ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ

2016年02月JETスタディツアー参加者レポート22

2016年02月ツアー参加者22名前: ブリン・ソーホーグ(カナダ)

 今年私は冬のスタディツアーに参加しました。日本の美しい風景をたくさん堪能できた旅でした。相馬市を吹き抜ける風は箕輪の雪山へと続いていました。相馬の野馬追の格好をした後、次の日にスノボをするというのは、歴史的な体験から現代的な側面へのすばらしいつなげ方でした。

 ツアーは南相馬ソーラーアグリパークの視察から始まりました。このパークは、こ非常時にの地域に住む家々へ供給するだけの電気を生み出すことができます。電気の供給だけでなく、ここは子供たちへ太陽光エネルギーや水力発電について学ばせる場でもあります。これは、世界的な気候の変化に際して代替エネルギーの可能性を証明しているといえます。

 次の目的地は侍の甲冑着付け体験です。野馬追の侍の格好ができることは、このツアーでの目玉体験です。この種の甲冑をみることは興味深かったですし、戦いに備えどんな着方をしているのか知ることができたのはよかったです。驚いたのは、鎧っぽくするのに、ほんのわずかの装備しかなかったことです。思っていたよりずっと軽く、装備は少ないものでした。動きやすいというのは、ヨーロッパの騎士に比べて日本の侍の戦略の中では重要なポイントなのだろうと思いました。また、野馬追の侍の背中には同族の証である旗がつけられていましたが、これは同志とともに戦うという戦闘意欲を掻き立てるものでした。これらは小さな気付きかもしれませんが、すべての経験につながるものでした。

 いい気分になったあとは、そっと苺をつまみに行きましょう。和田苺農園は美味しい苺をたくさん育てているところです。嬉しいことに、好きなだけ取って食べていいといわれました。興味深かったのは、苺が大きくなるまで、地元の土壌ではなくココナツの皮を使って育てるというところです。説明であったとおり、土壌に含まれる放射線は、直接苺に影響します。そこで賢明な選択として農園主はココナツの皮を輸入し土壌の代わりに使うことにしたのです。これは、非常に賢い問題解決法だと思いました。 これら楽しい活動の後は、震災後の相馬の人々の活動に敬意を表す時間となります。相馬メモリアルセンターは、我々に海岸に起きた悲劇がそう昔ではないのだということを思い起こさせました。私たちは歓迎してくれる日本人の多くが震災で家族を失っていることを時折忘れてしまいます。地元でそういう方々の命が失われたという現実感を忘れないようにするためにも、メモリアルパークを訪れることは必要だと私は感じました。

 ツアーの目玉は、箕輪スキーリゾートです。古き良き伝統を残すホテルの滞在は快適で、スノーボードはとても楽しいものでした。日本でボードをするのは初めてで、カナダのスキーと比べることができたのはうれしかったです。朝の雪は新鮮で、箕輪の丘のてっぺんから見る日本の山々のパノラマは最高でした。この体験で、もっと福島でスキーを楽しむためには板を買わねば!と私は確信しました。

 この旅のおかげで、私はこれからも福島の山々をボードで回りまくるだろうし、カナダからたくさん友人も招くはずです。このツアーに参加させていただきありがとうございました。

01
スタディツアー風景
概要のページへ戻る