【労働判例の紹介】平成26(行コ)15号 公務外認定処分取消請求訴訟
平成26(行コ)15号 公務外認定処分取消請求事件 |
(東京高裁 平成26年4月22日判決) |
◯ 公務のみならず日常生活にも存在する一般的危険が現実化した場合には、他に公務起因性を認める事情が存しない限り、「公務に内在しあるいは随伴する危険の現実化」には当たらないとした事案 事件の概要 Aが薬剤師として勤務していた公立Y病院薬剤部では、勤務時間外に必要となる調剤等のために、6日に1回程度の頻度で勤務時間外出勤を割当てていた。 判決要旨 第一審は、「Aの発見や治療の遅れは、本件トイレ以外の場所、自宅やその他のトイレ等においても発生する可能性があり、日常生活にも存する一般的危険というべきで公務に内在し随伴する危険とみることはできない」として公務起因性を否定した。 ※本件は上告された。 参考◆ 参考文献 『労働判例』(産労総合研究所)No.1090(2014.7.1)5~20頁 |
ページの上部に戻る |