診療日誌 (外科 浅野 宏)
印刷用ページを表示する 掲載日:2015年7月15日更新
診療日誌 (外科 浅野 宏)
宮下病院 院長 (外科) 浅野 宏
本年4月1日より、宮下病院に赴任し外科外来の診療を担当しています。けが、打ち身、ねんざ、やけどなどの外傷、できもの、腫れものなどの体表の疾患、鼠径(そけい)ヘルニアや肛門疾患などを主に診察しています。外傷はもちろん、外科で診察を受けたいと思っていることがあれば、どのようなことでも結構ですのでご相談ください。
ところで、この3カ月間で転倒による外傷の方が数名受診していますが、65歳以上の日本人の約3分の1の人が、1年間に一度は転倒するというデータがあります。転倒して骨折すると、再び転ぶことを恐れてその後の日常動作能力が低下することがあり、このことが寝たきりや痴呆の誘因にもなります。転倒しやすい場所は屋内では居間が一番多く、敷居やわずかな段差につまずいたり、じゅうたんや座布団、スリッパに足を滑らせたりして転倒することが多いようです。段差をなくす工夫をしたり、段差のあるところは明るくしたりするなどの家庭内環境を整え、また散歩などをして足腰を鍛えて転倒に注意しましょう。