ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ

第09回:会津の誇り-鶴ヶ城

 東日本大震災以降、私は5、6回会津若松市に訪れたことがある。ここに来るたびに、前回にもまして観光客が増えていると切実に感じている。今年は会津若松市を舞台にしたNHKの大河ドラマ「八重の桜」の放送に相まって、会津は人気観光スポットとして再び人気を集めている。絶えない観光客は観光産業の活性化に結びつき、現地の経済発展、そして福島県の復興をもけん引するのではないかと私は思っている。 

 思えば、これまで鶴ヶ城に行くたびに異常天候に見舞われてきた。桜まつりなのに桜が咲いてなかったり、桜が咲いているのに雪が積もるゴールデンウィークだったり、10月なのに30度を超えた真夏日だったり….
 この日も例に漏れず、大雨に見舞われていた。
90  92
 それでも、日本で唯一「赤い瓦」のお城は人々を魅了してしまう艶やかな姿は「浪漫」という言葉の極意をきわめた。他の参加者は初めて見たお城に大はしゃぎ。彼らにつられて私も思わずビニール傘をそっちのけで、目の前の美景を焼き付けようと、ひたすらにカメラのシャッターを切り続けた。
93  94
95  96

 これまで毎回の鶴ヶ城訪問で、全く異なる風景を楽しめたのは、果たして「運命のいたずら」というべきだろうか。それでも「大自然の贈り物」というべきだろう。
 いずれにせよ、鶴ヶ城の美しさは会津の誇りであること自体は変わらない。

  この美しい風景が、いつまでも変わらないことを切実に願う。

(投稿者:徐)

概要のページへ戻る