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【2014年10月20日(月曜日)】 Vol125

印刷用ページを表示する 掲載日:2018年3月26日更新

目次

  • リレーエッセイ
      県教育委員会委員長 小野 栄重(おの えいじゅう)
  • 日々の思い
      県教育庁職員課長  齋藤 圭一(さいとう けいいち)
  • お薦めの一冊コーナー
  • 学校自慢コーナー
    • 相馬市立大野小学校
    • 西郷村立西郷第二中学校
    • 福島県立福島南高等学校
  • お知らせ
  • 編集後記

リレーエッセイ

「福島県の子供たちの底力」

県教育委員会委員長 小野 栄重(おの えいじゅう)

 平成26年度全国学力・学習調査の結果が先日発表になりました。私はこの結果に対し子供たちの頑張りと先生方のご苦労に心から感謝申し上げたいと思います。

 なぜならあの未曾有の福島県を襲った複合災害に苦しめられ、翻弄された子供たちは勉強する当たり前の環境が奪われたばかりでなく、住みなれた環境を離れ、仮設校舎で、さらには、家族と離れて避難先で勉強しなければならない子供たちもいました。世界中から温かい励ましや支援を受けながらも逆境の中で過ごした3年半、よく挫けず頑張れたと私は子供たちに最大の賛辞を贈りたいと思います。

 また先生方も苦悩しながらも見事に危機を乗り切り、子供たちに教育の場を与え続けてくれました。その教育魂に深く敬意を表したいと思います。さらに保護者の方々、地域の皆さんが子供たち優先で温かく見守ってくれたことが、一番の力になったことは言うまでもありません。

 さて、その学力調査の結果で私が一番驚いたのは、特に小学6年生の国語の成績がA・B両分野とも全国平均を大きく上回ったことであります。なんといっても日本人として一番大事な教科は国語であり、国語の理解は全ての教科の土台です。さらに言えば人生を生きる上で最も大切な基盤であり財産でもあります。

 正しい言葉の知識と表現力、そしてそこに潜む人間としての真理まで汲み取れれば、人間として大きく成長し、あらゆる興味につながっていく源泉だと思うからです。つらい環境の中でよくぞここまで自分を見失うことなく向上心を持ち続けられたと、私は目頭が熱くなるほど感動しました。

 また、見落としがちですが、小学生も中学生も家庭での学校の授業の復習時間、授業以外の一日あたりの学習時間も全国平均を大きく上回っているのです。このことはすぐには結果として表れなくとも、大震災を乗り切った強い精神力とともに、世界に誇れる福島県ならではの教育力として必ずや近い将来全国にその名をとどろかせることでしょう。

 これからの福島県の復興を担うのは今の子供たちです。その子供たちが凛として一途に頑張っている姿を今度の学力調査は示唆してくれました。私は委員長としてもう一度心から叫びたい。子供たちに幸多かれと―――。

日々の思い

「よろしくお願いします」

県教育庁職員課長  齋藤 圭一(さいとう けいいち)

 昨年の4月から、職員課長を務めております齋藤圭一と申します。教育委員会は3度目で、20年近く前は市町村立学校の施設設備の助成関係、10年前は県中地区の高校で事務の仕事をしておりました。
 当時お世話になった市町村教育委員会の皆さん、先生方、お元気でしょうか。

 さて、職員課の主な業務は、教職員の給与、分限・懲戒(不祥事根絶)、表彰、多忙化対策に関することなどです。その中でも一番の重要課題は何と言っても不祥事根絶です。

 教職員の不祥事自体は年々減少していますが、問題なのは、わいせつ行為、飲酒運転などの重大な非違行為が繰り返し起きていることです。県教育委員会としましては、市町村教育委員会や学校と連携して、不祥事を起こしてはいけないという思いが教職員一人一人の心に根付くよう、今後も様々な対策に取り組んでいきます。

 そのような中で心配なことは、先生方の児童生徒に対する熱い気持ちや、やる気が削がれてしまわないかということです。私共も、不祥事根絶のために、こうしちゃいけない、ああしちゃいけないとお願いしておりますが、もしかすると、先生の中には、「生徒のためを思って頑張った結果、処分されるのであれば、何にもやらない方がいい。」などと思っている方もいるのではないでしょうか。                    
 しかし、「そこをなんとか。」先生方は、福島の次代を担う児童生徒の育成にあたるという重大な役目を担っていますので、必要な時に必要な指導を行うことを前提に熱い気持ちを持って、御指導よろしくお願いします。

