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【2012年7月20日(金曜日)】 Vol.98

印刷用ページを表示する 掲載日:2018年3月26日更新

目次

  • 日々の思い
    県教育庁理事 清野 隆彦(せいの たかひこ)
  • リレーエッセイ
    県教育委員会委員 高橋 金一(たかはし きんいち)
  • お薦めの一冊コーナー
  • 学校自慢コーナー
    • いわき市立小名浜東小学校
    • 会津坂下町立坂下中学校
    • 福島県立郡山東高等学校
    • 福島県立喜多方桐桜高等学校
  • お知らせ
  • 編集後記

日々の思い

「読書のすすめ」       
県教育庁理事 清野 隆彦(せいの たかひこ)

 県教育庁にきてから3年目を迎えました。
 何もわからないまま一年が過ぎようとした時、東日本大震災と原発事故が起こり、 その後は無我夢中で毎日が過ぎていきました。
 これからも試行錯誤の日々かもしれませんが、着実に前に進んでいくためには 道標のような目標は必要です。
 県教育委員会では、第6次福島県総合教育計画に基づく「平成24年度アクション プラン」を定めています。
 教育計画の基本理念である「“ふくしまの和”で奏でる、こころ豊かなたくましい人づくり」は、震災や原発事故の後であっても不易なものです。
 将来のふくしまの復興を担う子どもたちと学校現場で向き合う先生方に贈りたい 言葉です。
 さて、今回は基本理念にでてくる「こころ豊かな」の部分に関して道徳の話から 入っていきたいと思います。
 道徳という言葉を辞書で調べると「人々が善悪をわきまえて正しい行為をする ために守り従わねばならない規範の総体」とあります。英語にすると「モラル」に なります。
 学校には「道徳」という授業があり、「心のノート」といったテキストを使って 教えていると聞いて、実際にそのいくつかを見せてもらいましたが、自分で 考えさせるように導くことや、テーマについてクラスメートと話し合うような場面を つくる等、様々な工夫が感じられました。
 また、文部科学省の学習指導要領も拝見しましたが、公共性が大事だとか、 道徳性の涵養の場をつくるとか、家族と社会集団の橋渡しの場として学校が あるとか、道徳教育の必要性について多々記述されています。
 素人の感想で申し訳ありませんが、道徳教育については学校だけで教えきれる ものではないし、家庭や地域の理解や協力がないとなかなか身に付かないと 思います。
 また、昔から年長者が年少者にいろいろなことを教えるといったボーイスカウトの ような活動もありますが、今は学年が違えば部活動などの接点以外で交流する ことも少ないような気がするし、社会性という観点から今の子どもたちをみると、 周りから学ぶ機会が少なくなっているような気がします。そのため、自分で進んで 学ぶ習慣を子どものうちからつけさせる訓練のようなものが必要と考えます。
 そのすべてを先生方に求めるのはある意味酷だと思うわけですが、学校教育という 基本は別にして、道徳教育も含めて児童生徒の「知・徳・体」をバランスよく育成したり、 生き抜く力をはぐくむためには、どうしたらよいのでしょうか?  その答えになるかどうかは自信がないのですが、私は読書が一番近道のような 気がします。
 豊かな心の育成に関しては、震災の教訓を生かした道徳教育の充実の他、 自然体験活動、ボランティア活動等とともに読書活動の推進が改定予定の 福島県総合計画の主要施策の一つとして盛り込まれる予定です。
 読み書き算盤という言葉を以前のメルマガで書きましたが、読むことが学びの 基礎であることは、皆さんも異論がないと思います。「心の豊かさ」も含めて自分で 学べる源泉のような存在が本だと思います。
 学校の図書館にはここ何十年かお邪魔したことはありませんが、年齢にあった 一通りのジャンルの書籍があるでしょうし、学校にない本は公立の図書館を利用 すればいい。
 そこにもなければ、県立図書館があります。県立図書館にいけなくとも移動 図書館のような必要な本が借りられる仕組みもあります。  児童・生徒が読書を進んでするようになれば、それが習慣になり、趣味になり、 人生に必要なものとなっていくはずです。
 そんな環境づくりをしようと県内各地で「読み聞かせ教室」のような地道な 取り組みが行われています。
 読書も運動もその気があれば一生続けられるという意味で、若いうちから関心や 興味をいかに持たせるかが大事であると思います。
 毎年「こどもの読書週間」というものがあり、今年の標語は「君と未来をつなぐ本」 だそうです。
 今年の読書週間は終わってしましましたが、これから夏休みという本を読む 絶好の機会がやってきます。活字離れといわれて久しいですが、子どもたちが 本に目が向くよう先生から一言声かけをお願いします。

