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ラウンド農ふくしまWeb-センター通信(試験研究・業務)-

印刷用ページを表示する 掲載日:2021年11月16日更新

試験研究・業務の紹介

「畑作科」のしごと

 畑作科では、大豆、小麦、大麦、エゴマ、葉たばこ、ソバ、ラッカセイを畑で作っています。
 以前には蚕(かいこ)、コンニャクイモ、ナタネ、ヒマワリ、ソルガム、ケナフなど、いろいろなものを育てていました。

 実りの秋を迎え、稲刈りが終わると農作業も一段落!と思われるかもしれませんが、畑作科のしごとが忙しくなるのは実はここから。エゴマの収穫、麦の種まき、大豆の収穫…と作業は続き、肌寒くなった畑を走り回っている毎日です。

 小麦の種まき エゴマの収穫 原種大豆の異形排除作業

「作物保護科」のしごと

 作物保護科では、稲や野菜・花きを病害虫から守る方法を研究しています。
 稲では、穂が枯れて米が実らなくなる、いもち病(写真1)という病気に対する新しい薬剤の効果確認や、お米の表面に時々見られる褐色や白色の斑点の原因である、カメムシ(写真2)の県内での生息状況を確認し、被害を防ぐ方法を研究しています。

        いもち病の稲 クモヘリカメムシ

 野菜では、農家の方々が主要な病害虫を診断しやすくなるように、国の研究機関と連携して、AI(人工知能)を活用してキュウリの病害虫診断ができるスマホ用アプリの開発に取り組んでいます。
 また、株が枯れてしまう「トマトかいよう病」という病気がどこから入ってきたのかや、害虫のコナジラミ類に現在使われている薬剤の効果が低下していないかどうかを調べています。

        オンシツコナジラミ
 花きでは、キクの商品価値を下げてしまうキク白さび病を、環境にやさしく、効果的に防ぐ方法の開発や、県内で2018年に新たに発生し、被害が拡大しているトルコギキョウ斑点病の発生条件を調べています。

       温湯消毒 

 【令和3年10月15日 生産環境部作物保護科】

営農再開後の水田生物調査

 東京電力福島第一原子力発電所事故後には、多くの水田で米作りができなくなりましたが、除染が進み、少しずつ水田の利用が再開しています。
 このように一度中断していた水田には生き物は戻ってくるのでしょうか?
 そこで、営農を再開した水田(4市町村11地区)にどんな生物(カエル類、アシナガグモ類、トンボ類、水生昆虫)がいるかを、平成30年から令和2年までの3年間調査しました。
 この調査で、アキアカネ(写真)は多数確認されたほか、トウキョウダルマガエル(写真)は徐々にですが戻りつつあることが確認されました。また、ヒメゲンゴロウ、コガムシ、コオイムシといった水生昆虫は、営農を中断し、表面の土をはぎとったり、新しい土を入れたりした水田では24種が確認され、中断していない水田よりも多い傾向にありました。
 これらのデータから、生物の多様性を評価したところ、営農を再開した水田の多くは多様性が高いことがわかったのです。営農を中断していた水田でも再開すれば、生き物たちはすぐに戻ってくるため、中断の影響は少ないと考えられました。

 すくい取り調査 アキアカネ トウキョウダマガエル 水生昆虫

【令和3年10月11日 浜地域研究所】

広報のしごとの裏側

 皆さんは県の取組を紹介する県政テレビ広報番組をご存知ですか。
 農業総合センターでは、センターの取組を広く知ってもらうために、ホームページや広報誌での情報発信のほか、県が制作している県政テレビ広報なども活用しています。
 先日、この県政テレビ広報番組の取材に企画技術科の担当が同行してきました。今回のテーマは『県オリジナル花き新品種の紹介』です。広報担当としては、当日までは雨は降らないだろうか、花は綺麗に揃って開花してくれるだろうかなど心配が絶えず、当日は当日で出演する職員や農家の方が緊張せずに話せるだろうかなど、ドキドキしながら見守っていました。実際は、雨も降らず、リンドウとカラーはとっても綺麗でしたし、私の心配をよそに出演者の皆さんは慣れた様子で完璧に対応してくださっていました。
 県政テレビ広報はたった2~3分の番組ですが、数週間前から企画書や台本を作成するほか、今回は早朝出発で取材に1日かかっています。番組制作の大変さを痛感しましたが、番組を通じて県オリジナル花き品種が皆さんの目に留まれば嬉しいです。
 今回は広報の裏側を少しご紹介しました。県政広報番組、ぜひご覧ください!

