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2016年06月留学生スタディツアー参加者レポート12

大学名: 会津大学名前: 陳 政擁(チェン ジョンヨン)

 今回の留学生スタディツアーに参加して、新しい友人と出会えただけでなく、福島県への理解を深めることができました。

 最初の目的地は大安場史跡公園でした。公園内の古墳をめぐって、スタッフの説明を聞きながら文化財の見学をしました。スタッフは震災発生後当時から今までの道のりを紹介してくれました。地震で古墳は大きなダメージを受けたが、スタッフたちは修復作業に全身全霊をかけました。また、たくさんのイベントを企画して、福島県に対する正しい情報を発信してきました。説明の最後に言及したように、天災を100%予知することが難しいから、日頃の防災意識は必要不可欠です。

 昼食は芳本茶寮で会津の郷土料理を頬張ってから、猪苗代第一発電所を見学しました。ここは100年以上の歴史を持っており、地勢の高低差による水力発電を行っています。スタッフたちは、震災による影響や、水力発電の原理などについて紹介してくれました。また、私たちは発電所内部に入り、特別な現地見学を許されました。

 福島の原発事故は従来世間から注目を浴びる話題です。以前テレビニュースでは福島県が再生可能エネルギーの推進に力を注いでおり、2040年までは県内のエネルギー供給をすべて再生可能エネルギーによってまっとうする予定という報道を見たことがあります。正直、この目標を達成することはとてつもなく難しいが、それでも福島県に実現してほしいです。福島県は絶対、世間に刮目させることができるはずです!

 その後、私たちは県内有数の観光地五色沼を訪れました。噂のハートマークの鯉を実際に見つけることができて、思わず息を呑んでしますほど美しい風景を目の当たりにしました。五色沼を後にして、私たちは農家民泊を体験しました。自分は五十嵐みちよさんのお家に泊まることになり、これは本当に特別な体験でした。みちよさんのご主人さんは喜多方市を案内してくださいました。おかげで喜多方市の雄大な自然と大切な農業資源を確認することができました。夕食時、私たちはみちよさんの手料理をおいしく頂きながら、楽しい話題で交流しました。翌朝は山菜採りの農作業を体験しました。暑い日差しの元で山菜を掘りながら、農家の苦労を味わった自分が、二度と食べ物を無駄にしないと決めました。

 農泊の後は、赤べこの絵付け体験に挑戦しました。会津に来て結構時間が経ったが、「へこ」は会津の方言で「うし」ということは意外にも初耳でした。昼食のあとは、大熊町から会津に避難した庄子さんの講演を聞きました。地震による犠牲者が出たことおよび人員流出などによって、大熊町の人口は減少する一方でした。震災当時、被災者たちは県内各地の避難所で避難生活を余儀なくされました。小学校の体育館などの避難所ではベッドがなく、救援物質のみに頼りの避難生活も長く続いていました。震災後、一時帰宅が許されて実家に戻ると、散落した家具やどろぼうが入った痕跡など、被災者が目撃した光景はまさに満身創痍でした。しかし、大熊町は帰還困難区域に該当するため一時帰宅の時間が限られており、感傷する時間も与えられませんでした。幸いにも、庄子さんは震災に打ちひしがれることなく、かえって故郷への思い出が高じて「會空(あいくう)」という会社を立ち上げました。「會空」では、故郷大熊町のマスコットである熊のキャラクターを会津伝統の工芸品木綿と融合し、高品質の手作り人形を生み出しました。最後に、鶴ケ城で今回のスタディツアーの幕が閉じました。

 二日間のスタディツアーはとても充実していました。スタディツアーに参加することで、福島県をより深く掘り下げることができました。鶴ケ城はこれまで幾度と無く訪れたが、行く度に過去にタイムスリップしたかのような感じがします。建物や武器の進化、領主の交代、白虎隊の悲劇など、すべてが鶴ケ城の魅力を物語っています!

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