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【2014年6月20日(金曜日)】 Vol121

印刷用ページを表示する 掲載日:2018年3月26日更新

目次

  • 日々の思い
      県教育委員会教育次長 菅野 誠 (かんの まこと)
  • リレーエッセイ
      県教育委員会委員 境野 米子(さかいの こめこ)
  • お薦めの一冊コーナー
  • 学校自慢コーナー
    • 浅川町立浅川小学校
    • 南相馬市立小高中学校
    • 福島県立勿来工業高等学校
  • お知らせ
  • 編集後記

日々の思い

「新任のごあいさつ」

県教育委員会教育次長 菅野 誠(かんの まこと)
 
 この4月から教育次長としてお世話になっております菅野誠です。
 まず新任のごあいさつをさせていただきます。
 私は高校の教員出身で、これまでいくつかの高校に勤務し、また教育庁内でいくつかの役割をいただき、3月までは高校教育課におりました。高校教育課ではその名のとおり主に県立高校に関する事務を扱っておりましたが、これからは福島県の公教育全般という極めて広範囲を見ていくことになり、その責任の重さに身の引き締まる思いでおります。福島県の、日本の、そして世界の未来を担う子どもたちのために、全力を尽くしたいと思っておりますのでよろしくお願いいたします。
 
 さて、未来を担う子どもたちをしっかりはぐくんでいく上で、今の福島県には課題が本当にたくさんあります。それらを乗り越えていくためには全ての教職員が全力で取り組んでいく必要があります。
 そのような中、学校に関する事故や教職員の不祥事は極めて大きな障害となってしまいます。ひとたび事が起これば、その対応のために多くの時間とエネルギーを費やさなければなりません。また、それにより損なわれる教育に対する県民の信頼を回復するのも容易なことではありません。

 残念なことに、昨年度前半は教職員による悪質な不祥事が相次いで起こってしまいました。それを受け、教育長を始め教育庁幹部が手分けしてすべての県立学校を訪問し、不祥事の根絶を訴えました。
 私も高校を十数校訪問し、教職員の皆さんに直接呼びかけました。緊急対応の沈痛な訪問でありましたが、その中で授業中の学校の様子なども見せていただきました。どの学校でも、教職員の皆さんの指導の下、一生懸命に授業や清掃や部活動に取り組む、つまり、それぞれの高校時代を真剣に生きている高校生の姿に救われた思いがしました。そして、この子どもたちのためにがんばらなければとの思いを新たにしました。

 今後訪問する際は、不祥事がらみではなく、教職員の皆さんが子どもたちに関わっているところを見るためのものにできればと思っています。改めて、学校に関する事故や教職員の不祥事の根絶に向けて一丸となって取り組んでいきましょう。

 さて次に、この場をお借りして、おめでたい話題を御紹介したいと思います。つい先日報道されておりましたので御存知の方も多いかと思いますが、報道によると南相馬市出身で県立塙工業高校の初代校長を務められた百井盛(ももい さかり)さんが男性長寿世界一となるということです。百井さんは1903年(明治36年)2月5日生まれの111歳ですが、百井さんより1日先に生まれていてこれまで世界一だったポーランド出身でニューヨーク在住の男性が6月8日に亡くなられため、奇しくも最高齢となりました。

 百井さんは昭和23年7月から新設された塙工業高校の校長を3年間務め、その後埼玉県立与野高校の校長も務めています。昨年9月、男性長寿日本一となったときの報道では直立して写真撮影に応じるなど、なおかくしゃくとした様子でした。その少し後、私が塙工業高校にお邪魔した際、校長室で現任(当時)の校長先生からそのお話を聞きながら、歴代校長の先頭に掲げてある百井さんの写真を見上げたことを思い出します。

 本県出身で教員だった百井さんが元気で長寿世界一の座にあるということは本当にすばらしいことで、教育関係者のみならず、県民全体にとっても大いに励みになることと思います。今後、世界一の座をできるだけ長く守っていっていただきたいと願うばかりです。

