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【2015年4月20日(月曜日)】 Vol131

印刷用ページを表示する 掲載日:2018年3月26日更新

目次

  • リレーエッセイ
      県教育委員会委員 小野 栄重(おの えいじゅう)
  • 日々の思い
      県教育長 杉 昭重(すぎ あきしげ)
  • 新任のごあいさつ
      県庁参事 佐久間 弘元(さくま ひろもと)
  • お薦めの一冊コーナー
  • 学校自慢コーナー
    • 南会津町立田島小学校
    • 天栄村立天栄中学校
    • 福島県立白河旭高等学校
    • 福島県立遠野高等学校
  • お知らせ
  • 編集後記

リレーエッセイ

「夢が現実に」
県教育委員会委員 小野 栄重(おの えいじゅう)

 いよいよ待ちに待った故郷再生の切り札、ふたば未来学園高等学校が双葉郡広野町に開校いたしました。この世紀の出来事に教育委員として関わることができましたことは、無上の喜びでありますとともにあらゆる可能性を秘めたこの学園が、まったく新しい切り口で福島の復興、さらには日本の創生に大きく貢献することを確信するものです。

 東日本大震災と原発事故という、人類史上誰も経験したことのない大災害で、多くのものを失った双葉郡の方々の無念と失望の中に、一筋の光が差し込んだ瞬間であり、これからの双葉郡の未来を描く画期的な教育機関の誕生であります。

 この学び舎の一番の特徴は、その名のとおり『学園』という概念にあります。
 私は将来の双葉郡の復興を支えるものは教育であり、それも双葉郡全体で支える一貫した教育手法であると信じています。学園とは、幼児期から青年期まで一貫して地域が支える教育を目指す都市づくりでもあります。
 双葉郡が学園都市として大きく飛躍し、日本の教育の最先端を目指して日々邁進する姿を期待しております。

 さらにこの学園を支えていただける前代未聞の教育復興応援団の存在も、きわめて大きなインパクトを子供たちに与えることになるでしょう。この構成員の方々はそれぞれの道を究めた日本の宝であり、国際的にも超有名な第一人者であります。
 今までの学校のイメージをはるかに超え、第一人者と親しく触れ合える、いわば異次元の体験が授業として経験できるわけです。さぞかし子供たちの目は輝き、あこがれから将来の自分たちの夢の実現に、大きく舵を切るものと思われます。

 つい最近、ふたば未来学園高等学校は文部科学省からスーパーグローバルハイスクール(SGH)の指定を受けました。大変名誉なことです。
 ひとえに学校のカリキュラムと地域のバックアップ体制が評価された結果であると思います。

 さあ、舞台は整いました。当初の定員を大きく上回り、高い志を持って入学された子どもたちに私たちは大きなエールを送りたいと思います。そして一番大事なことは、その志を私たち大人がしっかりと受け止め命をかけてそれを支援することであります。甘えは許されません。
 この双葉郡からこの息吹を世界に発信しようではありませんか!!!

日々の思い

「どんな夢でもいいんだよ」                            
県教育長  杉 昭重(すぎ あきしげ)  

 震災と原発事故から5度目の春を迎えても、118,362人(27年3月現在)の方が避難を余儀なくされており、福島県は、まだ有事が続いています。
 学校の状況も、休校が小学校4校、中学校2校、自校以外で仮設校舎等で再開している学校が小学校21校、中学校12校、さらにサテライト校として自校以外の仮設校舎等で再開している高校等が9校あり、依然として厳しい状況が続いています。

 そのような中、県内では、小学生14,773人、中学生17,121人、高校生14,089人、特別支援学校生614人が、新入生として新年度のスタートを切りました。
 夢と希望に満ちた新入生の学園生活が安全で充実したものになるよう、全力で支援していきたいと思います。

 募集停止となった双葉郡の5つの高等学校への支援の継続はもちろん、全国の注目を浴びて広野町に開校した「ふたば未来学園高等学校」の生徒に対しても「ふたばの教育復興応援団」をはじめ、地域社会など関係者の継続的な支援が必要であると考えています。支援の一方法として、「ふたば未来学園高等学校を支援する会」を立ち上げましたので、皆様方の御協力をお願いいたします。
 詳細はこちらを御覧ください。(https://www.facebook.com/futabamirai

 また、ふたば未来学園高等学校の一期生152人をはじめとして新入生は、「将来、ふるさとの復興に役立ちたい。」等の夢や目標をもって入学しています。私たち教職員、大人は、この夢や目標が実現できるよう最大限の努力で支援をしなければなりません。それが私たちの仕事です。

 私は、子ども未来会議等で中高生と話す機会が多々あります。福島の子どもたちはけなげにも、「将来は○○になって、福島の復興に寄与したい。」という夢を語ってくれます。
 しかし、そんな生徒の中にも、自分の夢について控えめに話す生徒がいます。「自分はアニメが好きなので高校卒業後はアニメの専門学校に行きたいと思っているんです。復興とは関係ないのですが。」と。

