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【2014年3月20日(木曜日)】 Vol118

印刷用ページを表示する 掲載日:2018年3月26日更新

目次

  • 日々の思い
     教育庁参事 笠原 裕二(かさはら ゆうじ)
  • リレーエッセイ
     県教育委員会委員 蜂須賀 禮子(はちすか れいこ)
  • お薦めの一冊コーナー
  • 学校自慢コーナー
    • 新地町立新地小学校
    • 塙町立塙中学校
    • 福島県立遠野高等学校
    • 福島県立盲学校
    • 福島県立聾学校会津分校
  • お知らせ
  • 編集後記

日々の思い

「三つの心がけ」   
教育庁参事 笠原 裕二(かさはら ゆうじ)

 年度末の3月を迎え、教職員の皆さんには卒業式や入学試験等々で多忙な日々を送られていることと思います。季節の変わり目であるこの時期は、寒い日と暖かい日が入り交じりますので、体調管理に十分留意されて職務に当たっていただきたいと思います。

 県庁では今、2月定例県議会が開かれており、子どもたちの学力や大学等進学率の向上、体力の向上、道徳教育の推進、キャリア教育の充実、心のケア、双葉郡の中高一貫校の設置、学校給食における地場産物の活用促進、不祥事の根絶等について議論がなされております。いずれにおいても本県において、より一層充実した取り組みが求められている課題であり、今後、各学校等に来年度の事業や取り組み内容についてご連絡等をさせていただきますので、積極的なしっかりとした対応をお願いいたします。

 さて、話は変わりますが、私はこれまで献血を37回行って来ました。献血を始めるキッカケとなったのは、県職員となった最初の職場で、とある先輩に「笠原君は血気盛りの若者なんだから、そのエネルギーを社会に役立てるように一緒に献血に行こう。」と説得力のある(?)言葉で誘われたことでした。その職場にいる間、移動献血車が来る度に誘われ献血したことで、献血を自己の体調管理のための血液検査としても活用しながら、職場が変わっても年に1から2回の献血を続けるようになりました。

 少し献血の意義に触れますと、骨髄の病気や事故で大量出血した方など輸血を必要とする患者さんにとって、輸血用の血液は、生命を支えるかけがえのないものです。また、血友病の患者さんにとっても、血液の成分からつくりだされる血液凝固因子製剤は、自分の生命を支える大切なものです。これらは、一部を除いて、人工的につくりだすことはできず、献血によりその原料を確保しなければなりません。 献血は、これらの人たちの生命を救うために欠かすことのできない貴重なボランティアなのです。

 献血30回目の時に記念品として、ガラス製の盃を日本赤十字社よりいただきました。その盃は金色に輝くような色合いで、ガラスを削りだして製作したような風合いがあり、口当たりが柔らかく、お酒を注いで盃の上から眺めると光がキラキラと金色に輝いて見えます。そして、この盃を制作した造形作家から次のような趣旨の言葉が添えられていました。

「貴方の献血が、どのようなところで役立っているかを貴方が直接見ることはないでしょうが、貴方の献血に感謝している人たちが必ずいます。その感謝している人たちの気持ちがこの盃を使う貴方に伝わり、思いを感じていただければという気持ちを込めて作りました。」

 私はこの言葉に触れて、私がこれまでしてきた献血に感謝している人たちがいることを改めて実感できたと同時に、献血してきたことに喜びを感じ、現在も献血を続けております。

 ちょっとした行為が喜びをもたらし、また続けようとする気持ちになり、また喜びを感じるといった『精神をはつらつとさせる三つの心がけ』をご紹介したいと思います。

      
  1. 心中常に喜神を含むこと
         心のどこか奥の方に喜びを持つということ。  
  2. 心中常に感謝の念を含むこと
         喜びがあると感謝の気持ちを持つことになるということ。  
  3. 常に隠徳を志すこと
         感謝の気持ちを持つと大小にかかわらず、機会があったら、
         人知れず善いことをしていこうと志すことになるということ。
 何か人知れず良心が満足するようなことを大なり小なりやると、常に喜神を含むことができるようになります。

 教職員の皆さんにも、機会があった時に、できる範囲で献血ボランティアなどのちょっとした善いことをして、精神をはつらつとさせて教育活動に当たっていただければと思います。

リレーエッセイ

「春の花咲く日の道徳とは」
県教育委員会委員  蜂須賀 禮子(はちすか れいこ)

 三月を迎え、私の住む仮設住宅前の公園の雪も解け始め、モコモコした毛皮のコートを幾重にもまとい、冬の寒さに耐えていたこぶしの花芽達がふと見上げると、そのコートを一枚一枚脱ぎ始め、チョコンとやわらかい真っ白なつぼみが顔を出していた。

