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03:オチョア ジュニア・サルバドール ピー さん(アメリカ)

 先週末は初めて福島県を見て回る機会がありました。郡山、喜多方市、そして会津若松に行きました。一般的なツアーと違うのは、私のような人に震災後、企業や農業の取り組みについて学んでもらうために企画しました。参加者は福島県の状況について学びたく、全員興味津々でした。

 はじめに郡山にある福島農業総合センターを訪れました。

 農業総合センターでは福島県の農産物の放射線検査が行われており、農産物の安全性が確認されています。モニタリング検査に使われている機械はアメリカから輸入されている新しいものです。検査するには農家側に費用はなく、もし検査を断ろうとする農家がいれば、地域コミュニティからの信頼がすぐなくなることは想像に難くないと思います。簡単に言うと誰もがその農家の農産物を買わなくなります。それだけで検査に協力するインセンティブがあります。日本政府の放射線に関する規制はユーロッパとアメリカよりずっと厳しいです。農業総合センターの活動は大切だと思います。おかげで県内の農産物のほとんどは安心して食べられます。

 ツアーを通して、福島県の文化も満喫できました。かわいい起き上がり小法師の絵付け体験をしました。鶴ケ城、蔵のまち喜多方、酒造歴史館を訪れ、会津の歴史について学びました。各目的地間の移動はずっと山や田んぼで溢れている会津の田舎をバスで走りました。初めて磐梯山と猪苗代湖を垣間見ました。喜多方市ですごく美味しいラーメンを食べました。このツアーではおいしい食事をたくさん食べました。

 ツアーでもっとも楽しかったのは民泊でした。農家民宿に泊り、農業体験ができました。「ファームステイ」先の家族がとても親切にもとなしてくれました。何時間もお話をしながら、美味しいご馳走を食べました。残念なことに次の日、朝起きた時に雨が降っていました。本来予定していた芋掘り体験はあいにくキャンセルになりました。そのかわりに、予め収穫したコットンの種取りのお手伝いをしました。屋内でできたから雨に降られずに無事できました。

 全体としてみれば、本当に素晴らしい旅でした。現在、福島県で行われている県産品の安全確保活動などについてたくさん学びました。

 2011に起きた東日本大震災、福島第一原発事故があらゆることに影響を与えました。それでも、つらい状況の中それぞれ自分の生活を取り戻そうと頑張っている人がたくさんいます。安全を重要とし、伝統を守りながら、一生懸命に生きている人にたくさん会いました。毎日頑張っている福島県民の姿が常に目に見えます。

 このツアーを企画してくれたスタッフに感謝しています!

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