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16:フェリシティー・カーカム さん(オーストラリア)

 いわきのJETスタディツアーは11月の16日と17日の2日間にわたり、開催されました。とても有意義な経験でした。いわきには1年以上住んでいますが、ツアーのおかげで震災の過酷さ、そしていわき住民の力や回復力をさらに実感できました。

 土曜日の朝、最初に向かったのは郡山にある福島県農業総合センターでした。そこで、肉類、米、果物、野菜などの放射能モニタリング検査について学びました。案内してくれたガイドの説明を聞き、施設を見て回り、私は福島県の農林水産物の安全性をさらに確信しました。私達ALT(語学指導手)の出身地より安全かもしれません!日本の一般食品における放射性セシウムの基準値はヨーロッパとアメリカより10倍厳しいって知っていました?

 その後いわきに移動し、最初に向かったのはとまとランドでした。温室でトマトを栽培しているため、風評被害は少なく、売上は震災前の状態に戻っています。トマトの味は絶品です!袋を渡され、袋もお腹もいっぱいにしてくださいと言われました。私はその言葉を真に受け、すぐにその言葉通りにトマト狩りをはじめました。
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 久之浜の仮設商店街は私の目を開かせました。被害を受けた地域には前にも訪れたことがあったのですが、地元の人に震災が起きた時の経験について聞いたことがなかったです。なぜかというと、無神経だと思われたくなかったからです。商店街である女性が津波から逃げた時の経験について聞く機会がありました。被災した方の話を聞き、福島県民の立ち直る力に改めて気づきました。例えば、久之浜に戻ってきた時に買い物ができるところがなかったため、仮設商店街が地元の小学校前に設置されました。あんな酷い経験をしたのに、それでも前に進もうという気持ちに感動しました。機会があれば、ぜひ商店街で活躍している方々を訪れて欲しいです。きっと新たな気づきのきっかけになるでしょう。

 2日目はオーガニックコットンプロジェクトが行われている小名浜を訪れました。プロジェクトでは放棄された農地を借り、風評被害の影響が少ない茶色いコットンを栽培しています。家を失った人の仕事にもなるし、利益は慈善事業に使われています。将来的には福島でコットン栽培事業を盛んにしたいようです。私達はコットン収穫体験の後、普段は設住宅に住んでいる主婦が作っている可愛い人形を作る機会がありました。とても楽しかったです!

 「貴千」というかまぼこ工場で、小企業の震災後の復興取組みについて学びました。貴千の従業員は震災以前わからなかった問題を改善できる機会だと思っており、ユニークな商品でいろいろな人を福島に呼よびたいと考えています。

 白水阿弥陀堂は国宝建築物に指定されている歴史的な場所で、美しい景色に囲まれ、ツアーの終わりを迎えました。訪れたタイミングがちょうどよく、地元の人に今は紅葉の最高の見頃だと言われました。
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 ツアーは参加者全員で楽しめました。いわき、そしていわき市民の取り組みについての知識が増えました。感謝、そして感動の気持ちがうまく言えませんが、福島のいわきに住んでいることをとても誇りに思います。がんばっぺ、福島!
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