 毎日、首をすくめていた子供達も、日々温かくなる日差しを浴びて学校に向かい元気よく歩んでいる。あのつらい悲しい出来事があった事を忘れようと、大人も子供も一生懸命歩み始めている。

 改めていのちの尊さを家族、仲間と確かめ合いながら生きてきた子供達。私達大人が子供を助けて生きてきたのではなく、私達大人が子供達に助けられ、教えてもらって今日まで生きてきたように感じる。友達が一年一年少なくなっていく学校生活、さみしさ、悲しさの中で今おかれている自分の立場を理解しながら、苦悩のなかで、仲間に親に、苦しみ、悲しみを悟られないようにけなげに毎日学校に通っている子供達の姿をみると、私達はこの子供達に何をする事が、何を教える事がベストなのだろうと思う。

 子供達の世界には大人が理解できない事もあると思う。しかし、大人の理解の中で子供達を守る努力を欠かしてはならない。

 『道徳教育』という言葉。
今の『道徳教育』とは何をすれば良いのだろうか。子供達は震災により、大人以上に多くの事を学んだ。『いのち』の大切さを身をもって感じたのは子供達だけではない。私達大人が、自身の経験や自然の中で学んだことを活かし、もっともっと大きな気持ちの中で子供達を育て、共に歩んで行きたい。

 寒い寒い冬も終わりを告げ、穏やかな春がやってくる。
土の中で自然の変化(とき)を感じた虫たちが、目を覚まし、歩き出す。花たちが、顔を出し、咲き出す様に、子供達が私達大人から何を感じるか。私達大人が果たすべき役割は大きく、様々な認識をどの様に子供たちに伝え、教育をするか、大人が試される『道徳教育』になるのではないだろうか。

 ・・・早く暖かい春が来てほしい。
いっぱいの太陽の陽をあびて高い青空に向かって黄色やピンクなど色々な花が自分の色を変えることなく、のびのびと自分の色で咲く事が出来る春よ、早く来て。

お薦めの一冊コーナー

 このコーナーでは、福島県立図書館司書のお薦めの一冊を御紹介します。

『岩波茂雄 リベラル・ナショナリストの肖像』(中島岳志/著 岩波書店 2013)

 2013年、岩波書店は創業100年を迎えました。
 創業者である岩波茂雄については、既にいくつかの伝記が出版されています。
 本書の著者は、かつて伝記執筆のために収集され、岩波書店に保管されていた膨大な資料群を、再び整理・検証し、まったく新しい岩波茂雄像を描き出すことに挑戦しています。
 一古書店から始めた出版人の信念と生涯を、丹念に読み解く評伝です。(県立図書館司書 K.O)
 
県立図書館024-535-3218
http://www.library.fks.ed.jp/

学校自慢コーナー

 このコーナーでは、各学校の特色ある取組を御紹介します。詳しい内容を県教育委員会のホームページで紹介していますので、御覧ください。

『ぼく達の考える新地町の未来 ~環境 再生 共生~』

 新地町立新地小学校
 
 本校では、自分達の町の将来について考えていく学習活動を3年生以上の総合的な学習の時間に位置づけました。本校の特色の一つとして豊かなICT環境がありますが、この地域学習を進める上でも一人一台配置のタブレットPC等を十分活用しながら、子ども達に取り組ませています。
 復興支援関係機関との連携を生かした5・6年生の学習を紹介します。
 
 新地町立新地小学校の学校自慢のページへ[PDFファイル]
 新地町立新地小学校のホームページへ

『いつでも どこでも だれに対しても 古今東西 不朽の価値がある あいさつを身につけよう』

 塙町立塙中学校

 生徒会本部が中心となって提案、呼びかけ、例示し、現在及び将来に生きて働くあいさつ『ワンストップ礼』を全校生で励行しています。

 塙町立塙中学校の学校自慢のページへ[PDFファイル]

『遠野町と豊かな体験に学ぶ遠野高校』

 福島県立遠野高等学校

 遠野高校は、いわき市遠野町で70年におよぶ連綿とした伝統を重ねてきた高校です。1998年以降、各学年2クラスとなった「小規模校のフロントランナー」として、生徒・教員の密なコミュニケーションのもと、個に応じた少人数教育を展開し、生涯にわたる基礎・基本を確実に習得します。
 また「地域の学校」として、保護者や遠野町の皆様から、季節のお花やクリスマスツリー、マラソン大会での豚汁提供や多面にわたる協力をいただくなど、遠野高校を応援していただいています。

