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【2012年10月22日(月曜日)】 Vol101

印刷用ページを表示する 掲載日:2018年3月26日更新

目次

  • 日々の思い
    県教育庁参事 笠原 裕二(かさはら ゆうじ)
  • リレーエッセイ
    県教育委員会委員 小野 栄重(おの えいじゅう)
  • お薦めの一冊コーナー
  • 学校自慢コーナー
    • 白河市立白河第四小学校
    • いわき市立内郷第一中学校
    • 福島県立湯本高等学校
  • お知らせ
  • 編集後記

日々の思い

「公務員十戒」    

県教育庁参事 笠原 裕二(かさはら ゆうじ)

 東日本大震災及び東京電力福島第一原子力発電所事故の影響により、何かと制約の ある環境の中で、学力向上や児童・生徒の指導、心のサポート等に教育関係者が一丸と なって取り組んでいる中にあって、教職員の不祥事が多数発生していることに大変 憂慮しております。
 教職員の服務規律の保持と不祥事の防止につきましては、これまでも再三にわたり 注意を喚起し、その徹底を図ってきておりますが、昨年度においては、飲酒運転による 免職処分が4件と前年度より倍増し、また、児童生徒に対するわいせつ行為による 免職処分も3件を数えました。今年度に入っても、これまで免職処分が、公金の 業務上横領1件と生徒に対するわいせつ行為1件の2件となっているほか、盗撮目的の 建造物侵入の疑い等で警察に逮捕される事件が2件発生しております。このように 依然として悪質かつ重大な非違行為が続いている状況にあります。
 学校は、教職員と児童生徒だけではなく、保護者や地域の人々との信頼関係のもとに 成り立っています。教職員の皆さんには、教育長から届けられた高い倫理観と自律心の 堅持のメッセージをしっかりと胸に刻みながら、各職場において不祥事の予兆を 見逃さず、また、問題を先送りせずに、職場の力で不祥事の根絶を目指すよう、 実効ある取組をお願いいたします。
 さて、教職員の皆さんに<公務員十戒>(自治大学校長等を務められた方の言葉)を ご紹介したいと思います。この言葉は、公務員としての心構えや行動すべきことなどが 示されております。教職員の皆さん一人一人が、日頃、この言葉を心に留めながら行動 していただければ、不祥事の根絶につながるとともに公私とも充実させることができ、 児童・生徒の育成・指導の面でもプラスに作用すると思います。
<公務員十戒> 
1 公務員である以前に、まず普通の人として皆から尊敬される人間になること
2 常に、健康をチェックし、身体を鍛え、気力を充実させて、公務能率を上げられる よう心がけること
3 自分が権限を持っていることを意識した上で、それを振り回すことなく、いつも 謙虚に、国民、住民のために真剣に汗を流すこと
4 自分だけの狭い世界に閉じこもらず、平日だけに限らず、自分の時間とお金を 使ってでも勉強や人との付き合いをし、知識と人脈をひろげること
5 自分の住む地域の自治会活動でも、ふるさとの地域おこしでも、趣味の国際交流 でもいいから、仕事以外のプラスワンとして、なにか地域活動、ボランティア活動、 NPO活動、社会貢献活動などをし、机の上の理屈を言うだけでなく、実際に身体を 動かすこと
6 自分の眼で現場を確認し、国民や地域住民の声に謙虚に耳を傾け、自分の担当する 仕事に工夫を加えて、常に一歩前進するつもりで改革、改善に努め、スモール サクセスを積み重ねること
7 組織や上司のためでなく、直接国民や地域住民のためになっているかという 公務員の最終ミッションを意識しながら、常に自分の仕事を点検すること
8 仕事から逃げることなく、責任を他人に押しつけることなく、自分のすべきことを きちんと処理すること
9 失敗を部下のせいにすることなく、また、上司にこびることなく、自分の正しいと 考えることをやり抜くこと
10 理屈だけでものを言わず、自分がそう言われて実際にそれを実行しなければ ならない立場になったらどうかということを必ず考えてからものを言うこと

 特に若い教職員の皆さんは、4や5に積極的に挑戦して、様々な人や団体との交流を 広げ、学校を離れた場所での経験も積んで、広い視野に立って児童・生徒を導いて いただければと思います。

