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第2章 只見川の自然

印刷用ページを表示する 掲載日:2013年12月31日更新

自然が生む芸術

 只見川は、阿賀川の支流の一つで、尾瀬沼を源流とする。流域がブナ林など落葉広葉樹におおわれ、冬期間は「丈余りの雪」と呼ばれる3m以上に及ぶ、わが国有数の豪雪地帯である。その雪どけ水が流れる大河であるため、ミネラルを多く含んだ豊かな水の川である。

 自然的には、多くの雪がもたらした只見川流域のみの雪食地形(アバランチシュート)など、全国的にも珍しい自然環境をも創りあげてきた。その自然の恵みは、ゼンマイ等の山菜類、ブナ林の生育と狩猟習俗など、山村の文化創造にも影響している。また、「水辺林」と呼ばれる自然林には、鳥類・昆虫類・動物類をはじめユビソヤナギなど他地方では絶滅した動・植物類の生育の環境を育んできている。

アバランチシュート(雪食地形)

 一方で豊富な水、そして寒暖の差などから発生する川霧は、流域の植生にも大きな恵みを与えている。会津の特産の桐や漆などはその一例である。漆はその液から会津塗(漆器)、実からは蝋を絞り蝋燭製造を行うなど、会津の伝統産業を育んできた。

只見川 川霧

 さらに、田子倉発電所のように、近代化に伴う施設が創り上げた川の恵みに、ブロッケン現象がある。これは高山などで自分の影が映しだされるもので、夏期に田子倉発電所近くの只見川の橋などに立つと、只見川の冷たい水とまわりの暑さから虹のように人の景ができる現象である。平地ではきわめて珍しく、田子倉発電所の深さ150mから流れでる水が創りあげる自然の芸術といえる。

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