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飼料環境科

印刷用ページを表示する 掲載日:2023年6月15日更新

飼料環境科では、県内の畜産農家が自給飼料を安定して生産し利用できるように、牧草・飼料作物の品種の選定、栽培・調製方法などについて研究しています。また、環境に配慮した家畜排せつ物の処理方法や有機性資源としての利用方法についても研究を行っています。

 

研究内容

1 牧草・飼料作物の優良品種の選定

県内農家の安定した自給飼料生産に役立つように、新しく育成・導入された品種の栽培試験を行い、本県の気候環境に適した品種を選定しています。

ほ場写真

越夏性イタリアンライグラス型牧草試験ほ場

2 子実用トウモロコシの生産・調製技術の構築

被災地域における大規模水田輪作体系の構築と除染後農地の地力回復を図るため、水田輪作体系に適した子実用トウモロコシの品種選定と低コスト調製技術の現地実証研究に取り組んでいます。また、子実トウモロコシを主体とした繁殖雌牛用マルチグレインサイレージの調製・保管技術の開発にも取り組んでいます。

トウモロコシほ場トウモロコシ断面

子実用トウモロコシほ場           トウモロコシ断面

子実トウモロコシサイレージ給与試験

子実トウモロコシマルチグレインサイレージ 子実トウモロコシマルチグレインサイレージ給与試験

3 草地のカリ適正化のための対策技術の開発

牧草地における放射性物質の吸収抑制対策として、土壌診断結果に基づくカリ質肥料の増量施用が有効です。草地更新時におけるカリの供給源として堆肥を利用することにより、放射性セシウムの牧草への移行低減効果及び持続性を検証しています。

試験ほ場

堆肥によるカリ供給効果試験ほ場

4 放射性物質低吸収草種の利用技術

放射性セシウムを吸収しにくく、暑さや乾燥に強い牧草のトールフェスクは県内ではほとんど利用されていません。県内のトールフェスク利用促進のために放牧利用実証や営農再開地域に適した品種選定試験を行っています。

転牧直前

トールフェスク主体放牧試験地

5 牛ふん主体堆肥のペレット化に適した調整方法の確立

牛ふん主体堆肥の利用・流通両面での利便性向上のためには、堆肥のペレット化が有効な技術となっています。ペレット化に適した堆肥の調製方法について検証しています。

籾殻くん炭

籾殻くん炭を使った堆肥の水分計測