ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ

2016年02月JETスタディツアー参加者レポート07

2016年02月ツアー参加者07

名前: クリストファー・フォークナー(イギリス)

 2月27日と28日、JETメンバー約30人が、福島の良さを見つけそして2011年3月11日の震災以来福島県が努力を重ねたことでみせる目覚ましい復興の歩みを学ぶため、スタディツアーに参加しました。

 震災から5年ほどたって旅することで相馬のメモリアルセンターへの訪問はより一層悲しみをかきたてられるものでした。

 センターの内部には、以前のこの地域の写真、震災まっただ中やそのあとの映像、それに難破物から発掘された持ち主のない写真や映像などがありました。それは非常に心動かされる体験でありこの起きてしまった悲劇に対する私の知識と理解を大いに深めるものでした。外に出てあたりを見渡すと以前写真で見たあの美しい瞬間を取り戻そうと努力している様子が伝わりましたし、相馬の人々はそうした復興への歩みを誇りに思っているのもわかりました。遅かれ早かれ、この地域は以前の美しさをきっと取り戻すことでしょう。根気強い復興への努力は相馬各地で見られました。メモリアルセンター近くにある苺農園の主は、津波で農園が深刻な被害を受けたと教えてくれました。想像を絶する努力の元、彼の事業は息を吹き返しました。なぜそんなことができたのかは、我々にコンデンスミルクとトレイが配られ、30分間のみずみずしい苺をほおばった時に予測がつきました。私は50個は食べてしまったように思います。

 福島市では、放射線に関する努力の別の側面を見ることができました。私たちはこの地域における放射線濃度のプレゼンを見ました。プレゼンのおかげで、安全に関する私の思いを改めて確認することができましたし、それは実体験に基づく証拠によって支えられていることもわかりました。プレゼンでの情報は、ほかの人へ伝えるのにとても分かりやすいという意味でも非常に有益なものでした。

 県のほとんどの区域は放射線の影響からはまったく安全だということは明白でしたが、南相馬ソーラーアグリパークを訪れた時原子力からクリーンエネルギーへの転嫁の動きを感じ取ることができました。センターはまた、学びの場として子供たちに環境への自覚を促し、効果的な実地体験でソーラーエネルギーについて学ぶ機会を提供する役目を担っていました。 ツアーでは、学習的な側面だけでなく福島の素晴らしさを味わえる体験もすることができました。ツアーの初日、侍の甲冑を着る名誉に預かることができました。こんなことができるなんて願ってもいないことでしたが、この地域の文化を分かち合いたい、と願う地元の方々のご協力のもと実現しました。祭り自体は毎年7月に行われ、歴史上1000年ほど続いており日本のもっとも古い祭りの一つだそうです。甲冑に身を包み馬に乗る人々の写真を見ると、私の旅への欲求が掻き立てられ、今年この祭りをじかにこの目で見たいものだと強く感じました。また、ツアーの参加者は箕輪スキーリゾートでスキーやスノボを楽しみました。斜面を滑るのは初めてでしたが、これが人生最後のスノボ旅行にはしたくないなと思いました。

 直立不動で滑った瞬間はわくわくした気分でしたが、不幸なことに美しい山々の景色はすぐに視界から消え去り私は雪面に顔面から突っ込みました。私は、これまた雪に囲まれた温泉で疲労と痛みに包まれた私の体を休め一日を終えました。完璧で、忘れがたい一日となりました。

 この旅で私が得た情報は、ふくしまを美しく安全な地でいさせるためにたゆまぬ努力をする人への私の賞賛の気持ちをより強くさせました。この旅を通して得た情報は私自身のみならず私の友人や家族にとっても非常に価値のあるものでした。スノボや侍の格好をするなどの新しい体験も、いうまでもなく素晴らしいものでした。この旅を企画・運営してくださった方に心から感謝。そして次回も必ず参加したいものです。

07

             スタディツアー風景01

概要のページへ戻る