リレーエッセイ

「学校給食を考える」

県教育委員会委員  境野 米子(さかいの こめこ)

 大量の放射性物質が放出された原発事故から3年余りが経つ。福島県子育て支援課が公表したデータによれば、県外へ避難した子どもの数は、今なお1万3千人を超える。事故を機に放射性物質への不安は、県民に深刻な溝を作り出した。原発事故後SPEEDI(緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム)のデータが公表されず、強い汚染の中で子どもたちを外で遊ばせてしまったことへの強い憤りや、行政への不信感、さらに外部被ばくの基準である年間積算線量の数値が二転三転したこともその不信に拍車をかけた。

 そのため「政府のデータや言うことは信用できない」とする人が少なくない。低線量被ばくによる健康への影響に関する情報についても、住民の不安に十分に応えているとは言えない状況にあるように思える。今まで経験したことのない父母や子どもたちの不信や不安に、学校現場ではどう向き合っていけばいいのだろうか。
 学校給食で地場産物を活用することについても、様々な声が聞こえてくる。子どもたちの安全・安心を第一にとの思いを共有するためには、どうしたらいいのか考えてみたい。

1.放射性物質の検査体制

 福島県では公立私立を問わず、給食食材の放射性物質の検査体制が整えられてきた(注1)。食べる前の食材の検査と、さらに食後に給食丸ごと1食分の2段階の検査が実施されている(注2)。食べる前の検査は、後述の市町村等が検出下限値の10Bq/kgを基準とし、それ以下を「不検出」としている。それに対して食後の検査については、原則1Bq/kg未満を「不検出」とし、より厳密である。
 提供する食材の放射性物質の基準値は、市町村によって異なるが、郡山市、二本松市、本宮市、福島市などは10Bq/kgを基準にしており、市販品の基準である100Bq/kgからみるとかなり厳しい。市町村独自の基準値を超えた食材は給食食材として使用されない。検査開始当初は「最悪の事態としてパンと牛乳だけになっても仕方がない」との決意で体制は整えられてきた。

 福島県によれば、2012年、実施26市町村、112調理場の検査件数1962件のうち放射性物質が検出された件数は14件で、最大が2.5Bq/kg。福島市の場合は、同年10月から13年3月までの測定結果によると、93検体中放射性物質が検出された件数は2件で、その値は0.864Bq/kg、0.843Bq/kgだった。

 そうした結果を受け、また、生産者側からの要望もあり、福島県内産の食材が学校給食に使われ始めている。震災直後に小さな塩のおむすび一つから始まった給食から見ると、大きな山を乗り越えてきたとの思いがする。なお、福島県あるいは各市町村のホームページで、学校給食の放射性物質の測定結果は公表されている(注3)。

2.学校給食で地場産物を活用することの困難さ

 震災前、福島県では、生産者と父母が力を合わせて学校給食で地場産物を活用することに取り組んできた。しかし、放射性物質の問題がそのすべてを吹き飛ばした。「地元のタケノコが給食に出ている。子どもが食べて大丈夫なのか」「牛乳は安全なのか」「福島県の米が使われている」などと父母から苦情が相次ぎ、一方、生産者からは「市町村独自の基準値以下でも出荷できないのか」と悲痛な声があがった。知人の有機農業者たちは「子どもたちに汚染された疑いのあるものを食べさせるわけにはいかない」と力を合わせ田畑の除染やカリウムの施肥などに取り組み、さらに直売所に測定器を設置し、市町村独自の基準値以下のものだけを販売する体制を整えてきた。

 長年有機農業運動を共にしてきた生産者たちの除染の取組については、当初は「汚染された大地で、汚染のない農産物を作るのは無理ではないか」と懐疑的だった。しかし2011年末には「畑の作物のほとんどは、放射性物質は不検出だった。ただ豆と雑穀だけは対策が難しい。これが来年からの課題」と聞かされ、農業従事者たちの粘り強いあきらめない姿勢に感動した。そんな奇跡ともいえる農作物も、堆肥が十分に施された農地ほど作物の汚染が少ないという。それまで長年にわたって土つくりに取り組んできた成果なのだろう。