 取材風景1 カラー リンドウ 取材風景2
 

【令和3年9月27日 企画技術科】

野菜科のしごと

 野菜科では、野菜生産において生産者の皆さんが安定した収量を確保できるように、新しい栽培方法について研究しています。
 今年は、福島県内の主要野菜であるキュウリ、トマトを栽培しているハウスで夏の高温により収量が落ちこむことを防ぐための試験研究や、福島県で育成したアスパラガスやイチゴについて、収量性や品質がより高くなる栽培方法を開発するための試験研究などに取り組んでいます。
 担当研究員は暑い日も雨の日も毎日、ハウスや露地ほ場で生育や収量調査をしています。

 キュウリ栽培の様子 トマト栽培の様子 アスパラガス栽培の様子
                  (キュウリ、トマト、アスパラガスの様子)

 【令和3年9月1日 作物園芸部野菜科】

浜地域農業再生研究センターの紹介

  浜地域農業再生研究センターは、東京電力福島第一原子力発電所事故による避難地域等の営農再開・農業再生を図るために、平成27年度に南相馬市原町区に開設された機関です。
  農家や市町村等と協力して、避難地域等の課題を解決できるように実証研究を行っています。具体的には、国や県の試験研究機関が開発した技術を現地向けにアレンジして実証し、効果はもちろん経済性や作業性等を評価します。
 得られた成果をパンフレットやセミナー等で紹介し、さらに利用規模を拡大していくことで、避難地域等における一日も早い営農再開を支援しています。

          放射性セシウムの測定     緑肥作物による農地の地力回復 
       (実証ほ場の放射性セシウムの測定)  (緑肥作物による除染後農地の地力回復)

  ICT囲い罠によるイノシシの捕獲     玉ねぎ機械化作業体系の実証   花き生産の実証
(ICT囲いわなによるイノシシの捕獲)(タマネギの機械化作業体系の実証)  (浜通りに適した花き生産の実証)

 【令和3年8月25日 浜地域農業再生研究センター】

 

農業と地球温暖化の関わり ~農地管理実態調査について~

 環境・作物栄養科では、土壌や肥料に関する研究や、農地や農業における放射性物質対策に関連した試験研究等の業務を行っています。その中で地球温暖化防止対策に関する試験も行っています。 
 地球温暖化の進行は、私たちの生活への影響も懸念されており、世界規模でこの地球温暖化を防止するために、各国で温室効果ガス削減の取組が行われています。
 農業分野でも対策が進められていますが、そもそもの農地での温室効果ガスの吸収・排出量を知る必要があります。このため、全国の都道府県の試験研究機関で温室効果ガスの吸収・排出量を算定するための基準となるデータがとられ、そのデータから国全体の吸収・排出量が推定されています。具体的なデータの1つは土壌中の有機炭素の量です。聞きなれない言葉ですが、農地に堆肥などの有機物を施用すると、この有機物の一部が分解されにくい土壌有機炭素となり土壌中に貯留されて温室効果ガスの排出量削減に貢献します。
 福島県農業総合センターにおいても、毎年、有機物を施用している所内ほ場と栽培条件が異なる土壌を調査し、有機炭素蓄積量を測定しています。現地ほ場は、県内各地に計50地点もあり、4年間で1巡して調査します。また、測定に併せて生産者の皆さんがどのような有機物をどれくらい施用したかや管理方法に関するアンケートを行います。こうした栽培条件の調査や農地ごとの土壌への炭素蓄積能力や実態の調査が環境を守る取組につながっています。

   農地管理のイメージ 生育確認の様子
         (農地管理のイメージ)         (栽培ほ場の生育確認の様子)

 【令和3年7月16日 生産環境部環境・作物栄養科】

【探しています】クビアカツヤカミキリ(本県ではまだ見つかっていない特定外来生物)の情報提供にご協力をお願いします!