 話してきた生徒に、この4月に三春町の旧桜中学校にオープンした「空想とアートのミュージアム福島さくら遊学舎」の説明をしてあげました。「新世紀エヴァンゲリオンで有名なガイナックス(東京都)の浅尾芳宣氏(福島市出身)が、ふるさと福島の復興に寄与したいと、子会社『福島ガイナックス』を立ち上げた。アニメ制作やミュージアム開設によって、三春から世界へアニメ文化を発信し、三春を新たな観光と文化の拠点にし、雇用の面でもふるさとの復興に大きな寄与をしている。」と。

 そしてこうも続けました。
 「夢や目標はどんなものでもいいんだよ。大切なのは、夢や目標をしっかりと定め、夢や目標の実現のためにあきらめずに努力すること。そのことがふるさとの復興に繋がっていくのだから。」と。

新任のごあいさつ

教育庁参事  佐久間 弘元(さくま ひろもと)

 この4月から人事・企画担当の庁参事に就任しました佐久間弘元です。

 前職は、知事部局の総務部入札監理課長として、東日本大震災後の復旧・復興工事の急増を受けて発生しました入札不調への対策等に携わってまいりました。

 (は)初の教育行政、(じ)じゅうぶんに、(め)目を見開いて真理を見極め、
 (ま)誠を尽くしながら、(し)しなやかに、(て)丁寧に取り組んでまいりたいと思います。

 どうぞよろしくお願いいたします。

お薦めの一冊コーナー

 このコーナーでは、福島県立図書館司書のお薦めの一冊を御紹介します。

おすすめの一冊 『走れ!移動図書館』 (鎌倉幸子 著 筑摩書房 2014)

 東日本大震災直後、1つのプロジェクトが立ち上がります。
 それは被災地に移動図書館を走らせること。単に本を届けるということではなく、その活動の中から市民協働の輪を築こうというものでした。

 本は「つなぐ」ものと著者は言います。内戦終結後のカンボジアに8年間赴任し、小学校に図書館をつくる活動体験が教えてくれた「本の力」です。

 今も南相馬市の仮設住宅を移動図書館は走り続けています。
(※県立図書館では9月25日に著者の講演会を開催する予定です)(県立図書館司書 K.Y) 
 
県立図書館024-535-3218
http://www.library.fks.ed.jp/

学校自慢コーナー

 このコーナーでは、各学校の特色ある取組を御紹介します。詳しい内容を県教育委員会のホームページで紹介していますので、御覧ください。

『地域とのつながり、保護者との連携を大切にした特色ある教育活動の展開』

 南会津町立田島小学校
 
 本校では、南会津の歴史・文化・自然を活用し、地域や保護者とのつながりを大切にしながら、ふるさとのよさに触れ、南会津を愛する児童の育成に力を入れています。

  南会津町市立田島小学校の学校自慢のページへ[PDFファイル]

『学校・家庭・地域が一体となった「つなぐ教育」の実践 ~連携から融合へ~』

 天栄村立天栄中学校

 小規模学校の多い天栄村では,天栄中学校を拠点校とし,村内の学校・家庭・地域が一体となって学力向上の取組を進めてきました。
 特に,以下の3つについて全教職員で共通理解を図りながら,具体的な手立てを講じてまいりました。

  1.  地域児童生徒の学力等の実態を明らかにすること
  2.  幼・小・中連携,家庭・地域との連携を両軸に据えること
  3.  天栄村の人・物・場所(環境)を最大限に生かしていくこと

  天栄村立天栄中学校の学校自慢のページへ[PDFファイル]
  天栄村立天栄中学校のホームページへ

『周年行事及び学校行事の紹介』

 福島県立白河旭高等学校

 本校の「創立百周年記念式典」と「新入生歓迎ダンスパーティ」の様子を紹介します。
 
  福島県立白河旭高等学校の学校自慢のページへ[PDFファイル]
  福島県立白河旭高等学校のホームページへ

『“新たな学び”を切りひらく遠野高校』

 福島県立遠野高等学校

  遠野高校は、いわき市遠野町で連綿とした伝統を重ねてきました。1998年以降、各学年2クラスの「小規模校のフロントランナー」として、個に応じた少人数教育を展開するとともに、部活動の全員参加、ボランティア活動も盛んです。
 2年連続の国公立大合格を達成、4年連続の進路実現100%を実現しました。
 
 福島県立遠野高等学校の学校自慢のページへ[PDFファイル]
 福島県立遠野高等学校のホームページへ

お知らせ

 ご存知のとおり県土の広い本県は、桜の花をそれぞれの地域でそれぞれの時期に堪能することができます。皆さんにとって印象深い桜の風景はどこでしょうか。
 さて、ここからは4月のお知らせコーナーです。