リレーエッセイ

「有事のときの教育理念とは」

県教育委員会委員 小野 栄重(おの えいじゅう)

 福島県を襲った複合災害から早一年と七ヶ月、未だ復興がままならぬ状況下に ある福島県の将来を担う子供たちのことを考えると忸怩(じくじ)たる思いに 駆られるのは私だけではないはずです。私たち大人でさえ心が挫けそうになる この過酷な試練を子供たちは今どの様な思いで乗り切ろうとしているのか、 それを考えると心が張り裂けそうになります。
 と同時に私たち大人が今子供たちにしてあげなくてはならないことも必ずある はずです。
 それは、福島県教育委員会委員として、そして一人の子を持つ親として提言 しなければならない「有事のときの教育理念の共有」であります。
 今一番子供たちに必要なことは、将来に対する希望であります。子供たちが 福島県に生まれて本当に良かったと心から思える教育であります。今の試練を 単なるハンデの延長で捕らえるのではなく、それを乗り越えて新しい県土を 造るんだという夢とプライドを持たせる心の教育が大人の責任なのです。 福島県の教育を担う教員全てがこの教育理念を共有し心をひとつにして 子供たちと接していくことが今一番大切なことだと思います。
 最近私の住むいわき市に信じられない様な嬉しいニュースが飛び込んで きました。なんと来年の七月にいわきでプロ野球オールスターが開催 されるのです。とても平時のときには考えられない一大イベントです。 これが福島県の子供たちに与える影響は絶大なものがあります。なぜなら 子供たちの夢が叶うばかりでなく福島で頑張れば道が開けるんだという希望と 自信が子供たちに生まれるからです。子供たちの笑顔が今から目に浮かぶ様です。
 このことはひとつの例かもしれませんが、子供たちと大人が一緒に手を 取り合いながら夢を共有し一日一日前進していけたら福島の復興は早いかも しれません。今福島県の復興を世界が注目しています。その実現は福島県 ならではの有事のときの教育理念の具現化にかかっているのです。

お薦めの一冊コーナー

 このコーナーでは、福島県立図書館司書のお薦めの一冊を御紹介します。

○『絶望の国の幸福な若者たち』古市 憲寿 著 2011 講談社
 財政問題、経済停滞、格差社会と、課題が山積している日本。これからを 生きなければならないこの国の「若者」達は果たして不幸でしょうか?実は 彼らの多くは、自分達の置かれた今の状況に満足だと答えています。若者と 同世代の社会学者が、若者と「若者論」を徹底的に調査し、そこから見える 日本社会を浮彫りにします。 (県立図書館司書 K.T) 

県立図書館024-535-3218
http://www.library.fks.ed.jp/

学校自慢コーナー

 このコーナーでは、各学校の特色ある取組を御紹介します。詳しい内容を 県教育委員会のホームページで紹介していますので、御覧ください。

『心と体をきたえ、がんばりぬく子』

白河市立白河第四小学校

 「がんばりぬく子」は、本校の校訓(モットー)です。
 ここ数年、体力と運動技能の向上に力を入れ、子ども達は、それぞれの 場面で活躍しています。

白河市立白河第四小学校の学校自慢のページへ[PDFファイル]
白河市立白河第四小学校のホームページへ

『Action of  Uchigo 1st』

いわき市立内郷第一中学校

 本校では、地域のみなさんと一緒に、生徒会による地域清掃を行ったり、 JRC委員会によるペットボトルのキャップ集めなどを行ったりするなど、 生徒たちによる活動を活発に行っています。

いわき市立内郷第一中学校の学校自慢のページへ[PDFファイル]

『世界へ羽ばたく湯本高校生』

福島県立湯本高等学校

 本校の校訓である「夢」「勇気」「友愛」の精神のもと、グローバルな視点で 活躍できる国際人の育成に努めています。本年はカリキュラムの一環である 英語科の海外語学研修をはじめ、さまざまな団体が主催する海外研修に多くの 生徒が積極的に参加し、異文化における様々な経験をしました。

福島県立湯本高等学校の学校自慢のページへ[PDFファイル]
福島県立湯本高等学校のホームページへ

お知らせ

 さわやかな秋晴れが続いています。吾妻山から紅葉が下りてくるのも、もう  ここからは10月のお知らせコーナーです。 

11月1日は「ふくしま教育の日」です!

