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コイ科魚類の病気

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年4月11日更新

◆コイヘルペスウイルス病(Khv病)

病 原 体Khv(Koi herpesvirus)と呼ばれるウイルス
宿   主コイ、ニシキゴイ
発生時期6月~10月の発生が多い
症   状行動緩慢、摂餌不良となり死亡率が高く、目立った外部症状が少ないが、エラぐされを併発する場合が多い。  
対   策現在のところ有効な対策はない。
そ の 他本病は、持続的養殖生産確保法における特定疾病に指定されており、発生した場合は、移動制限や焼却などのまん延防止措置が取られる。

◆カラムナリス病(鰓腐れ病、口腐れ病)

病 原 体Flexibacter columnaris (滑走細菌)
宿   主淡水魚全般
発生時期初夏に多く発生。水温の急変、水質の悪化時に発生。
症   状

エラぐされの場合、外観症状は無いが、注水口に寄ってフラフラ泳いだり摂餌不良となる。鰓蓋を開けると鰓が一部変色(白)していたり、泥が着いているように見える。  
口ぐされの場合、口の周辺が炎症を起こし黄白色または赤色に変色して見える。症状が進むとただれたようになる。ミズカビの二次感染も起こる。  

対   策過食をさける。飼育環境を整える。  
サルファ剤、フラン剤による薬浴、経口投与。

◆穴あき病

病 原 体非定型型Aeromonas salmonicida (非運動性短桿菌)
宿  主ニシキゴイ、キンギョ、マゴイ
発生時期春先に多く、水温が10~20゚Cで最も多く発生。
症  状初期には表皮の白濁点としてみられるが、重症になると鱗が剥がれ、真皮もただれ、筋肉が露出する。
対  策25℃以上の高水温で回復する。 オキソリン酸、塩酸オキシテトラサイクリン、ダイメトンなどの抗菌剤の経口投与、薬浴が患部への薬剤の塗布も有効であるが、大規模飼育している食用ゴイに対しては経済的に治療は困難。

◆運動性エロモナス症(赤斑病、立鱗病)

病 原 体Aeromonas hydrophila (運動性短桿菌)
宿  主淡水魚全般。
発生時期水温が10゚C以上に上昇し始める頃から多く発生。
症  状皮膚や鰭に皮下出血性の赤斑が見られるのが特徴。立鱗を伴うことが多く、食欲不振、時には眼球突出、腹部の膨満などの症状が現れる。
対  策有効薬剤として、オキソリン酸、塩酸オキシテトラサイクリン、ダイメトンなどがあり経口投与、薬浴が有効である。

◆トリコジナ症・ キロドネラ症

病 原 体原生動物の繊毛虫類 Torichodina属  、Chilodonella属等 
宿  主淡水魚全般
発生時期春期の水温上昇期最も多い。
症  状特筆すべき外観症状はない。摂餌不良、動きが鈍くなり、流れの穏やかな場所に寄る。 大量寄生を受けると粘液の異常分泌がみられる。
対  策注水量の不足、水の停滞、水質の悪化等で魚の活力が低下して大量寄生を受けるのが原因であるため、これら環境の改善が重要。体表に寄生した原虫の駆除は0.5~1%食塩水永久浴が有効。

◆白点病

病 原 体白点虫 Ichthyophthirius multifiliis (原生動物) 
宿  主淡水魚全般
発生時期春季から夏季の水温10~18℃時に多く発生
症  状体表や鰭にたくさんの白点が見られ、鰓にも寄生を受けている。 食欲がなくなり衰弱し、注水口に集まったり、水面を浮遊したり、池底に静止したりする。また、狂ったような動作を見せることもある。
対  策1%食塩水でエアレーションを行いながら1時間の浸漬を1日1回・3日間行う。 または水1トン当たりメチレンブルー1~2gで数日間の薬浴。

◆ギロダクチルス症・ダクチロギルス症

病 原 体Gyrodactylus、Dactylogyrus (いずれも扁形動物、単生類)
宿  主淡水魚全般
発生時期周年発生。ギロダクチルスは秋から春の低水温時期に、ダクチロギルスは春から夏の高水温時に多く発生する。
症  状ダクチロギルスは主に鰓に寄生することが多く、ギロダクチルスは鰓、体表、鰭に寄生する。病魚は食欲がなく、水面を浮遊するなど動作が綬慢となり、体表を異物に擦り付けるようになる。
対  策トリクロルホン(マゾテン、ディプテレックス等の主成分)がよく効くが、トリコジナ等と混合寄生している場合には、ホルマリン、過マンガン酸カリウム、食塩などが効果的である。

◆イカリムシ症

病 原 体イカリムシ Lernaea`cyprinacea  (甲殻類)
宿  主淡水魚全般
発生時期春から秋にかけて発生。水温15℃以上で活発。
症  状魚体の体表、鱗、鰓など、あらゆる所に寄生し、大型鯉では口の中に寄生することも多い。寄生されると、部分的に発色、充血し、粘液の異常分泌や上皮細胞の増殖のため、多少隆起したようになる。寄生部位には3~12mm程度の棒状の虫が突き刺さっていて、肉眼で容易に確認することができる。 
対  策ピンセットで除去するか、トリクロルホン(マゾテンなどの主成分)の散布による駆虫を行う。また傷跡への二次感染を防ぐため、抗菌剤(エルバージュやパラザンD等)や消毒薬で消毒を行う。

◆チョウ(ウオジラミ)症

病 原 体チョウ Argulus japonicus  (甲殻類)
宿  主淡水魚全般
発生時期春から秋にかけて発生。水温15℃以上で活発。
症  状魚の体表面に吸盤で付着し、魚から魚へも移動する。寄生されるとその刺激のため池の底や壁面に体を擦るような泳ぎ方をし、、部分的に赤く炎症を起こすこともある。 
対  策トリクロルホン(マゾテンなどの主成分)の散布による駆虫を行う。 発生防止には池内の堆積物等を掃除して清潔にすること。

◆ ミズカビ病

病 原 体Saprolegnia parasiticaなどの水生菌類
宿  主冷水魚・温水魚・魚卵・水生昆虫・両生類など
発生時期周年・特に低水温期に多く発生する
症  状ミズカビは、頭部や尾部に菌が綿のように繁殖し、皮膚や鰭が欠落する。
対  策水生菌は水中に常に存在する。通常は魚の免疫力により発病を防いでいる。
しかし、環境の悪化により水中にミズカビ濃度が高まったり、ストレスによる魚体の免疫力の低下や、体表のすり傷などが原因で発病する。
軽度の病魚は70ppmのマラカイトグリーン溶液による10秒薬浴(または1ppmで30~60分もしくは0.2~0.3ppmで48時間)で治療出来るが、当薬剤は食用魚には使用できない。症状が進行した病魚は取り除くこと。  
また、飼育環境が主な原因なので、池の消毒と清掃を行い、以後適正な飼育環境を整える。

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