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2017年01月留学生スタディツアー参加者レポート17

大学名:  福島県立医科大学名前: 張 芳宇 (チャン・ファンユウ)

 先日、幸運なことに南相馬、いわき、三春方面を回るスタディツアーに参加する機会がありました。このツアーの主な目的は福島の現状を人々に正しく理解してもらう事です。18名の留学生を含む20名余りの一行となりました。このツアーの詳細についてお話しする前に、私自身が以前この地域を訪れた時のことをお話ししたいと思います。2013年の8月、私がまだ県立医大生となる前のことです。私は宇川教授を訪れに福島市へ旅行に来ました。旅行中、村上さんと言う一人の医師が南相馬の公立病院へ診療に行くために、南相馬に行くのを見つけました。この機会に、私は彼を乗せた車に乗り込み、封鎖された南相馬の地域を訪れたのでした。着いてから、一時間ほどタクシーに乗り被災地を巡るミニツアーをしました。私が目にしたものは朽ち果てたボート、打ち捨てられた廃墟、そして未だ津波から復旧中の広大な地域でした。

 それ故に、今回のツアーは私にとって非常に大きな意味を持っていました。3年半の間にどう変わっているか知ることができるからです。初日は、地場産物を扱う直売所へと行きました。(みらい百彩館んめ〜べ). そこで彼らはどうやって放射性含有物を測定するかを説明してくれました。その後地元の人が運営する食堂へ行き、地元の食事をとりました。それから立ち入り禁止が解除された地区の一つである小高区を訪れました。私が2013年に来た時は、この地域は破壊された物や難破船でいっぱいでした。今ではそれらはきれいに片づけられ、建設が進んでいました。現在では、以前の約10%の人口が戻ってきており、将来はもっと帰ってきてほしいと地元の方は願っています。それから、ガイドさんは私たちを地元の大事な神社に案内してくれました。彼によると、その神社は地震による被災者の慰霊碑として1400年前に建てられたのだそうです。彼は、苦しい時代でもこのような文化的・歴史的な場所はしっかり守っていかないといけない、と話していました。最後にいわきの旅館に行き、一泊しました。

 翌日はいわき市にある水族館に行きました。そこの職員の方が2011年の震災時に何が起きたかを説明してくれました。ここの水族館は津波により深刻なダメージを受けましたが、たった4ヵ月で再オープンにこぎつけました。職員の方々はこの経験で多くのことを、特にリーダーシップとチームワークの大切さを学んだと言っていました。

 水族館の後は三春のレストランへ行きました。途中、雪が激しく降り始めましたので、バスの運転士さんがタイヤにチェーンをかけてくださいました。レストランでは、料理に地場産の野菜がふんだんに使われていました。どれもとても新鮮でおいしかったです!ツアーの最後の目的地は「環境創造センター」でした。(コミュタン福島)ここでは、3.11の震災から現在まで、何が起きたかをすべて記録していました。大きな目的は福島の放射線についての調査を見ることで、私たちは実験で実際に食品などの放射性濃度を測定することができました。

 結論として、私は3.11の震災でひどい被害を受けた地域の復興に向け努力を重ねる県や県民のみなさまに深く心を動かされました。このような忘れがたい経験をさせてくださったツアーにお招きいただき、県とスタッフのみなさまに大変感謝しております。福島に幸あれ!

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