 それではと、わが家でも敷地内で採れるものを測定し始めた。家庭菜園の農作物に対しても、福島県内各地で検査体制が整えられている(注4)。水や食べものをポリ袋などに入れて500g程度を持っていけば、無料で測定してもらえる。測定の待ち時間も20分と短く、測定した食べものは返却してもらえる。

 飯館村に近く、福島市の中では線量が高く「重点除染地域」に指定された我が家では、畑や敷地で採取した湧き水、カボチャ、三つ葉、ミョウガ、椎茸、柿やブラックベリーなどを市役所の支所にある検査室に持ち込んで測定してもらい、食べるか否かを決めている。その結果、家庭菜園の野菜のほとんどが「不検出」であり、放射性物質が検出されたのは、山菜類、タケノコ、椎茸だけだった。これから収穫期を迎える梅やクリなどの測定値も気になるが、近所同士で「あれは出なかった」「これはまだ高い」などと情報交換も盛んだ。現在の食物汚染は、タケノコ、キノコ、山菜、イノシシなどの山の幸と野生動物の肉などに限られている。

 しかし、福島県が調べた給食への地場産物活用割合によれば、2009年37.1%、2010年36.1%だったものが、2012年には18.3%、2013年は19.1%と落ち込み、その回復は遅々として進まない。

3.父母の不信感

 学校給食については今なお、「子どもが食べるものは、1Bq/kg以下にすべき」「県内産農産物の利用は、もってのほか」などとの声が聞こえてくる。「福島県産のものに汚染がないわけがない、行政が公表しているデータは信用できない」というわけである。

 しかし、これからも長く続く臭いも色もない放射性物質との戦いには、正しい知識とデータでしか太刀打ちできない。チェルノブイリ原発事故後26年を経過したベラルーシ共和国での放射線教育の根幹は、「食物は線量を測定して食べる」体制作りであった。学校に測定器が置かれ、子どもが自家菜園の野菜を持ちこみ測定し、食べられるかどうかを判定し、その結果を家庭や地域に知らせる。ジャガイモやキノコ類などの自家野菜を主食としている汚染地区のゴメリ州では、子どもが100g程度の野菜をササッと刻み測定していた。1kg、500gと大量の野菜を持ち込み測定する福島の例からすると「あんなに少なくても測れるの?」と疑問だった。

 同行した福島市の検査担当者から「少量でも、食べられるかどうかの判定には十分」と教えてもらった。だったら、福島の検査においてももっと少ない量、せめて100g程度で測定できたらというのが生活者としての率直な思いだ。庭先で採れるフキノトウ、タラノメ、野草やハーブなども、500g、1kgと集めるのは大変だが100gならすぐに集められる。1Bq/kg未満の測定値は無理でも10Bq/kg以下なのか以上なのかがわかればいい。

 たとえ多少汚染されたとしても、洗い流す、ゆでこぼす、酢につけるなどの調理法で、6から9割減らすことができる。学校給食は何よりも子どもを守るものでなくてはならない。測定して安全を確認してから食べる基本が唯一子どもたちを守るのではないだろうか。

 それでも納得できない人は、弁当持参などの方法もある。震災直後から訪問してきた学校長には、「校庭で遊びたくない子、弁当持参の子、プールに入りたくない子を守ってほしい」と伝えてきた。父母や子どもの理不尽と思えるような不安であっても、寄り添う学校であってほしいと思っている。

 原発事故前の美しい山野を返してほしい、測定などしないで食べられる安全を返してほしい、これは福島に暮らす私たちみんなの願いである。
 誰も汚染されたものなど食べたくない。ましてや子どもに食べさせたくない。しかし、これから50年100年と続く放射性物質との長い戦いには、福島県の子どもの将来と農業の未来もかかっている。正しい知識のもとに冷静にデータを分析して太刀打ちできる方法をみんなが身につけていく方向を選び取ってほしいと願っている。