 クビアカツヤカミキリは2012年に国内で初めて確認された外来種で、2019年までに、隣県の群馬県、栃木県、茨城県にまで分布を広げています。この害虫は、サクラやバラ科の果樹類(モモ、ウメ、スモモ等)を好み、幼虫が樹の中を食い荒らし、樹を枯らしてしまうおそろしい害虫です。本県の特産品であるモモを守るため、早期に発見し、被害を最小限に食い止める必要があります。
 当所では、公園やサクラ並木を調査し、侵入を警戒しているところですが、この調査だけでは発見が難しい状況です。
 他県では、虫好きの小学生が本害虫を発見した事例があり、発見には県民の皆さまの協力が必要です。サクラのある公園などに出かけた際は、樹の根本や幹の辺りを注意して、探してみてください!

 万が一、疑わしい成虫や被害症状を見つけた際には、情報提供をお願いします。

<特徴>

 成虫は3cm~4cmで光沢のある黒色。前胸部(頭部の下)は赤く、側面にはこぶ状の突起を一対持ちます(写真1)。

<生態>

 幼虫はフラス(木くずや虫の糞が混ざったもの)を大量に出しながら樹木の中を食い荒らします(写真2)。幼虫は春に蛹になり、6~8月に成虫となって樹木の外へ脱出します。

<情報提供の際の注意点>

 類似した害虫による被害もあるため(写真3、4)、情報提供の際は、写真を添付してください。可能な限り写真の背景は白地、定規や大きさが比較できるもの(ボールペン等)を置いて撮影してください。

 なお、本害虫は特定外来生物に指定されており、生きたままの持ち運びは禁止されています。

<連絡先>

 病害虫防除所(電話:024-958-1709、メール:boujyo@pref.fukushima.jp)までお問合せください。また、クビアカツヤカミキリに限らず、農作物で見慣れない病害虫を見かけた際には、当所までご連絡ください。

 クビアカツヤカミキリの標本 フラス  コスカシバ カミキリムシ類

有機農業推進室のしごと

 有機農業推進室では、有機農業に関する「試験研究」のほか、「有機農業の普及啓発」や「有機農業者の育成・確保支援」に関する業務を行っております。
 「試験研究」では、雑草対策や有機栽培に向く園芸作物の選定などの技術実証や開発を行っています。
 「普及啓発・農業者支援」では、新規就農者を始めとする有機栽培に取り組む農業者からの栽培技術に関する相談に応じています。また、首都圏の販売店と生産者をつなぎ、販路確保に取り組むほか、多くの消費者に有機農産物を知って・食べてもらえるよう啓発活動にも力を入れています。

水田除草 有機農業体験 有機栽培米拡大イベント 有機農業の啓発

 有機農業推進室では、有機農業に関する相談を随時受け付けておりますので、農業総合センターにお越しの際には、お気軽にお立ち寄りください。

品種開発科のしごと

 「品種に勝る技術なし」という言葉があるとおり、優れた品種は生産量や品質を格段に向上させます。品種開発は、大きな期待が寄せられる「夢のある仕事」です。
 一方、地道な作業を果てしなく繰り返す、忍耐力・体力が要求される仕事でもあります。
 例えば炎天下、泥田に足を取られながら何万もの稲株を一つ一つ手に取り観察し、残す株をサンプリングしたり、何万個というイチゴの実を口にして、おいしい実がなる株を探し出すなど、その作業は時に過酷といえるものです。
 また、人々が求める「よいもの」とはなにか、これからそれがどのように変化するのかを予想することも必要です。品種になり評価を受けるのは、少なくとも10数年後のことなのですから(しかも評価を受けるのは大抵何代目か後の担当者です)。ホントに、10数年前、これほどまでの気候変動、大震災による風評被害、コロナの影響による社会の変化など、誰が予想したでしょうか・・・実際には、予想がずれても良いように、手札を増やしていく計画性も必要です。
 品種開発科ではこれまで、水稲、イチゴ、アスパラガス、リンドウ、カラーで、計23の新品種を開発してきました。またDNAの解析や種苗の増殖技術開発による効率化、原種苗の供給そのものにも取り組んできました。令和2年度は、リンドウ1品種、カラー3品種を新たにデビューさせました。特にカラーは、平成16年度の開発スタート以来、初めて世に問う品種となりました。
 これからも品種開発科は、優れた品種を開発するため「未来を予想しつつ手札を増やしながら地道な作業を果てしなく繰り返し」てまいりますので、よろしくお願いいたします!