リレーエッセイ

「国会事故調 最終報告書」
県教育委員会委員 高橋 金一(たかはし きんいち)

 去る7月5日、国会東京電力福島原子力発電所事故調査委員会(以下「国会 事故調」という。)が、最終報告書を衆議院・参議院議長に提出した。
 その結論は、東京電力福島原子力発電所事故は、「自然災害」ではなく あきらかに「人災」であると断定するものであった。
 今回の事故が人災だったとする最終報告書の結論自体は、これまでの議論の 経過から予想できたものであった。

 最終報告書を読んでみて、私が惹かれたのは「はじめに」の部分に記載された 以下の一節だった。
 「100年ほど前に、ある警告が福島が生んだ偉人、朝河貫一によってなされていた。
朝河は、日露戦争に勝利した後の日本国家のありように警鐘を鳴らす書『日本の 禍機』を著し、日露戦争以後に「変われなかった」日本が進んで行くであろう道を、 正確に予測していた。」という部分である。

 これは、二本松に生まれ、旧制福島県尋常中学校(現福島県立安積高等学校) 及び東京専門学校(現早稲田大学)をいずれも首席で卒業し、ダートマス大学から イェール大学に進み、同大学の教授となった朝河貫一博士が、明治41年(1908年) 末に脱稿し、翌年出版した「日本の禍機」の論述の紹介である。同博士は、日米 開戦から33年間遡る1908年に、日米間に戦争が起こることを正確に予測し、 それに警鐘を鳴らしていた。
 「今や世人が日本国運の隆盛を謳歌せるにあたり、余ひそかにおもえらく、 日本は一の危機を通過して他の危機に迫りたりと。ただ今日は日本国民がほとんど 全心全力を振い、驚くべき伎倆をもって戦役の危機を通過して後、日浅きがゆえに、 すでに早く別種の危機の眼前に来たりたることを未だ意識せざるも無理ならず。 かつ第二の危機は第一の危機と性質はなはだ相異なれり。戦争は壮烈にして 一国の人心を鼓舞振作する力ありしも、今日の問題はすこぶる抽象的なり、 はなはだ複雑なり、一見するところ平凡にして人を衝動するの力を欠く。これが 解決に要するところは超然たる高明の先見と、未曾有の堅硬なる自制力とにありて、 かの単純直接の戦闘および犠牲のみのよく処理し得べきところにあらず。ゆえに あるいは僅少の識者これを洞観せるものあるべしといえども、目前の利害以上を 見るの余裕なき大多数の輿論に対しては、いかんともする能わず、問題の解決は おろか、問題の何たるかを国民に告ぐることすら難きならん。今日、日本の要する ところは実に反省力ある愛国心なり。まず明解に国家前途の問題を意識して、次に これに処するに非常なる猛省をもってするにあらざれば、国情日に月に危うかるべし。」 (講談社学術文庫版「日本の禍機」より)

 朝河博士は、同書の冒頭でこのように述べ、その根拠を詳細に論じ、「けだし日本の 最も恐るべきところは清国にあらず欧米の諸国にあらず。実に己れを不正の地に陥れ 清国および欧米をして正義の側に立たしむるにあるなり。真に国を愛するもの誰れか 日本がかくのごとく正義の賊、進歩平和の破壊者たるの地位に陥るを目撃するに 忍びんや」としたのであった。その後、日米開戦直前まで、天皇陛下宛の大統領親書 草案を起草するなど、戦争回避に向けての努力を続けたが、その努力も虚しく、 とうとう日米開戦を目撃せざるを得なくなってしまったのである。

 最終報告書が、その冒頭部分で、朝河博士の業績に触れたことは、同博士が、 事故の地元である福島県出身であったことにその理由の一端があると思われる。  しかしながら、私は、それ以上に、既に本件事故に先立つ14年前に、日本の 原子力発電所において今回のような事故が起こりうるであろうことを正確に予測し、 警鐘を鳴らしていた、国会事故調の委員の一人で、地震学の権威石橋克彦氏の 思いがこの部分に表れているのではないかと思った。

