ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ

2017年02月JETスタディツアー参加者レポート22

2017年02月ツアー参加者22

名前:  レイエス・メンドウザ(アメリカ)

レイとJETの神隠し

 「魔法のようだ!」

 JETスタディツアーを思い起こすと、一番にこの言葉が浮かびます。中通と会津地方を隔てる山を駆け抜けていると、私は別世界へと旅しているような感覚に襲われました。郡山の音や明るさは後ろに後ろにと去っていきました。そこにはあちこちの方向から私たちをぐるりと巻き込むような、雪をかぶった山々がありました。それはまるで突然ジブリ映画の中に入っていったかのようでした。最後のトンネルを抜けると猪苗代湖と磐梯山の素晴らしい展望が私たちの視界にゆっくりと入ってきました。それはまるで「神隠し」の世界のようでした。 ぐるりと取り囲んでいる自然と同じように、会津の文化は豊かで気持ちが引き締まるものがあります。私たちが食べたり見たりしたもの全てが、深い文化と歴史の感覚を帯びていました。昼食時、私たちは巨大な会津観音の温かなまなざしのもとで美味しい喜多方ラーメンをいただきました。また、白虎隊が自決したという有名な丘のふもとで、あわまんじゅうの手作り体験をしました。実際のサムライの通っていた学校では、中で弓矢の体験もする機会がありました。これらすべてのことがあって、私は福島とその素晴らしい文化についてより深く理解することができました。

 福島に在住時、私はよく、今は壊れてしまった私のトラックで町なかを走り、立ち寄ったものでした。会津はそういう場所の中の一つでした。二日目の一番のお楽しみはスキーでした。雪山の頂上で、私は畏敬の念に打たれるほどの素晴らしい景色を目にしました。私の前で、猪苗代湖やホテル、雪を楽しむ人々の姿が目に入りました。その時私は、福島におけるJETの果たすべき役割を完全に理解したのです。

 ここで過ごした最後の3年間、私は福島を「故郷」と呼んでいました。その時、福島の復興への取り組みを支援する機会がありました。ボランティアの経験をしたことと、JETスタディツアーに参加したことで、JETとして働くことの重要さがわかりました。それはつり私たちは単なる英語の教師にとどまらず、文化の大使でもあるということです。福島にいるJETとして、私たちにはこの素晴らしい福島の美しさを世界に知らせる役目があるのです。ある意味では、私たちは私たちの生徒や地域社会を母国へとつなぐ架け橋と言えるでしょう。

概要のページへ戻る