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2016年02月JETスタディツアー参加者レポート12

2016年02月ツアー参加者12名前: アビゲイル・ベイリー(イギリス)

 私は二本松に二年近く住んでおり、その間、センセーショナルなニュースとは程遠い本当の福島を体験できるような祭りや文化イベントにたくさん参加してきました。復興への努力や除染の過程について学ぶ機会があると、地元の役場から直接聞いたとき、これは地元で何が起きているかもっと聞いたり、震災で影響を受けた地域の復興を助けるのに素晴らしい機会だと思いました。

 旅行で私たちは南相馬の再生可能エネルギーについて学ぶことができました。ソーラーパーク内にある再生可能エネルギーの実用的な設備を見るのはとても興味深いものでした。また、それらの作業や計画に、どのようにして地元の子供たちを巻き込んで取り組んでいるかをみられたのは素晴らしい経験でした。私たちはまた博物館で侍の鎧を着て相馬野馬追について学ぶ機会がありました。しばしば日本と同義語とされる侍の歴史について話を聞くのは面白く、また彼らの鎧を身に着ける機会が得られたのは素晴らしいことでした。もし可能なら、野馬追とそれに関する日本の歴史についてプレゼンを聞けたらいいなあと思いました。

 苺農園の方が、津波の後いかに再建されたかを聞いて、私はとても感銘を受けました。震災の後、地域の方々の支援を受けながら以前のような外観にすぐに直したという話は、とても心温まるものでした。記念館への旅もまた、心動かされるものでした。私たちのいた地区がどのように津波によって破壊されたかを観たり、震災の前後の写真を見たりしました。映像による津波の爪痕を見るのは心痛むものでした。しかしもっとも胸を締め付けられたのは、その日飾られていた、引き取り手のいない個人写真でした。

 それから私たちは箕輪スキーリゾートに向かいました。この福島が誇るべきウインタースポーツを本当に楽しみましたし、このようにこんなに近くで楽しめる場所に住んでいるのです。別に新しくウインタースポーツなんてやらなくたっていいやという人のことも、この週末は一日の疲れから解放させて普段やらないようなスポーツに挑戦させてくれました。私は朝のスロープを心から楽しみました。

 二日間にわたってこの旅で提供された活動はどれも興味深く楽しいものでしたが、なかでも一番魅力的だったのは除染への取り組みについての説明でした。メディアにより、正確な情報は発信されていないので、今現在放射線は存在しているのか?そして我々の体にどう影響があるのか聞くことはとても興味深かったです。情報と、そのプレゼンが非常にわかりやすく、みんなほかの人もこれを聞くべきだと思いました。(半年後か来年来れるかしら)地元の歴史について学ぶのはとても興味深い経験でしたし、この先もっとスタディツアーに参加できたらいいなと思いました。私たちのために企画・運営してくれてありがとうございました!

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二本松市の風景01二本松市の風景02
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