*******
(注1)
 福島県は検査を実施する市町村に対し放射性物質検査機器の購入経費、検査員雇用経費及び試料代、機器の校正費を補助している
(注2)
 福島県の学校給食モニタリング事業による「まるごと検査」とは、その日に提供された給食メニュー全て(米・パン・麺の主食及び牛乳、肉、魚介類を含むおかず、汁物、デザート)をフードプロセッサーにかけ粉砕したものを検査するもの。
(注3)
 http://www.kenkou.fks.ed.jp/kyushoku/monitoring/kako/monitoringpage2
(注4)
 福島県では、米、野菜、果樹、加工品などの農作物に係る自家消費分等のモニタリング検査も各市町村において無料で実施されるなど、検査体制はかなり充実している。
 あわせて流通している食材についても事前にモニタリングが行われている。その測定値は公表され、国の基準値を上回る農産物は店頭に並ばない体制がとられている。

お薦めの一冊コーナー

 このコーナーでは、福島県立図書館司書のお薦めの一冊を御紹介します。

おすすめの一冊 『資料検索入門-レポート・論文を書くために』 市古みどり/編著 上岡真紀子・保坂睦/著 慶應義塾大学出版会 2014

 本書には大学図書館員が編著に携わり、各図書館のオンライン蔵書目録の使い方から、ウェブ上での論文や統計データなどの学術的資料の探し方まで紹介しています。その上で、入手した情報を使い、どのように考え、論文に活かしていくか丁寧に記されています。
 論理的な思考の組み立て方やそのために必要な情報の取捨選択、活用の仕方など、仕事の面でも役立つ情報が詰まった一冊です。(県立図書館司書 H.H)

県立図書館024-535-3218
http://www.library.fks.ed.jp/

学校自慢コーナー

 このコーナーでは、各学校の特色ある取組を御紹介します。詳しい内容を県教育委員会のホームページで紹介していますので、御覧ください。

『きれいな学校 笑顔のあいさつ』

 浅川町立浅川小学校

 校舎3階のベランダに『きれいな学校 笑顔のあいさつ』と大きな文字が掲げられています。子どもたちの合言葉として、自主的活動の原点として、心に刻み込んでいます。
 また、6年生が中心になり全校児童で取り組む活動が沢山あります。思いやりの心を育て、お互いの良さを見つけることができます。とても楽しい活動です

 浅川町立浅川小学校の学校自慢のページへ[PDFファイル]

『歌でつなぐ絆~また会おう「群青」の町で!~』

 南相馬市立小高中学校
 
 南相馬市小高区は、福島第一原子力発電所の北20km圏内に全域が入り、東日本大震災以降、住民全員が避難生活を余儀なくされています。本校の生徒たちは、南相馬市内の鹿島小学校の校庭に建てられたプレハブの仮設校舎で学校生活を続け、3年が経ちました。現在、小高区にある本校舎に通ったことのある生徒は一人もいません。しかし、厳しい避難生活の中でも保護者や地域の方々の応援を受け、生徒と教職員が心を寄り添わせて、今ここでできることに精一杯取り組んでいます。
 いつか小高に帰ることができる日を思いながら、将来に夢を持ち、その実現に向けて一日一日を大切に学校生活を送っています。
  
 南相馬市立小高中学校の学校自慢のページへ[PDFファイル]

『マイコンカーラリーへの取組~~ものづくりをとおしての創意工夫~~』

 福島県立勿来工業高等学校

 本校ではものづくり教育の充実を図るため、各科で課題研究に取り組んでいます。その中でも電気科では、MCR(マイコンカーラリー)の研究をテーマに取り組んでいます。昨年度は、先輩が取り組んできた研究を引き継いだ班が、4月からMCRの全国大会に向けて活動し、11月に開催された県大会で優勝しました。そして、2年連続で全国大会に出場しています。
 
