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2014年第一回留学生スタディツアー参加者レポート02(佘 澤涛さん)

大学名: 福島大学名前: 佘 澤涛(中国)

 留学生スタディツアーで、福島県の外国人留学生と一緒に福島県内のいろいろなところを見学してきました。

 郡山の福島県農業総合センターへ行って、職員の方の話を聞きました。放射線の影響を受けた農産物が市場に出るのを避けるために、福島県農業総合センターの方々は毎日、厳しい検査を実施しています。震災以後の三年間、放射線に汚染された農産物が市場に出回ったことはないということを聞いて、私は安心しました。食べ物の安全が本当に大切だと思います。福島では、美味しいものがたくさんあって、果物が特にうまいです。そして、福島の農産物も安心して食べられると思います。

 その後私たちは会津の鶴ヶ城に行って、一時間の観光をしました。鶴ヶ城は有名な観光地です。ボランティアガイドの方から鶴ヶ城の歴史などについての説明を聞いて、勉強になりました。白くて高いお城を外から見て、その壮大さに感動しました。私も歴史と文化が溢れている鶴ヶ城が好きになりました。チャンスがあったら、もう一度行ってみたいです。

 二日目に、私たちはいわき市を訪問しました。いわき市は三年前の東日本大震災で大きな被害を受けました。海の近くのアクアマリンふくしまで、三年前に津波が押し寄せた映像を見て、当時の怖さが伝わってきました。また、大きな被害を受けたアクアマリンふくしまも4ヶ月後には再開したという話を聞いて、感心させられました。

 一番印象に残ったのは、最後に訪れた久ノ浜での体験だと思います。いわきの久ノ浜は三年前の津波で大きな被害を受け、たくさんの人たちが亡くなったり行方不明になったりしました。私たちは久ノ浜の商店街を訪問しました。津波を経験した方の話を聞いて、震災当時の写真を見ました。ツアーが終わって帰るとき、久ノ浜の住民の方々の笑顔を見て、心から感動しました。この笑顔こそ、震災後の福島にとって、一番必要なものではないかと思っています。

 福島へ来て、もうすぐ半年になります。福島は魅力的なところだと思います。人々がやさしくて、静かに過ごしている。今回、私は福島の本当の姿を自分の国や家族に発信して、もし何か役に立つことができれば、何よりだと思っています。

久之浜海岸にて

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