 私自身、2人の子どもがおりまして、どちらも大学生ですが、小中高を通して、先生方には大変お世話になりました。成長のそれぞれの段階で、御指導いただき、また励ましてもいただきました。時には休みの日に課外等で御指導いただいたこともありました。
 子どもたちが今あるのは先生方のお陰です。本当に感謝しておりますし、同じような気持ちを抱いている保護者は大勢いると思います。

 少し話題が変わりますが、先日、久しぶりに温泉に泊まりました。宿は飯坂温泉にある公立学校共済組合「あづま荘」です。ゆったりと少し熱い温泉につかっていると、肩の重みがスーッと取れていくのが分かりました。日頃、いろいろ忙しくされている皆さん、忙中閑あり。
 是非、非常にリーズナブルな料金で懐にも優しい「あづま荘」に行ってみませんか。(福利課の須藤課長さん、これでよろしいでしょうか。)

お薦めの一冊コーナー

 このコーナーでは、福島県立図書館司書のお薦めの一冊を御紹介します。

おすすめの一冊 『古典を読んでみましょう』 (橋本治/著 筑摩書房/2014年)

 著者は「古典を読めばためになる」とは言いません。その代わり、昔と今で全く異なる句読点の事情や文章を書くとき重視するポイントのこと、有名な「春はあけぼの」にも新しい解釈をつけられることなどの話を通して、古典文学の多様性を軽やかに語ります。
 著者ならではの視点が冴える、読んで楽しい古典の入門書です。興味が湧いたら、本書で紹介されている古典を読んでみましょう。(県立図書館司書 N.T) 

県立図書館024-535-3218
http://www.library.fks.ed.jp/

学校自慢コーナー

 このコーナーでは、各学校の特色ある取組を御紹介します。詳しい内容を県教育委員会のホームページで紹介していますので、御覧ください。

『学び合い、伝え合いながら学びを高める子どもの育成』

 相馬市立大野小学校

 本校では、平成25年度から「生活科・総合的な学習の時間」の研究に力を入れており、上記のような研究テーマで取り組んでいます。
 相馬市内の北西部に位置する本校の恵まれた環境を生かし、「『ひと・もの・こと』と関わって学ぶことで、新たなものを見出す面白さを感じながら、その中で気づきや考えを相手に伝えるように話したり、進んで聞いたりして、気づきの質や学びの質を高めていくことができる子ども」をめざして取り組んでいます。

 相馬市立大野小学校の学校自慢のページへ[PDFファイル]
 相馬市立大野小学校のホームページへ

『恵まれた教育環境を生かした オールラウンドな教育の実践』

 西郷村立西郷第二中学校
 
 西郷二中は、全校生徒243名の中規模校です。生徒、職員、地域の方々が一体となり、実に様々な活動に取り組み、大規模校に負けない成果を上げています。運動部では、毎朝100名以上が意欲的に朝練習に参加しています。
 また、吹奏楽や美術活動も盛んで、校舎内はコンサートホールかミュージアムのようです。

 西郷村立西郷第二中学校の学校自慢のページへ[PDFファイル]
 西郷村立西郷第二中学校のホームページへ

『一般公開文化祭 “第9回煌南祭”の開催』

 福島県立福島南高等学校

 本校三学科(文理科・国際文化科・情報会計科)の特色を活かしつつ、「第9回煌南祭基本方針」をもとに学科・学年の垣根を越えて協力し、単に自分たちが楽しむだけでなく、来場者、地域の人々と共に楽しみ、南高の良さを発信・共有できる文化祭を目指して取り組みました。
 
 福島県立福島南高等学校の学校自慢のページへ[PDFファイル]
 福島県立福島南高等学校のホームページへ

お知らせ

 富士山の初冠雪のニュースが届きました。福島の地でも山々から麓に紅葉が下りてくるのも、もう間もなくのようです。
 ここからは10月のお知らせコーナーです。 

教育庁教育総務課からのお知らせ

平成26年度「ふくしま教育の日」、「ふくしま教育週間」

 福島県では、11月1日を「ふくしま教育の日」、11月1日から7日までの一週間を「ふくしま教育週間」とし、学校教育、社会教育及び文化の充実と発展を図ることを目指しています。
 この期間、学校や文化施設で様々な行事や催しが実施されます。皆さんそろって御参加ください。