 福島県では、11月1日を「ふくしま教育の日」とし、11月1日から7日までの 1週間を「ふくしま教育週間」としています。
 これは、県民の皆さんの教育に対する関心をさらに高めていただき、学校教育、 社会教育及び文化の充実と発展を図ることをめざしたものです。
 特に東日本大震災と原発事故に見舞われた本県にとって、学校は地域のきずな づくりの核であり、未来を担う子どもたちの育成は、本県復興の鍵でもあります。
 この期間を中心として、学校や様々な機関が、授業参観や文化祭など県民の 皆さんに参加していただけるいろいろな催しを行いますので、積極的に参加して、 「教育」について、みんなで一緒に考えてみましょう。
 10月から11月までの県内各地の「ふくしま教育の日」関連事業は、下記を 御覧ください。

教育総務課 024-521-7759
「ふくしま教育の日」はこちら

「平成24年度教育広聴会」傍聴者募集!

 福島県教育委員会では、東日本大震災及び原発事故を受けて、平成22年度から 進めてきた第6次福島県教育総合計画の見直しを進めています。
 震災を経た今計画の見直しに当たり、ふくしまの再生に向けたふくしまならではの 教育について県民の意見を把握する機会の1つとして、県内の教育関係者の意見発表と 教育委員会との意見交換を行います。
 現在、教育広聴会の傍聴者を募集しています。申込の詳細は下記ホームページを 御覧ください。

日時:平成24年11月10日(土曜日)
会場:福島県農業総合センター(郡山市日和田町字高倉下中道116 )
定員:100名(入場無料)
申込締切:11 月7 日(水曜日)まで

教育総務課 024-521-7759
http://www.pref.fks.ed.jp/sonota/koutyoukai.pdf[PDFファイル]

「ピュアハートサポートフォーラム in 郡山」のお知らせ

 子どもたちの健やかな成長を願って、このフォーラムでは、復興を担う福島県の 子どもたちの心のサポートと、これからの子どもたちの豊かな心を育成する 基盤づくりについて考えていきたいと思います。
 県しゃくなげ大使の映画監督、瀬木 直貴氏による基調講演やパネルディスカッション をとおして、未来を担う人づくりについて考えていきます。
 学校の教職員、教育行政関係者、スクールカウンセラー及びスクールソーシャル ワーカー等の支援者、保護者の皆様など、たくさんの方々の参加をお待ちしています。
申込の詳細は下記ホームページを御覧ください。

 日時:平成24年11月17日(土曜日)
 会場:奥羽大学 第2講義棟 第1講義室(郡山市富田町三角堂 31-1 )
 定員:200名(入場無料)
 申込締切:10 月31 日(水曜日)

義務教育課 024-521-7774
「ピュアハートサポートフォーラム in 郡山」のお知らせ[PDFファイル]

秋の県立図書館に行ってみませんか?

 読書の秋。県立図書館では、様々な展示や行事で皆様のおいでをお待ちしています。

展示「福島の新聞」(開催中から12月5日(水曜日))

 県立図書館では、県内で発行された新聞を収集・保存し、原紙、縮刷版のほか、 マイクロフィルム、デジタル資料等にして、様々な形で皆様に提供しています。
今回は、当館所蔵の新聞資料を、県内の新聞の歴史にあわせて御紹介します。

平成24年度北日本図書館連盟研究協議会・第10回福島県図書館研究集会

 “次の一歩を踏み出すために~図書館に何ができるか~”をテーマに、 「学校図書館が抱える課題~環境の変化と連携で見えたもの~」、「情報の  共有と活用~デジタル情報を中心に~」、「震災後の図書館サービスを 考える~失われた資料と読書環境をとりもどすために~」の3つの分科会を 開催します。
 日時:平成24年11月8日(木曜日)から9日(金曜日)
 対象:公共図書館及び関係機関の職員・学校図書館及び教育委員会職員
    図書館協議会委員・その他図書館活動に関心のある方
 参加費(資料費):2,000円

福島県の図書館を考えるシンポジウム

 松岡 要氏(前社団法人日本図書館協会事務局長)による講演「東日本大震災と 図書館-原発との関連で-」と、現在避難区域となっている浪江町、双葉町、 大熊町、富岡町の図書館職員4名による報告があります。
 日時:11月10日(土曜日)10時30分から16時30分(予定)
 参加費:無料

