化塩素0.6mg/L以下水の消毒、漂白剤等に使用されています。
ジクロロアセトニトリル0.01mg/L以下(暫定)原水中の一部の有機物質と消毒剤の塩素が反応して生成される場合があります。
抱水クロラール0.02mg/L以下(暫定)
農薬類検出値と目標値の比の和として、1以下

水道水で検出される可能性の高い120農薬についてリストアップされ、それぞれの目標値が設定されています。
詳細については農薬類(水質管理目標設定項目)の対象農薬リスト [PDFファイル/24KB]をご覧ください。
水道事業者等においては、対象農薬リストから水源上流部で使用される可能性のある農薬等を選定するとともに、対象農薬リスト以外の農薬についても、地域の実情に応じて測定を行い、総農薬方式による評価を行います。

残留塩素1mg/L以下おいしい水の観点から、目標値が設定されています。
カルシウム、マグネシウム等(硬度)10mg/L以上100mg/L以下
マンガン及びその化合物マンガンの量に関して、0.01mg/L以下浄水における除マンガン設備の適正管理のための目標値です。
遊離炭酸20mg/L以下腐食性やおいしい水の観点から目標値が設定されています。
1,1,1-トリクロロエタン0.3mg/L以下臭味発生防止のために目標値が設定されています。
メチル-t-ブチルエーテル0.02mg/L以下ガソリンのオクタン価向上剤等に使用されています。
有機物等(過マンガン酸カリウム消費量)3mg/L以下おいしい水の観点から、目標値が設定されています。
臭気強度(TON)3以下水道水に臭味があることは汚染や浄水処理などの不具合を示しています。
蒸発残留物30mg/L以上200mg/L以下おいしい水の観点から、目標値が設定されています。
濁度1度以下より高いレベルの水道を目指すための目標です。
pH値7.5程度
腐食性(ランゲリア指数)マイナス1程度以上とし、極力0に近づける水の金属腐食性の程度を示す項目で、水道施設の維持管理の観点から目標値が設定されています。
従属栄養細菌1mLの検水で形成される集落数が2,000以下(暫定)生育に有機物を必要とする多様な細菌を検出することができ、浄水処理や消毒の効果を評価するために目標値が設定されています。
1,1-ジクロロエチレン0.1mg/L以下化学工業原料、溶剤、金属類の洗浄剤、塗料、ドライクリーニング等に使用され、地下水を汚染している場合があります。発癌性を持つものや肝臓障害等を起こすものがあります。
アルミニウム及びその化合物アルミニウムの量に関して、0.1mg/L以下高濃度に含まれると、水の変色を起こす場合があります。

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