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2015年01月第ニ回留学生スタディツアー参加者レポート14(李 琳さん)

大学名: 東日本国際大学名前: 李 琳(中国)

 私は3年前に福島に来ました。目の前に広がる緑いっぱいの景色は、中国ではなかなか見られません。春夏秋冬を問わずに、常に緑に囲まれたうつくしまふくしまですが、4年前に未曾有な大震災が起きました。福島に来て、まわりから「放射能のことは心配ですか?」、「両親は心配していませんか?」と聞かれる度に、私は「心配はありません」と答えました。確かに、福島は放射能の危機に晒されていましたが、私が現在生活している町は安全です。

 学校側の紹介で、私は今回のスタディツアーに申し込みました。そして、私は今回のスタディツアーを経由して、県内で留学している他校の学生たちと一緒に県内のあらゆるスポットを見学しました。ツアーの初日、除染プラザでは、県内各地で行っている除染作業のほか、日常生活のなかに存在する放射線量についても勉強しました。その後、私たちは避難先で「ふるさとの味」を伝承し、弁当を作って避難者や消費者たちに振る舞う(販売する)「かーちゃんの力プロジェクト」の取組みについて学びました。さらに、私たちは南相馬ソーラーアグリパークで太陽光発電や水力発電などといった再生可能エネルギーについて勉強しました。最後に、南相馬観光協会では、私たちは1000年以上の歴史を誇る伝統行事「相馬野馬追」に使われる甲冑の着付けを体験しました。

 ツアーの2日目には、私たちは水産試験場では、福島県の漁業現状について学び、食べられる魚とまだ食用が出来ない魚の説明を受け、海水中に含まれる放射線物質は時間の推移とともに減少していくことが分かりました。もし、人間が持つ科学力はもっと進んでいたら、我々はもっと早く福島の海を助けたと思います。その後、私たちは相馬中村神社に行き、神社の歴史や「相馬野馬追」の出陣式について説明を受けたほか、乗馬の体験もできました。スタディツアーの最後、私たちは和田観光イチゴ園に行きました。震災後、放射能の危機を回避するために、イチゴの栽培方法は水耕法に変えたと言われています。

 福島県民が復興に向けて努力する姿を見て、私は心を打たれずにはいられませんでした。私はこれから、福島魅力を家族や友達に発信し、福島に関する正しいイメージをより多くの人に伝えたいと思います。
 南相馬ソーラーアグリパークにて 

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