県立図書館 024-535-3220
http://www.library.fks.ed.jp/

県立美術館からのお知らせ

いのちの煌(きら)めき「田渕俊夫展」

 田渕俊夫は、当代を代表する日本画家です。圧倒的な技術と優れた色彩感覚 によって、日本画の魅力を再確認させる作品を次々に生み出しています。
 東京藝術大学大学院修了後に渡ったナイジェリアに取材した作品から、各地の 障壁画を手がけるなかで独自の境地に進みつつある水墨画、昨年の震災後に 逡巡しながら筆を執った、20メートルに及ぶ最新作《惶 I、II》まで、51点を 展示、田渕の45年にわたる画業を回顧します。

 会期:開催中から11月25日(日曜日)
 観覧料:一般・大学生 800(640)円
     高校生     600(480)円
     小・中学生   400(320)円 ※( )は団体料金
 ※ふくしま教育週間(11月1日~7日)は高校生以下無料。ただし5日は休館日。

県立美術館 024-531-5511
http://www.art-museum.fks.ed.jp/

県立博物館からのお知らせ

「会津の寺宝展」

 この企画展では、創立100周年を迎えた会津仏教会の会員となっている寺院の 所蔵品と、当館の館蔵・受託資料、その他に特別に出品をお願いした特色のある 文化財をあわせて展示公開します。国宝1件、重文6件などバラエティーに 富んだ資料を集め、総数約70件を御覧いただけます。
 会津の寺院や仏教の歴史をふり返り、先人たちの祈りに触れていただく機会に なれば幸いです。

 会期:開催中から11月25日(日曜日)
 観覧料: 一般・大学生500(400)円
     高校生      300(240)円
     小・中学生    200(160)円 ※( )内は団体料金
 ※ふくしま教育週間(11月1日~7日)は高校生以下無料。ただし5日は休館日。

「会津・漆の芸術祭2012 ~地の記憶 未来へ~」

 今年度も会津若松市・喜多方市の店舗内や空き店舗、空き蔵などにアート作品を 展示公開中。11月23日(金曜日・祝日)まで!

会津・漆の芸術祭事務局(福島県立博物館内)0242-28-6067
http://www.aizu-artfest.gr.fks.ed.jp/ 
県立博物館 0242-28-6000
http://www.general-museum.fks.ed.jp/

福島県文化財センター白河館「まほろん」からのお知らせ

秋のまほろんは、見どころいっぱい!
まほろんで原始・古代の暮らしに触れてみませんか?

ふくしま里帰り展「ふくしま考古学研究の春暁(しゅんぎょう)」

 県外で収蔵・保管されている福島県関係の考古資料を里帰りさせるシリーズ。
今年は、東京大学総合研究博物館所蔵の資料を中心に、福島県の考古学研究の あけぼのを紹介します。
 展示資料:棚倉町崖ノ上遺跡出土 弥生土器(東北地方で最初に発掘された弥生土器)など
 会期:開催中から12月2日(日曜日)
 入館・観覧料:無料

イベント「古代の鉄づくり」

 古代の福島県浜通り地方には、一大製鉄コンビナートがありました。それに ちなんで、古代の製法による鉄づくりを行います。
 ふいごを踏んで製鉄炉に風を送る「番子さん」も募集中!
 日時:11月3日(土曜日)9時30分から19時00分
    11月4日(日曜日)10時00分~14時00分

まほろん 0248-21-0700
http://www.mahoron.fks.ed.jp/

編集後記

 7月号で募集の御案内をした「ふくしま子ども夢宣言」作文コンクールの優秀作品の 選考を進めています。本県の小学校6年生を対象に募集をしたところ、2300を超える> 作品が集まりました。一つ一つにそれぞれの将来の夢が丁寧に書き込まれており、 胸を熱くしながら読ませていただいています。
 『「教育」とは、ここに書かれたことを実現させてあげることであって、それが我々の 仕事である』とは審査に当たる教育委員の一人の談。これを聞き、子どもたちの思いを 受け止めながら、日々の教育行政に当たっていきたいと身が引き締まりました。
 優秀作品の表彰は、今号で御案内した「ピュアハートサポートフォーラム in 郡山」で 行う予定です。

教育総務課長 森下 平(もりした たいら)

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