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(県外JETスタディツアー)参加者レポート16

名前:  ナカゴメ・ブランカ勤務先: 埼玉県教育局市町村支援部
義務教育指導課

 自然豊かで、海も山もあり、農産業も漁業も盛んな県。大災害によって仮設住宅や県外で避難し自分たちの住まいを離れて暮らさなければなければならなくなった人々。被災地の回復のために毎日働き続ける人々。原子力に代わる新たな再生可能エネルギーの導入、開発。新たな投資の必要性。多くの課題を持ちながら復興へと進まなければならない。

 それでも人々はめげずに頑張り続けているのだと改めて気づいた。今でも毎日除染作業が行われていてできるだけ早く避難指示を解除し帰還を可能にしていけるようがんばっているのだと知ることができた。

 観光地では地元の人々は温かく観光客を出迎え、皆笑顔で接客をされていた。地元で採れた果物と野菜売り場では観光客と地元の人たちの楽しそうな会話が聞こえてきた。誰もいないお土産屋さんを見ると、静かで寂しさも感じられたが、多くの人で賑わっていたお土産屋さんでは観光客の笑い声や販売員の元気な声が聞こえた。県外からのみではなく、外国からの観光客もたくさん見かけた。やはり観光客が増えれば県内は活気づいて経済効果が得られるだけでなく、人々もより元気になるのだと感じた。

 美しい自然の山や木や川を眺めていると穏やかな気持ちにさせられ、同じ県内で大災害が起こったことはまるでうそのようだと感じさせられた。

 四季によって風景は違い、伝統工芸や楽しめる場所もたくさんある。樹齢1000年以上の満開の滝桜は見てみたいものだ。ライトアップされた滝桜は神秘的でさぞかしきれいだろう。焼き物、会津木綿、竹細工等々伝統工芸品も豊富で興味深いものばかりだ。また福島県を訪れてみたいと思わされる魅力いっぱいの県だと思った。

 おいしいもの好きにはたまらない食べ物も豊富にとれる。海魚や川魚とおいしいお米。お酒に目がない人も福島の日本酒をたしなむことができる。福島市をはじめ、県北地方は全国でも有数の果物産地であることを知り、柿や桃や巨峰等おいしくて甘い果物が四季別楽しめるのは嬉しいことだ。

 新幹線1本でたどり着くことができるところもあるが、県によっては乗り換えが必要で遠回りをせざる得ない不便さはあるようだが、もちろん行く甲斐はある。

 復興支援は募金やボランティアだけではないと気づかされた。支援として他にできるのは、福島を訪れて地元で消費することも復興につながるのだと気づいた。

 簡単に行くことができなくても、それぞれの都道府県では福島応援キャンペーンは常に行われていて、福島県産品展を見かけることもできるし、普通のスーパーマーケットでも福島産の野菜や果物、お米やお酒等が販売されている。これからは福島県産品展を見つけたら足を止めて覗いてみようと思った。他県では買うことができないものや限定品も売られているからか、いつも人がたくさん集まっているなあと感じていた。県産品展を覗いてみるだけでも楽しめるだろうなと思った。果物好きの私は積極的に福島産のおいしい果物を買って、少しでも応援できれば良いと思った。

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