 「最大の水位上昇がおこっても敷地の地盤高(海抜6m以上)を越えることはないと いうが、1605年東海・南海巨大津波地震のような断層運動が併発すれば、それを 越える大津波もありうる。」
 「ある事故とそのバックアップ機能の事故の同時発生、たとえば外部電源が止まり、 ディーゼル発電機が動かず、バッテリーも機能しないというような事態が おこりかねない。」
 「原子炉が自動停止すると言うが、制御棒を下から押し込むBWR(沸騰水型炉) では大地震時に挿入できないかもしれず、もし蒸気圧が上がって冷却水の気泡が つぶれたりすれば、核暴走がおこる。そこは切り抜けても、冷却水が失われる多くの 可能性があり(事故の実績は多い)、炉心溶融が生ずる恐れは強い。そうなると、 さらに水蒸気爆発や水素爆発がおこって格納容器や原子炉建屋が破壊される。」  「4基すべてが同時に事故をおこすこともありうるし、どれか1基の大爆発が ほかの原子炉の大事故を誘発することも考えられる。その結果、膨大な放射能が 外部に噴出される。さらに、爆発事故が使用済み燃料貯蔵プールに波及すれば、 ジルコニウム火災などを通じて放出放射能が一層莫大になるという推測もある。」

 これらは、すべて、平成9年(1997年)10月号の岩波書店の雑誌「科学」に 掲載された石橋委員の論文「原発震災~破滅を避けるために」からの引用である。 浜岡原発を念頭においた記述ではあるが、今回の原発事故で起こったことが正確に 指摘されているのである。石橋委員が、今回の原発事故を目の当たりにしたときに、 米国に在住しながら、天皇陛下に親書を送る運動を展開するなどして戦争回避の 努力をしながら、太平洋戦争の開戦を目の当たりにした朝河博士との思いを共通に したのではないかと思われる。そうした思いが、最終報告書の「はじめに」の部分の 上記の一節に表れているのではないか。
 最終報告書により、その業績に再び光を当てられた朝河博士は、明治20年 福島県尋常中学校に入学し、同25年同校を首席卒業した。卒業の際の答辞は 英語で行ったという。東京専門学校に入学し、卒業と同時に渡米し、ダートマス大学に 入学した。この時の渡航費は、大隈重信、勝海舟からの援助を受けた。
 この朝河博士が学んだ教室、英語で答辞を読んだ講堂は、往時そのままの姿で、 当時と全く同じ場所に残っている。それが、国指定重要文化財旧福島県尋常中学校 本館(現安積歴史博物館)である。こうしたことは意外に知られていないように思われる。
 平成19年、朝河博士イェール大学在職100周年を記念してイェール大学の学生の 一行が同館を訪問し、また、ダートマス大学の学生の一行も、その後来訪している。 米国において、“Historian”、“Curator”、 “Peace Advocate”(平和の提唱者)と評価され、尊敬を集めている朝河博士の 若き日の息吹に触れるために…
 この安積歴史博物館も東日本大震災により被災し、漆喰壁はほぼ全面剥離し、 基礎石がずれるという被害を受けた。幸い、建物損傷の96%については、国、県、 市の補助を受ける見込みがあり、その修復工事が開始されている。しかしながら、 建物内の展示品の被害については補助金は全く出ない。建物修理費の4%及び 展示品の復旧費用については、全くの自腹で賄わなければならない。 安積高等学校同窓会が同校同窓生を主な対象として、懸命な募金活動を展開して いるところである。

 今年に入って、県内の被災した様々な文化施設が次々と再開されている。 震災復興が、社会的インフラの復旧から、文化施設に及んできたことは、復興の 進展を実感させるニュースである。しかしながら、世界的な知識人の息吹に触れようと 外国からも訪問者が来館する安積歴史博物館のような、明治の中等教育の黎明期の 状況を現代にそのままの姿で伝える、教育にとって極めて意義深い国の重要文化財 である建物の復旧が、このような同窓生の努力によって担われていることも意外に 知られていないのではないだろうか。
 震災復興をきっかけとして、こうした福島県の文化遺産の復旧、保存のありかたについても、改めて議論してはいかがだろうか。

