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2016年01月留学生スタディツアー参加者レポート11

大学名: 会津大学名前: 許 智翔(シュー ジーシアン)

 今回の留学生スタディツアーは私にとってはとても有意義かつ忘れ得ぬ体験でした。二泊三日のツアーを通して、自分が福島に対するいろんな見方が変わりました。私はこれから自分がツアーで見て感じたことを家族や友達に教えていきたいと思います。そして、彼らが福島に対する正しい認識のきっかけを作りたいと思います。 

 ツアーの初日、私たちは最初に大安場史跡公園を訪れました。都会のイメージが強い郡山がこんな長い歴史を持っていることに驚きました。土器、陶器、古の文化…歴史文化の価値は計り知れないほどでしたが、残念ながら東日本大震災の影響で史跡公園も大きな被害を受けました。古墳にひび割れができたり、放射性物質の漏洩で除染を余儀なくされたりしました。従業員たちは復旧復興作業の同時に、来園者の皆さんに安全の声明を行っていました。当時、園内開催のすべてのイベント、例えば食材の1品目でさえ品質のチェックに多大な努力を払い、実に素晴らしいと思います。当日の午後、私たちはあぶくま洞を見学しました。私は初めて福島にも天然の鍾乳洞があることを知りました。須賀川市では、伝統の絵のぼりを体験する「吉野屋」では、当主の大野修司さんは中国伝統の守り神「鍾馗」にこだわっており、非常に独特かつ絶妙な画力をもっています。皆さんはここで特別な描き体験をしました。初日私たちが宿泊したホテルは百年あまりの歴史をもつ老舗の温泉旅館でした。初日を終えて、福島県はたくさんの歴史、自然の古跡があるほかに、人文文化にも優れています。

 翌日の早朝、私たちは南湖公園を訪れました。名物の団子を食べたり、神社を参拝したりしました。新年に入って間もないということもあり、今年まだ初詣をしていない人がたくさんいるということで、今回の行程は実に配慮が周到とも言えるのでしょう。その後、私たちは佐川だるま製作所を見学し、だるまの絵付けを体験しました。白河だるまの他所のだるまとの違いは、絵付けの図案に現れています。まだ、だるまの色が異なると、だるま自体がもつ効力も変わってくるとも言われています。午後になると、私たちはいわき市で遊覧船に乗りました。太平洋を眺めながら、かもめに餌を与える体験は実に面白かったです。当日最後のスポットはアクアマリンふくしまでした。この水族館も東日本大震災で津波被害を受けまして、日本国内の他の水族館や動物園の支えと助けがあって、ようやく再開にたどり着くエピソードを持っています。夕食時の意見交換はみなさんそれぞれツアーで一番印象に残った出来事を発表する場で、一番有意義な時間でもあると思います。自分以外の参加者の意見、そして、福島に対する生の声が聞けるとても貴重な時間でした。

 ツアーの最終日、私たちが最初に行ったのは南相馬市にあるソーラー・アグリパークでした。名前通り、これは太陽光発電を利用する農園ですが、一方で市内の小中学生及び高校生を対象に様々な体験活動を企画し、自然エネルギーと科学の重要性について理解してもらいます。相馬市の伝承鎮魂祈念館では、私は津波の被害に直面しました。たくさんの命はこの地で亡くなり、未だに見つかっていない失踪者もいると言われています。この鎮魂祈念館は、この方々を弔う場所であり、防災の大切さを語る重要な場所でもあります。午後、我々は水産試験場相馬支場を見学しました。福島県の漁業の現状や未来への展望、解決すべき問題などといったネットでは見つかりにくい詳しい資料を手に入れました。ツアーの最後に、和田観光いちご園を訪れました。このいちご園も当初津波被害を受けましたが、たくさんのボランティアのおかげで再開に成功しました。

 今回のスタディツアーを終えて、私にとって一番大きな収穫は「福島の現状」を知ったことです。これまでの私は、福島に東日本大震災及び原発事故が起きたくらいの情報しか知りませんでした。県民たちの震災の様子や、復興のあゆみなどについてはよく分かりませんでした。これらの情報は、福島で留学している自分にとってとても大事です。台湾では、福島の正しい現状を知っている人が少ないから、私はそれを伝える義務が自分にあると思い、行動したいと思います。

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