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(県外JETスタディツアー)参加者レポート10

名前: テイ・チョウキョウ(程 朝侠)勤務先: 秋田県企画振興部国際課

 「福島よ、君の心の声が聞こえた」。

 五年前、東日本大震災と福島原発事故を耳にしたとたん、同情な気持ちで悲しくてたまらなかった。五年後の今日、自ら実際に福島にきてコミュタン福島で当時のビデオを見て、災害に遭われた雰囲気を実感したら、思わずに心臓がギュッと締め付けられる痛みに襲われ、涙が出るほど心の底まで悲しむ気持ちとなった。

 でも、災害にあってから、取り組まれた再生エネルギーの研究、放射線の測定、さまざまな分野での放射線の利用の紹介などこれからの見学、環境創造シアターで素晴らしい技術により見せた福島の美しさや方々の農業などの分野で頑張った姿……を見てはじめて、被害者でない我々にとって、どんな気持ちを以て、何をすべきかが分かるようになった。

 ただ同情の気持ちで悲しいと思ってはだめだと、私はやっと気づいた。それに、噂と親友からの「忠告」を聞かずに実際に来て良かったと思った。

 なぜかというと、同情ばかりすると、自分もしたくないと言っても、いつからか自分も気づかないうちに差別するように陥ったかもしれない。兄弟であって家族であった福島を軽蔑された状態とさせた。そうすると、福島と聞くと、ただ気の毒と思ってすぐ他の話題にする人が少なくないだろう。福島産の物を見る度に、絶対に買わないことにすると思う人も多いだろう。結局、自分がわざとじゃないけど、残念なことに、実際に福島という自分の家族を捨てた。

 有り難いことに、自分の目で、自分の肌で感じることができたことから、福島からの心の声を次のように聞こえるようになった。

 僕も曾て他の兄弟のように元気で活発で好まれた寵児だった。ちょうど幸せな気分に浸っている時期に悪い巡り合わせが情け容赦のなく訪れた。そんな大きな災難の前にどうしたらいいか全然分からなくて運命の不公平さや残酷さを訴えるぐらい崩壊寸前だった。
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 これからの日々がどんなに辛かったか言うまでもないだろう。でも、感動したシーンも次々と目に入った。それは人生の荒波や壁にぶつかった時こそできてくる貴重な思い出であろう。冷静に考えてみれば、もう一度頑張ろうと思うことができるようになった。

 そうすると、今までの自分を深く反省に反省を重ねて、自然や地球とのつながりを十分に考慮に入れて悪かった所を厳粛に受け止めるとともに、全体的なプランニングができるよう頑張った。
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 人生が万事順調であることは誰でも願っているが、苦労一つもしないと成長し得ることができないじゃない、失敗一度もしないなら大切にすべき物やこともわかろうとできないと思う。災難のおかげで、家族の大切さや環境との関係をおろそかにしてはならないことや、何こそが一番重要なのかはもっともっとはっきり分かるようになった。

 今日までは僕が力を注いで精一杯2065もの日夜努力してきた。これからもよりよい福島を作れるよう頑張り続けていくから、同情を与えるだけでなく、本当の兄弟と見なされて共に進めて行きたい。僕は確かに前ほど元気ではなくて災難による病気もまだ完全に治っていない所があるからといって、皆さんの支持で、一生懸命頑張った。それに、家族の皆さんに頑張った今の本当の自分の姿を見せてほしい。しかも、理解してほしい。噂を信じないで、災難を経験した今のより強い自分に目をくれて知ってほしい。皆さんと手をつなぎ肩を寄せ合い共に行きたい。
私には福島の心の底からの声が聞こえましたが、皆さんもいかがでしょう。

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