 福島県立勿来工業高等学校の学校自慢のページへ[PDFファイル]
 福島県立勿来工業高等学校のホームページへ

お知らせ

 いつの間にか吾妻山の残雪も消え、夏の到来を感じる時期となりました。学校の夏休みももうすぐです。
 さて、ここから6月のお知らせコーナーです。

高校教育課からのお知らせ

新高校の校名募集について

 双葉郡広野町に、中高一貫教育を行う高等学校を平成27年4月に開校いたします。
 大学進学を目指す「アカデミック系列」、トップアスリートを目指す「トップアスリート系列」、職業人を目指す「スペシャリスト系列」の3つの系列を持つ総合学科の高校で、自分の興味・関心に応じて、学習したい科目を選ぶことができます。
 さまざまな学びに取り組むことができるこの高等学校にふさわしい校名を6月30日(月曜日)まで募集しています。ステキな名前を、どんどんお寄せください。

 詳しくはこちらを御覧ください。
   → http://www.koukou.fks.ed.jp/htdocs/?page_id=100

教育総務課からのお知らせ

平成26年度「ふくしま子ども宣言」作文コンクール

 『ありがとうの気持ちを忘れない』をテーマとして「ふくしま子ども宣言」作文コンクールを実施します。
 たくさんの応募をお待ちしています。

 応募対象:県内に在住の小学6年生及び震災等により県外に避難した小学6年生
 募集期間:平成26年7月1日(火曜日)から8月27日(水曜日)

  詳しくはこちらを御覧ください。
   → http://www.soumu.fks.ed.jp/

県立図書館からのお知らせ

衛生学・予防医学講演会について

 県立医科大学 衛生学・予防医学講座と県立図書館とで連携し、以下のとおり講演会を実施します。

 日時:7月12日(土曜日)  15時00分から16時40分 (開場14時30分)
 場所:県立図書館 3階 第一研修室 
 内容:

  1. 先人に学ぶ、健康で長生きするためのコツ!長寿への道!!
  2. 「血液のお話」~献血された血液はどう使われるの?~
県立図書館 024-535-3220
http://www.library.fks.ed.jp/

県立博物館からのお知らせ

磐越西線100年のあゆみ

 会津の人々にとり長年の悲願であった磐越西線の開通から、今年でちょうど100年をむかえます。
 会津地方が戊辰戦争の荒廃から脱却し、経済復興するために、大量物資の輸送可能な鉄道が必要でした。しかし、この鉄道が敷設されるまでには、紆余曲折がありました。
 明治20年代に鉄道敷設運動が開始され、大正3年(1914年)に郡山~新津間の全線が開通するまで、先人達の並々ならぬ労苦がありました。
 本展では、あまり知られていない岩越鉄道株式会社という私鉄の時代から国有化による国鉄時代、さらには国鉄解体によるJR東日本へという変遷をゆかりの資料を交えながら紹介し、各時代を振りかえっていきます。

 期間:開催中 ~ 平成26年7月6日(日曜日)    
 入館料:一般・大学生 270円、高校生以下 無料
   
県立博物館 0242-28-6000
http://www.general-museum.fks.ed.jp/

編集後記

 本号のリレーエッセイでは、境野教育委員から学校給食、ひいては食生活への向き合い方についてご提言をいただきました。私たちが福島で生きていく上で、避けて通れない重要なテーマです。

 福島県では、6月3日の福島県総合計画審議会において学校給食における地場産物の活用割合を平成32年度には40%以上を目指すことについて承認いただきました。
 この新たな目標は、単に学校給食における地場産物の利用を促すものではなく、子どもたちに地域の食と農に対する理解を促すとともに、地域の食文化の継承を通して、望ましい食習慣の形成、さらには体力向上や健やかな成長に結びつけることにこそ主眼を置くものです。

 目標達成に当たっては、境野教育委員のご指摘にありますように、保護者の方々の不安にしっかりと寄り添った丁寧な対応が必要です。

 これまで、多くの学校関係者が、粘り強く保護者の方々の放射線への不安に寄り添い続けてくださいましたが、今後、この新たな目標達成に当たっては、福島県教育庁だけでなく、県農林水産部などをはじめとする関係部署とともに、市町村教育委員会や学校、家庭、地域の取組を応援させていただきたいと考えております。

教育総務課長 大類 由紀子(おおるい ゆきこ)

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