 ■今年デビューした品種の紹介です
  
リンドウ「天の川」 カラー「はにかみ」 カラー「ミルキームーン」 カラー「キビタンイエロー」

【令和3年3月31日 作物園芸部品種開発科】

流通加工科のしごと

 流通加工科では、名前のとおり「流通分野」、「加工分野」について、幅広く試験研究をしています。また、平成22年度からハイテクプラザ会津若松技術支援センター、農業総合センター流通加工科、農業短期大学校研修部の3つの部署で「福島県県産品加工支援センター」を構成し、県産農産物等を活用した6次化への取り組みを支援しております。

 試験研究のうち、「流通分野」では、農産物に含まれる機能性成分の解明、農産物の鮮度保持等について試験研究しています。
     キュウリ見える化イメージ    カキ測定 
                                                            カキの硬度測定(鮮度評価)

 「加工分野」では、リンゴの加工適性、玄米麹の製麹技術等について、試験研究しています。

     ジャム加工      玄米麹
 リンゴジャム(プレザーブスタイル)の加工    玄米麹(製麹機で作成)

 流通加工科では試験研究で得られた成果の一部を「加工マニュアル」として農業総合センターのホームページに公開しております。
 ・流通加工に関するマニュアル(http://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/37200a/manual.html
 ・福島県県産品加工支援センターHP(http://www4.pref.fukushima.jp/fpppsc/

【令和3年2月25日 生産環境部流通加工科】

発生予察課のしごと

 各都道府県には、法律(植物防疫法)に基づき、農作物に被害を及ぼす病気や虫を防ぐために、病害虫防除所が設置されています。福島県病害虫防除所は、2006年に農業総合センターができた際に、センター内で安全農業推進部というもう一つの名前を持ち、その仕事をしています。発生予察課はそのうちの仕事の一つとして、県内の病害虫の発生状況を調べ、農作物の被害を最小限に抑えるための情報を発表しています。ホームページ(https://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/37200b/)では、これらの情報や各作物の病害虫についての説明(病害虫ライブラリ)を載せています。2020年は病害虫の発生が目立ったため、イネで2回、果樹で6回、野菜・花で1回の計9回注意報を発表し、農業者やJAなどに注意を呼びかけました。また、新たな病害虫の発生も確認し、野菜で特殊報を2回発表しました。

 県内におけるこうした新たな病害虫の発生確認は、近年の海外からの輸入物流の増加や気象変動などにより、増加傾向にあります。すでに日本に侵入し、関東地方のサクラなどを加害しているクビアカツヤカミキリは、県内に入ってくるとモモに大きな被害を及ぼすと恐れられており、現在最も警戒している害虫です。これらの他に知らぬ間に県内に入ってきている病害虫もあるかもしれませんので、農作物で見慣れない病害虫を見かけた時には、発生予察課(電話:024-958-1709、メール:yosatsu@pref.fukushima.lg.jp)までご連絡ください。

田んぼの害虫調査の様子 ナシの病害虫調査の様子 イチゴの病害虫調査の様子  モモせん孔細菌病   
 田んぼの害虫調査の様子   ナシの病害虫調査の様子   イチゴの病害虫調査の様子      モモせん孔細菌病

【令和2年12月21日 安全農業推進部発生予察課】

企画技術科のしごと

 他の科と違い、名前だけでは何をやっているのかわからないのが、「企画技術科」でしょうか。企画技術科の仕事は幅広く、大きく分けると、

 1.数多く行われている試験研究の企画や進行管理、部間・他機関との調整
 2.得られた研究成果を知って、使っていただくための情報発信
 3.農業体験や食育の機会提供、センターと県民の皆さんの交流の場づくり
 4.スマート農業実証や鳥獣被害対策などの試験研究

 などです。こう書いてもなかなか、イメージはつきにくいかもしれませんね(^^;

  とある1日の企画技術科職員の仕事を少し写真でご紹介します。

視察者の案内 図書室の整理作業 子どもアグリ科学教室の実施 技術移転セミナーの開催
   (視察者の案内)         (図書室の整理)      (県民向けイベントの実施)   (研究成果に関するセミナー)

【令和2年11月30日 企画経営部企画技術科】

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