 福島県立遠野高等学校の学校自慢のページへ[PDFファイル]
 福島県立遠野高等学校のホームページへ

『音楽を通した交流「ジョイントコンサート」』

 福島県立盲学校

 盲学校と福島高校では、音楽を通して年2回の交流をしています。昨年度、福島高校の「おんたま」同好会に属する生徒が盲学校を訪問して合唱や器楽演奏を披露したことをきっかけに、2回目は盲学校生徒もリコーダーやハンドベル演奏の発表等に挑戦しました。
 今年度は、早く冬休みに入る福島高校生と盲学校生が一緒に合唱練習をする時間も作り、『クリスマスジョイントコンサート』では合同発表もしました。
 活動後の感想には『相手の良いところに気がついた。』という声が多くありました。
 これまでは近くにいながら接する機会もありませんでしたが、お互いの距離がとても近くなったと感じています。

 福島県立盲学校の学校自慢のページへ[PDFファイル]
 福島県立盲学校のホームページへ

『気合を入れて!声出して!剣道の学習 会津っ子4名のかけ声が ひびきます』

 福島県立聾学校会津分校

 聾学校会津分校は、聴覚障がい教育を専門とする児童数4名の超小規模校です。今年度は、体育の時間に武道である剣道を取り入れています。
 各学年の実態に合わせ、段位所有の教師による丁寧な学習を積み重ねています。活動中の声出しや呼吸は、子供たちの発声を促し自分に負けない強い気持ちを育ててくれています。

 福島県立聾学校会津分校の学校自慢のページへ[PDFファイル]
 福島県立聾学校会津分校のホームページへ

お知らせ

 今日は県内各地で小学校の卒業式がおこなわれました。卒業生は親しい友人や先生との別れを惜しみながらも、中学校での新しい出会いに胸膨らませていることでしょう。
 さて、ここからは3月のお知らせコーナーです。

県立図書館からのお知らせ

村岡花子からのおくりもの~『赤毛のアン』から『いたずらきかんしゃちゅうちゅう』まで~

長年愛され続けている『赤毛のアン』 の最初の翻訳者・村岡花子は、翻訳家としてだけでなく、 童話作家、評論家、随筆家、児童文化運動家、女性参政権運動家など、その活動は多岐にわたっています。
今回の展示では、児童文学者として、家庭文庫活動のパイオニアとしての村岡花子に注目し、資料を展示しています。

 場所:県立図書館展示コーナー
 期間:開催中 ~ 平成26年6月4日(水曜日)
 
 詳細はこちらを御覧ください。
 http://www.library.fks.ed.jp/ippan/gyoji/tenji/25muraokahanako.htm

県立図書館 024-535-3218
http://www.library.fks.ed.jp/

県立美術館からのお知らせ

臨時休館のお知らせ

 当館は館内消毒のため、下記の期間を臨時休館いたします。
  
 平成26年3月24日(月曜日)から4月11日(曜日)
  
県立美術館 024-531-5511
http://www.art-museum.fks.ed.jp/

会津自然の家からのお知らせ

第10回『高寺山』(会津一早い)山開きの開催

 いにしえのロマンと豊かな自然の高寺山(会津坂下町)の山開きを開催します。標高約400メートルで初心者でも参加可能です(長靴での参加をお勧めします)。

 日時:平成26年4月13日(日曜日) ※雨天決行
      受付 午前8時00から
 その他:会津自然の家での前泊も可能です。
      宿泊を希望される方は、4月6日(日曜日)まで会津自然の家に直接お申し込みください。

会津自然の家 0242-83-2480   
http://www.aizu-nc.fks.ed.jp/

編集後記

  徐々に気温が上がり、春の足音が聞こえてきました。寒さが和らぎ過ごしやすくなる季節ですが、この陽気になると、子供の頃の入学式や卒業式、クラス替えのこと、社会人になった時のこと、異動で上司や同僚が変わることなど、環境の大きな変化が連想されて、なんだか落ち着かなくなります。
お世話になった方々との別れを受け入れなければならない季節でもあり、正直なところ春はあまり好きな季節ではありません。

 ただ、月並みではありますが、こうした別れと出会いを繰り返しながら人が成長していくというのは歳をとるごとに実感します。また、人の縁というのは不思議なもので、一度お別れしたとしても、再びお世話になる機会やご恩を返す機会も必ず来るものです。

 この春、卒業・進学する児童生徒の皆さんも、今の職場を離れ、新たな校舎に赴く教職員の方々も、様々な別れと出会いを経ることと思いますが、それを糧として新天地でご活躍されることをお祈りいたします。
 
教育総務課長 森下 平(もりした たいら)

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