第6次福島県総合教育計画平成27年度アクションプランについて

 本県では、平成23年3月に発生した東日本大震災・原子力災害からの復旧・復興や福島県総合計画「ふくしま新生プラン」等への対応を図るため、平成25年3月に第6次福島県総合教育計画を改定し、震災等からの復興・再生に向けて取り組むべき施策を積極的に展開し、計画の推進を図ってきたところです。
 第6次福島県総合教育計画では、その運用に当たり、毎年度重視する観点を定め、これに基づく事業を明らかにすることとしており、これまでの各種施策の成果を踏まえながら、本年度、施策ごとに実施する事業等を体系的に示すものとして「平成27年度アクションプラン」を策定しました。
 これに基づき、未来を担う子どもたちが将来への希望や生きる喜びを実感できるよう、ふくしまの復興・再生にむけたふくしまならではの教育を一層推進してまいります。
 平成27年度アクションプランの詳細は、下記のホームページを御覧ください。

ふくしま教育総合ネットワーク(FKS)からのお知らせ

市町村教育ポータルサイト導入支援実施中

現在利用している市町村の一覧
    → http://www.web-meeting.gr.fks.ed.jp/?page_id=1126  
   導入サポートサイトQ&A
    → http://www.web-meeting.gr.fks.ed.jp/?page_id=1124
   ※導入後のお問い合わせは、情報教育チームにお願いします。

FKSのお問い合わせ

 教育センター代表電話への問い合わせはご遠慮ください。

 FKSヘルプデスク (電話以外は随時受け付けています)

  1. 電子メールアドレス help@fks.ed.jp
  2. メールフォーム(FKSイントラ版の左下にリンクあります)
  3. メール不可の場合 FAX番号 024-552-2152
 FKSヘルプデスク電話番号 024-552-2152(受付時間 平日 午前10時00分から12時00分)

 電子申請サイトログイン用アカウントの問い合わせ
   総務管理部FKSチーム電子メールアドレス info@fks.ed.jp

 ※お問い合わせ前にFKSイントラ版をご覧ください。
  http://www.helpdesk.ut.fks.ed.jp/dw/

県立博物館からのお知らせ

春の企画展「ふるさと会津の人と四季―福島県立美術館名品展―」

 2014年に開館30周年を迎えた、福島市にある福島県立美術館は、近現代の欧米・日本の美術と県出身作家の作品を中心に、3,000点以上の美術品を収蔵しています。
 これらの収蔵作品を県内各地で気軽に鑑賞してもらおうと、今年度は、福島県立博物館にて会津出身・ゆかりの画家たちの名品展を開催いたします。
 この展覧会は、会津の画家たちによる多彩な近代美術の魅力を、約60点の日本画、水彩画、版画により探っていきます。
 豊かな風土が育んだ会津文化の広がりを御堪能ください。

 場所:県立博物館 企画展示室
 期 間:平成27年5月2日(土曜日) から 6月21日(日曜日)
 観覧料:一般・大学生 270円 、高校生以下 無料
  
県立博物館 0242-28-6000
http://www.general-museum.fks.ed.jp/

会津自然の家からのお知らせ

「春のオープンデー“自然の家で思いっきり遊ぼう!”」のお知らせ

 ピザ作りやカヌー体験、森遊び(ブランコ、ロープ渡り、ハンモック等)やクラフト体験など自然の家ならではの楽しい企画がいっぱいです。
 どなたでも参加できますが、小学生以下は保護者同伴のうえおでかけください。
  
 場所:会津自然の家
 期間:平成27年5月10日(日曜日) 9時30分から15時30分 ※雨天決行(雨天の場合はプログラムを制限して実施)
 参加費:無料(ただし「ピザ作り」は1組5人分1,850円)
 申込方法:「ピザ作り」のみ事前電話予約が必要(先着10組)
  
会津自然の家 0242 (83) 2480
http://www.aizu-nc.fks.ed.jp/

編集後記

 今年もたくさんの花が咲きました。
福島の教育関係者と花見山に行ったところ、こんな言葉を届けてくれました。

 『黄色い花だけでもいくつもあった。
 咲く時期も 咲き方もそれぞれに 必ず花開き 種を残す。
 花見山はね 色々な花と木が彩り ようやく「花見山」になるんだ。
 「派手」な花だけじゃ「花見山」はできないんだ。
 花見山はそれがわかっている。』

 花見山を愛する多くの方々も、それがわかっている。
だからリピーターが多く、例年賑わうのだと思います。

 一本一本の木に花を咲かせ、実を結ばせるように、新年度も県教育委員会職員一丸となって励んでまいります。そして総合的に、これが「福島の教育」だと、自信をもって県内外に伝えられるものを残したいと考えています。
 今年度もどうぞよろしくお願いいたします。

教育総務課長 大類 由紀子(おおるい ゆきこ)

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