 詳しくはこちらを御覧ください。
   →http://www.pref.fks.ed.jp/kyouikunohi/kyouikunohi.htm

「平成26年度教育フォーラム」

 教育フォーラムの発表者等が決まりましたので、再度ご案内します。

 震災から三年を経た今、再びふるさとへの思いとふくしま復興にかける情熱を若者たちが「いま再び ふくしまからのメッセージ」として発表します。
 本県の若者の決意と底力をどうぞ聞きにいらしてください。
 まだ傍聴席に余裕がありますので、ふるって御応募ください。

 日時:平成26年11月1日(土曜日)「ふくしま教育の日」
      13時00分から16時20分
      ※「教育フォーラム」を開催する前に「ふくしま子ども宣言」
        作文コンクール入賞者表彰及び作品発表を行います。
 会場:福島県立安積黎明高等学校(郡山市長者2丁目3-3)
 意見発表者
   郡山市立郡山第六中学校 3年 石井 裕也さん
   須賀川市立長沼中学校  2年 佐藤 つぐみさん
   あさか開成高等学校  3年 本田 直樹さん
   安積黎明高等学校  2年 森藤 遥さん
   福島大学  3年 佐藤 季さん
   いわき市立平第二小学校 教諭 若菜 円香さん
 独唱及び合唱披露
   会津大学短期大学部  2年 小池 さつきさん
   安積黎明高等学校合唱団

 応募方法など詳しくはこちらを御覧ください。
    → 平成26年度教育フォーラム傍聴者募集[PDFファイル]

県立博物館・県立美術館からのお知らせ

 ふくしま教育週間中(11月1日(土曜日)から7日(金曜日))は以下の展示は高校生以下無料です。ぜひ御鑑賞ください。

県立博物館

 「東日本大震災復興祈念 みちのくの観音さま~人に寄り添うみほとけ~」

県立博物館 0242-28-6000
http://www.general-museum.fks.ed.jp/

県立美術館

 「小川千甕展 縦横無尽に生きる」

県立美術館 024-531-5511
http://www.art-museum.fks.ed.jp/

教育センターからのお知らせ

「平成26年度福島県教育研究発表会」開催のお知らせ

 本発表会は、本県内外の教職員を対象に、県内の公立学校教員の優れた研究成果を共有するとともに、発表を通して県内各園、各学校の実践の交流を図るものです。
 また、福島県教育センターの研究・研修業務における成果発表の場とし、本県学校教育の向上に資することを目的として開催します。
 今年度は、研究・実践の発表と講演を行います。講演では、東京都府中市教育委員会教育部副参事兼指導室長の三田村 裕(みたむら ひろし)氏をお招きし、「学校におけるOJTの実践」と題して、お話していただきます。
 現在、参加者を募集(11月13日締切)しています。
 多数のご参加をお願いします。

 日時:平成26年11月27日(木曜日)午前9時50分開会
 会場:福島県教育センター (福島市瀬上町字五月田16番地)
 参加対象:教職員

福島県教育センター 024-553-3141
お申し込み、詳細についてはこちらをご覧下さい。
 →http://www.center.fks.ed.jp/

福島県文化財センター白河館「まほろん」からのお知らせ

救出された双葉郡の文化財3」

 期間:開催中~平成27年1月12日(月曜日・祝日)
 
 東日本大震災と原子力災害によって被災した双葉町歴史民俗資料館・大熊町民俗伝承館・富岡町歴史民俗資料館から救出された文化財を公開展示し、双葉郡の1日も早い復興を祈念する企画です。
 今回は、会場を「くらしと生業」、「歴史と遺産」、「記憶と記録」に分け、世代を超えて受け継がれてきた3町の歴史と伝統を紹介します。
   
まほろん 0248-21-0700
http://www.mahoron.fks.ed.jp/

編集後記

 「○○の秋」、今年は何が入りますか。

 10月12日に広野町で開催された「ひろの童謡まつり音楽祭」を参観してきました。
幼稚園生からプロの歌手の方まで、多くの方々が思いを込めながら歌っていらっしゃいました。
たくさんの聴衆を前に、一生懸命歌を届けよう、伝えようとする姿に心打たれたものです。

 歌であれ、言葉であれ、表現することや伝えることに、怯まず積極的でありたい。
 そう思わされた秋の一日でした。

教育総務課長 大類 由紀子(おおるい ゆきこ)

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