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2014年第一回留学生スタディツアー参加者レポート16(楊 珊珊さん)

大学名: 東日本国際大学名前: 楊  珊珊(中国)

 2日間のスタディツアーに通じて、私は新しい友人ができ、ほかでは得られぬ貴重な経験を頂きました。私はこの2日間を通して、私の目に映ったのは復興を遂げつつある福島の姿だけでなく、福島県民が元気で安心して暮らしている姿でもあります。

 福島県農業総合センターでは、ふくしまで暮らしている方々に安心、安全な農作物を提供するために、スタッフたちが努力を惜しまずに毎日複雑なモニタリング検査を行っていることを知りました。福島県産の農作物は、種まきから成長、収穫を経って、市場に流通するまで、幾多な検査を受けなければなりません。私は、モニタリング検査を担当する方々の責任感の強さに敬意を払わずにはいられません。彼らのおかげで、私たちは安心で安全な食べ物を口にすることができるからです。

 福島空港敷地内のソーラーパークでは、県は再生可能エネルギー推進のモデル事業として、日本国内外からのべ30種類ものソーラーパネルを導入し、それぞれの性能を含めた太陽光発電事業のノウハウや経験を蓄積し、県内事業者へ発信していきます。また、空港ターミナルビル内では発電体験ができる学習教室や、再生可能エネルギーを学習できるパネルを展示しています。

 今回のスタディツアーで、最も印象に残ったのは久之浜地区の復興への取り組みでした。堤防のかさ上げや防災緑地の建設、農地及び住宅地の集団移転など、どれも大規模な復興事業になっています。特筆すべきは、久之浜地区を含めて、いわき市内21の地区のうち、15の地区では海岸堤防の修復作業が進んでおり、のべ21kmの防波堤の修復作業が終了しました。復興計画によると、平成27年度末まで、すべての海岸堤防の工事が終了する予定だと聞きました。

 目の前に行われている復興工事を見て、私は思わずほっとした。これだけ大規模な工事だと、困難は付き物だと言われていますが、人々が故郷を取り戻すために必死に努力を重ねる姿に、私は強く心を打たれました。

 人間万事塞翁が馬。失ってから初めて、物事の大切さに気がつくことがあります。失ったからこそ、奮い立たせて一生懸命頑張ることが大事です。

 私はこれからも待ち続けます。復興という名の光がふくしまの空を照らす日を。

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