株式会社ウッドコア
地域の集成材を用いた木造建築の定量的な環境負荷評価による更なる木造化推進への取組み(R6)
令和6年度木材製品需要拡大技術導入事業で実施。
株式会社ウッドコア
取締役 相澤貴宏(写真左側)
総務部課長 有我克博(写真右側)
プロジェクトの概要
構造用集成材の単位体積(1m³)あたりのCo2排出原単位等を把握し、客観性のある環境認証ラベル(SuMPO EPD認証)を取得し、環境情報を透明性高く算定・開示している資材として、県産集成材を用いた木造建築の普及・販路拡大を推進した。
相澤取締役と有我課長に聞いてきました!
SuMPO EPD取得のきっかけ
世界的な潮流として、ヨーロッパでは建物の建設に伴うCo2排出量の算定が義務化されており、日本も脱炭素に向けてその方向へ進んでいます。これまで「木造は環境に良さそうだ」という感覚的な認識はありましたが、「果たして定量的にどうなのか?」という疑問は前々からありました。
近年、都心部では、大手デベロッパーや金融機関などが高層木造ビルを計画しているなかで、建て主がCo2貯蔵量や削減量をPRすることが一般的になっています。こうしたプロジェクトに我々の「大断面集成材」を使っていただくためには、感覚だけでなく、定量的な評価を受けて環境負荷を算出できる状態にしておく必要がありました。
SuMPO EPDとは?
今回の取り組みでは、第三者認証制度である「SuMPO EPD」を活用し、ウッドコアで生産される集成材1m³あたり、どのくらいのCo2を排出しているかを算出しました。具体的には、過去1年間の工場の稼働データを元に計算しています。材料となるカラマツやスギをどこから運んでくるのか、生産中のロスはどのくらいか、乾燥に使う燃料は何かなど、細かな指標を整理して算出しました。
2023年10月に、全国で6番目に登録されました。業界全体でも、この認証を受けている工場はすくなく、先行できたことはPR性があると思います。
・SuMPO環境ラベルプログラム(SuMPO EPD)について
他素材との比較が可能に
今回算出した数値は、現時点で他工場と比べて優劣をつけるためのものではありません。この分野は業界としての指標がようやくできてきたばかりの段階です。まずは統一されたルールの中で自分たちの数値を算出し、評価できる状態にしておくこと。それが、鉄骨やRC(鉄筋コンクリート)など他の素材と比較検討する際の土台になります。
取組の継続
この認証は5年ごとに更新があります。より良い数値が出るように努力することは、エネルギー効率の見直しや歩留まりの改善など、そのまま工場の経済性の評価にもつながります。環境負荷の低減と経営の効率化、この両輪でより良い製品づくりを目指していきたいと考えています。