お薦めの一冊コーナー

このコーナーでは、福島県立図書館司書のお薦めの一冊を御紹介します。

おすすめの一冊 『地球のごはん 世界30か国80人の“いただきます!”』  ピーター・メンツェル,フェイス・ダルージオ/著 TOTO出版 

 インドの苦行僧、エジプトのラクダ商人、日本の力士などなど、世界30か国 80人の人々が1日にとった食事を、その総カロリーの低い順に紹介しています。
800kcalから12,300kcalまで、実に幅広い「今日のごはん」の内容から、多様な 社会や人生が垣間見えてきます。『地球の食卓 世界24か国の家族のごはん』の 続編です。(県立図書館司書 K.O)

県立図書館024-535-3218
http://www.library.fks.ed.jp/

学校自慢コーナー

 このコーナーでは、各学校の特色ある取組を御紹介します。詳しい内容を 県教育委員会のホームページで紹介していますので、御覧ください。

『ふれあいの場を大切に』

いわき市立小名浜東小学校

 本校の前方には小名浜港が広がり、校舎の3階からは港の様子やアクアマリン ふくしまも望むことができます。
 本校はオープンスペース型教室を導入しており、光が差し込む明るい教室で、 子どもたちはのびのびと生活しています。

いわき市立小名浜東小学校の学校自慢のページへ[PDFファイル]
いわき市立小名浜東小学校のホームページへ

『わが校の三大自慢』

会津坂下町立坂下中学校

 平成24年4月に町内の2つの学校が統合してできた坂下中学校。本校の3つの 自慢を御紹介します。

会津坂下町立坂下中学校の学校自慢のページへ[PDFファイル]
会津坂下町立坂下中学校のホームページへ

『校訓「学べ、創れ、生きよ」のもとに~ボランティア活動の実践~』

福島県立郡山東高等学校

 郡山東高校は校訓「学べ、創れ、生きよ」のもと、知、心、体のバランスのとれた 教育活動をすすめています。特に、協調性や社会性を養い、豊かな心を育てるために、 様々なボランティア活動や地域の皆さんと交流する活動に積極的に取り組んでいます。
今年度これまでに実施された、その活動の一部を紹介します。

福島県立郡山東高等学校の学校自慢のページへ[PDFファイル]
福島県立郡山東高等学校のホームページへ

『駐日イタリア大使館訪問』

福島県立喜多方桐桜高等学校

 今年5月15日に、イタリア大使館コラド・モルティニ文化参事官が講師となり「EUが あなたの学校にやってくる」という出張授業が行われました。その縁で、本校生が 駐日イタリア大使館からの招待をいただき、訪問してきました。

福島県立喜多方桐桜高等学校の学校自慢のページへ[PDFファイル]
福島県立喜多方桐桜高等学校のホームページへ

お知らせ

 今日は県内の公立小中学校の終業式。今ごろは通知票の中味が家庭の話題に なっているころでしょうか?夏休みにはいろいろなことにチャレンジして、さらに一回り 大きく成長してもらいたいですね。
 ここからは7月のお知らせコーナーです。 

平成24年度「野口英世賞」「朝河貫一賞」作品募集

 先述の高橋教育委員のリレーエッセイにもあった国際的歴史学者、朝河貫一。
そして医学の発展に大きな業績を残した野口英世。
 福島県教育委員会では、福島県の明日を担う優れた人材育成に資するため、 福島県の生んだこの2人の偉人の名を冠した賞を制定しております。昨年度は震災の ため実施できませんでしたが、今年度は2年ぶりに論文を募集します。県内の中学校 (含む中等部)、高等学校(含む高等部)の生徒の皆さんの作品をお待ちしています。
 各賞の募集要項、様式、提出先等は下記のホームページを御覧ください。

「野口英世賞」

論文内容:科学・技術研究についての論文
募集期間:平成24年9月3日(月曜日)から9月12日(水曜日)

「朝河貫一賞」

論文内容:日本及び日本人の国際社会における在り方・生き方等についての論文
募集期間:平成24年9月3日(月曜日)から9月12日(水曜日)

高校教育課(野口英世賞) 024-521-7772
義務教育課(朝河貫一賞) 024-521-7776
中学生・高校生の科学・技術研究論文「野口英世賞」 国際理解・国際交流論文「朝河貫一賞」の最優秀作品はこちら

「ふくしま子ども夢宣言」作文コンクールについて

 このコンクールは、福島県の子どもたちが作った「ふくしま子ども憲章」の一項目である 「夢に向かって努力する」に着目し、子どもたちが自らの夢や目標について考え、 行動することを目的に実施するものです。「夢」を文字にして宣言することでその実現に 向けた第一歩にしてもらいたいと思います。
 募集の詳細は、下記のホームページを御覧ください。

 募集期間:募集中から平成24年8月31日(金曜日)
 応募対象:県内に在住の小学6年生及び震災等により県外に避難した小学6年生

教育総務課 024-521-7759
http://www.pref.fks.ed.jp/yume/yume_index.htm

県立美術館からのお知らせ

東北三都市巡回展「ルーヴル美術館からのメッセージ:出会い」展

 ルーヴル美術館の誇るコレクションが盛岡・仙台・福島の東北3都市巡回展として 公開されることになりました。
 本展は「出会い」というテーマのもとに、ルーヴル美術館の8つの美術部門から 23点の作品を集め、「聖なる対話」「聖なる愛、世俗の愛」「三美神」を構成の柱として、 さまざまな 出会いや対話の表現を紹介します。
 古代の美術や西洋の美術など、あらゆる美術の中に、この「出会い」というテーマは 見出すことができます。このテーマを通し、素描、絵画、美術工芸品、彫刻といった 技法の面で、また紀元前2千年紀に始まる古代オリエント、エジプトから、古代ギリシアと イスラム美術、さらに中世と近代の西ヨーロッパという時間的・地理的な側面において、 ルーヴルのコレクションの豊かさを御覧いただけることでしょう。
 優れた芸術作品との出会いをお楽しみください。

 期間:7月28日(土曜日)から9月17日(月曜日・祝日) 
 観覧料:一般・大学生  600円 (20名以上の団体480円)
     ※高校生は観覧料が無料です。

県立美術館 024-531-5511
http://www.art-museum.fks.ed.jp/

県立博物館からのお知らせ

「恐竜時代のふくしま ―化石が語るふくしまの古環境―」

 地球の長い歴史の中で、中生代は地球上で恐竜が大活躍していた時代です。 福島県の太平洋岸に分布する相馬およびいわき地域の中生代の地層から、 近年、恐竜をはじめとする脊椎動物・アンモナイト・貝類・昆虫・裸子植物 など、新種を含めた世界的に貴重な化石の発見が相次いでいます。
 展示では、これらの化石と化石を産する地層をもとに、恐竜時代のふくしまの 生きものの姿や当時の環境を復元します。
全長10m近いアマルガサウルスなど、大型の恐竜の全身骨格も展示します。 夏休みの期間、太古の世界をお楽しみください。

期間:開催中から平成24年9月17日(月曜日)
観覧料:一般・大学生500円(400円)
高校生300円(240円)
小・中学生200円(160円) ※()内は20名以上の団体料金

県立博物館 0242-28-6000
http://www.general-museum.fks.ed.jp/

福島県文化財センター白河館「まほろん」からのお知らせ

 まほろんは、8月26日まで毎日開館します。夏休みだけの特別な体験メニューも あります。夏休みの思い出に、まほろんに是非お越しください。

収蔵資料展「新編陸奥国風土記巻之十 標葉郡」

 まほろんに収蔵されている考古資料を地域ごとに紹介するシリーズの最終回。
楢葉町・富岡町・大熊町・双葉町・浪江町を対象に、旧石器時代から江戸時代まで 各時代の代表的な遺跡の調査成果を紹介します。
会期:開催中から8月26日(日曜日)
入館・観覧料:無料

「まほろん夏まつり」開催!

 古代3種競技(弓矢、火おこし、やり投げ)を競う「まほろんカップ」や木こり体験、 古代のすり染め体験など楽しい体験がいっぱい。
 まほろんの収蔵庫を見学し、本物の土器に触るバックヤードツアーもあります。
 日時:7月29日(日曜日)10時00分から15時00分

まほろん 0248-21-0700
http://www.mahoron.fks.ed.jp/

編集後記

 先日、「神の粒子」とも呼ばれるヒッグス粒子が発見されたとの報道がありました。 文系の私にはその成果のすごさはよく分かりませんが、この研究には日本人研究者も 多数参加しているとのことで、同じ日本人として誇らしい気持ちになります。
 福島県もたくさんの研究者を輩出していますが、今号では、本県出身の野口英世、 朝河貫一両博士の名前を冠した論文コンテストについて案内させていただきました。 本県の未来を担う中高生にふるって参加いただきたいと思います。
 また、美術館や博物館でも様々な芸術・科学の催し物を企画しています。明日から 夏休み、是非御家族で足を運んでください。

教育総務課長 森下 平(もりした たいら)

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